秋の暖かい日差しの中、野原では蝶たちが残り少ない花を探しては楽しそうに飛び交っています。
もうこの時期になると大きな蝶は姿を消してしまい、モンキチョウやシジミチョウなど小さな蝶が多いですね。
今日は、そんな蝶たちのお話をたっぷりと・・・
いずれも野原や土手などで普通に見かける蝶たちですが、この日は初めて目にする蝶の行動や、感動的な場面にも出会うことができました。
まずは、花に遊ぶ蝶たちです・・・
先日アイリスの丘に向かう途中、野原には黄色い花がまだたくさん咲いていました。
この黄色い花は、コウゾリナでしょうか。
黄色い花のまわりには、たくさんの黄色いモンキチョウが遊んでいました。
黄色い花で吸蜜している『モンキチョウ』・・・

あっちの花にも、モンキチョウ・・・

こっちの花には、ちょっと違ったモンキチョウ・・・

アキノキリンソウでは、キタキチョウとベニシジミが仲良く吸蜜してます。
同じ黄色い蝶でもこちらはモン(紋)がない黄色い蝶。
(以前は『キチョウ』と呼ばれていたが、最近になって『キタキチョウ』に変わったようです。)
仲良く吸蜜中の『ベニシジミ』と『キタキチョウ』・・・

ヒメジョオンも、薄紫色の花をまだきれいに咲かせていました。
こちらにはベニシジミが一匹。
ヒメジョオンで吸蜜中の『ベニシジミ』・・・

こちらの紫色のお花はなんでしょうね。
スジグロシロチョウが、小さな花に長いストローを突っ込んで一生懸命に吸蜜しています。
小さな花で吸蜜中の『スジグロシロチョウ』・・・

この時期でも、野原には小さな花たちがたくさん咲いていました。
蝶や蜂たちのために、精一杯花を咲かせてくれているのでしょうね。
さて、ここからは蝶たちの
愛の劇場
です・・・
それでは、モンキチョウの『求愛飛翔』や、ちょっと珍しい『交尾拒否行動』をご覧ください。
相変わらずピンボケ写真もありますが、雰囲気だけでもおわかりいただければと思います。
(画像に時間を表記しました。時間の経過もあわせて見ていただくと面白いかと…)
野原では二匹の蝶が楽しそうに遊んでいます。
モンシロチョウとモンキチョウのように見えますが・・・
実はこの二匹、モンキチョウのカップルなのです。
翅の白っぽい方がメス(雌には白色型と黄色型がある)、黄色い方がオス(雄は黄色だけ)。
(10時57分08秒)

二匹仲良くゆっくりと移動しているので、追っかけてみましょう・・・
おやおや、黄色いオスがなにやらアピールを始めたようです。
これは、『求愛』でしょうか・・・
(10時57分12秒)

せっかくの求愛シーンがピンぼけで、これじゃあよくわかりませんねぇ~
やがてオスに誘われるようにして、二匹のモンキチョウが空に舞い上がっていきます。
普通はメスの後をオスが追いかけるかと思うのですが、それが違うのですね。
オスがメスの前を飛ぶのです。
これは、モンキチョウの『求愛飛翔』です。
(10時57分20秒)

おやおや、空中で突然オスがメスの前でホバリングのような仕草を始めました。
やっぱり、求愛飛翔だったのですね。
(10時57分27秒)

空の追跡はここまで。
さぁーて、このカップルの愛の行方は・・・
こちらの花にも、二匹のモンキチョウがいました。
こちらは、黄色いメスと黄色いオスのカップルですね。
あれれれ・・・花で吸蜜しているメスの様子が、ちょっと変! お尻を高く持ち上げています。
メスがこうしてお尻を高く持ち上げるポーズ。これは『交尾拒否』行動です。?
(10時57分