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イタグレと暮らす戌年男のブログ

 イタリアングレーハウンド(イタグレ)と過ごす中で、家族、趣味、出来事についての感想などを書きたいです。
 

「オリンピックの終わりの始まり」谷口源太郎

2019-11-13 20:19:47 | 
 週刊朝日の「週刊図書館」のコーナーで、「オリンピックの終わりの始まり」(谷口源太郎)が紹介されていました。
 斎藤美奈子さんの担当。

 森喜朗氏がいろいろの元凶となっているようです。
 
 『五輪の開催主体は都市である』これは絶対的なことです。
 日本では、過去に大阪や名古屋が招致を考えましたが、その時に政府が今回のような後押ししませんでした。

 現在は何が違うのか? スポーツ基本法がある。その前文で『国家主導を正当化している』と。

 斎藤美奈子さんの締めの一文は、
 「いっそもう開催権を返上して欲しいです」
 同書を読むとそういう気持ちになるのか、同書を読まなくても、現在の状況を考えたら、そう思ってしまうのか。
 
 ちょっと気になる本です。
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「奈落で踊れ」完

2019-10-17 20:11:50 | 
 週刊朝日の連載小説「奈落で踊れ」(月村了衛)が最終回となりました。

 こういう終わり方か…。
 文書改竄。最近もあったことですが、主人公香良洲がすべてを被ったというのか、実際にやったんだけれど、誰と誰が敵対関係なのかというのを考えると、複雑かなぁ。

 変わった人であるという登場で、でも、決して変わった人といっておしまいの人ではないと思います。
 
 「奈落で踊れ」のタイトルは、
 老ヤクザの花村が、日本の行く末について、
 「そんなん、ロクなもんにならへんのはわかり切っとるがな。これからの日本は奈落へ向かって一直線や」

 身一つになった香良洲は、それならそれを見ながら踊ってやろう、というそういうことでした。
 
 小説の舞台は、大蔵省時代ですから、花村老人の言葉は現在を指摘しているのでしょうね…。
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支配欲と快感

2019-10-13 10:47:24 | 
 週刊新潮に東須磨小で起きた教員によるいじめの記事が出ていました。

 その中で、気になった文章。
 『ある一定数の指導者には支配欲、もっと踏み込んで言えば洗脳欲が潜んでいるものだ。指示通りに従わせ、その快感が全身を駆け抜ける。支配は甘美な体験だと認識するようになる』

 これが、東須磨小でいじめの加害者側の心理という訳でなく、一般論として書かれているように思うのですが、指導者といったら、当然政治家も該当するするでしょうし、現在でも過去にでも、そういう事例はたくさんありそう。

 あるいは、学校でなくても、いろんな職場でも。
 あるいは子どもたちの間でも。
 家庭内でもあり得るかも。
 そこまでは、考えが及ぶんだけれど、『快感が全身を駆け抜ける』という部分は、どうなんでしょう?

 そういう感覚があるとしたら、怖いです。
 エクスタシーみたいなこと? あるのかな?
 強い立場になればなるほどあり得るのか…。
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「政治家を辞めて、極道の女房になっちゃあくれねえか」

2019-09-05 08:57:43 | 
 週刊朝日の連載小説「奈落で踊れ」(月村了衛)、大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶがモチーフになっているのですが、スキャンダルはノーパンすきやきになっていて、自民党はそのままの名称で、野党として社倫党という架空名称。

 その社倫党きっての清廉潔白議員として通っている男性議員が、実はノーパンすきやきの接待を受けていて、さらにSM趣味もあって…という展開で、そっちはそっちで激しい展開なんだけれど、もっとすごいのは女性で舌鋒鋭い錐橋議員が惚れ込んでしまった男性が、実はヤクザの若頭。

 今まではビジネスコンサルタントをやっているということにしていたけれど、とうとう正体がはっきりして、そこで180度感情が変わるのかと思ったら、違いました。

 プロポーズです。
 「政治家を辞めて、極道の女房になっちゃあくれねえか」
 今週号は、これで(つづく)となりました。

 政治家より極道の女房の方がいいかもね…。政治家の方がもっとひどいことしているじゃないか、啖呵切っている女性議員もいるし、なんていう展開があるのかもしれないけれど、さすがにそこまではいかないか…。

 今週が34回目で、まだ終わりになるには早いと思うので、どうなるのでしょう、この先。面白い小説です。
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不思議な刊行日

2019-09-04 09:08:40 | 
 積ん読の整理をしていて見つけた文庫本。
 文春文庫「もう一つの万葉集」(李寧熙)

 ちょっと茶色になっているのが年月の証。1995年に購入。
 24年間の積ん読なら、処分やむなし? でも、万葉集は今年の注目点でもあったし、まずは開いてみようと。

 目次の次のページに、何とも不思議な記述。
 『単行本 昭和64年8月文藝春秋刊』

 昭和64年はありました。しかし8月はありませんでした。どうしてこういう形で出版されたのか? かなり不思議です。
 平成32年とか、そういう表示は見たことあります。役所からくる通知等で、まだ何になるかわからないから、とりあえず平成で、みたいな。

 この本の場合、文庫が出たのは1991年なので、当然昭和64年8月は存在しなかったとわかるはずなんだけど。

 それはそれとして、万葉集を読むというのは、とても難しいということがあらためてわかりました。
 文春新書「漢字と日本人」(高島俊男)にも、「第二章日本人は漢字をこう加工した」というところに、万葉集の歌をどう読むか、いろいろ難しさが書かれていて、同じです。

 李寧熙さんは韓国語で解釈するとすべてがわかるという、そういう1冊。
 韓国語が全くわからないので、理解しきれないのですが、解釈としてはとても面白いです。

 それ以前に、日本と朝鮮半島のつながりが、いろいろ書かれていて、中学校の歴史で、百済や高句麗、新羅といった国々が出てきて、当然渡来人のことも習いました。
 
 日本人というのが何を意味しているのか、歴史をどこまでさかのぼればいいのか、そんなことも考えました。

 長期間の積ん読は処分ということでなく、読める部分は読んでみようと思います。
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説明責任と結果責任

2019-09-03 11:18:43 | 
 集英社新書「安倍政治100のファクトチェック」(南彰 望月衣塑子)を読んでいたら、説明責任と結果責任のことが書いてありました。

 p.106 check41。
 2%の物価上昇というのがアベノミクスが始まってから4年経っても、達成されていない。日本銀行の責任はどうとらせるのかという質問に対し、安倍総理は、「責任というのは、まさに説明責任であります」と答えています。

 しかし、当初は説明責任ではなく、結果責任を強調していたと。

 このことに限りませんが、説明責任というのは、頻繁に聞きます。
 自民党でいえば、石崎徹議員のパワハラ問題でも、本人が説明責任を果たすべきといって、そのまま雲隠れを放っておいてます。

 上野政務官を辞任した時も、菅官房長官が説明責任を果たすべきと言ってました。
 結果責任ということになれば、当然任命責任も関わってくると思うのですが、そちらの話は出てこないようです。

 昔は責任をとるといったら、辞めるというのが一般的。
 もちろん、いろんなケースがあって、政治だけに限らないから、責任をとって頭を丸めてきた、なんていうのもありました。

 最近は説明責任ばかりいわれて、結果責任の方は曖昧というか、無視されているかも。
 財務大臣なんて、結果責任なら何度も辞任なんでしょうね。となれば、「あ」の人ももう辞めてなければいけないのかな。
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活字の大きさ

2019-08-29 19:56:05 | 
 新潮文庫「私家版日本語文法」(井上ひさし)を、読みたいんだけれど、文字が小さいなぁということで、ペースが上がりません。
 自分の書棚にあったものを読んでいたのですが、現在販売されているのは、もっと大きな活字になっているのではないかと調べてみました。
 活字の大きさはわからないけれど、ページ数が増えていたので、つまりは文字が大きいということだろうと注文しました。

 今日届いて、比べてみたら、やはりだいぶ違っていました。

 今まで持っていたのは、平成十三年の二十三刷。
 今回購入したのは、平成二十七年三十二刷改版。平成三十年三十三刷。

 改版の時に活字のサイズが大きくなったのだろうと思います。

 私は強度近視なので、近づけることができれば、小さな文字でもOKなのですが、それでも大きな活字の方が読みやすいです。

 これで通読できるかな。 
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「MGC マラソンサバイバル」

2019-08-20 09:43:32 | 
 来月15日のMGCを前に、
 「MGC マラソンサバイバル」という小説が発売されます。
 明日が発売日。

 蓮見恭子著。

 内容紹介をみたら、
 『優勝候補の須藤千春や、メンタルに不安のある真鍋結衣、アフリカ系の日本人選手である寺岡レオナなど、総勢12名の選手』と書いてありました。

 名前をかんがえると女子選手の争いなのでしょう。
 モデルとなる選手がいるのかどうかわかりませんが、須藤千春選手は若手かな? メンタルに不安というのは、誰も該当しないように思う反面、すべての選手がナーバスになるかもしれないし、アフリカ系の日本人選手はいないし、完全フィクション、面白い展開ということなんだろうと思います。

 光文社からの出版で単行本。288頁。ちょっと私には読みにくいかも。
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1棟のマンションに4千人近くの住民

2019-08-13 12:00:34 | 
 週刊新潮の連載小説「ファウンテンブルーの魔人たち」(白石一文)。
 今週号が2回目。

 主人公前沢倫文が住んでいるマンションがすごい規模。
 『ブルータワーは総戸数千三百戸。一棟のマンションに四千人近くが住んでいる』

 小説ですから、実在しなくてもいいんでしょうが、そういう規模のタワーマンションはあるんでしょうね。

 新潟県で考えれば、村の住民全部、あるいは町でも住民の全部がそこで住めるくらいの規模です。

 東京というのは、そういうところなんだというのを改めて感じました。

 タワー内で買い物はもちろん、スポーツ施設や複合商業施設もあるから、すべて用が足りるというのも、大きさを考えれば当然なのでしょう。 
 
 悪天候の時に「不要不急の外出は控えてください」と、ニュース等で言いますが、そういうタワーマンションに住んでいれば、外出というのは屋内で住むんだから、天候には全く左右されないということになるのでしょう。
 そういう話がメインになることはないのでしょうが、この先も住空間に関して、話題が出てきたら、あれこれ想像を巡らせようと思います。
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「湖の女たち」最終回

2019-08-13 11:29:26 | 
 週刊新潮の連載小説「湖の女たち」(吉田修一)が最終回となりました。

 大逆転のような、えっそうなの!!みたいな、そういう劇的なものになるのかと思ったら、静かな湖面から始まって、結局、よくわからない結末でした。

 中学生が関わっているのは確かなようですし、これまでの事件も、彼らが引き起こしたと考えられるんだけれど、その場合目的は何なのか?

 そういうのは読者が考えてください、ということかな?

 佳代があまりに気の毒というのか、えん罪ということになって、どうなっちゃうんでしょう。

 いつかドラマ化されたらいいのに、と思いますが、佳代と圭介のアブノーマルな世界はちょっとドラマでは無理かな。

 面白い作品に出会えてよかったです。
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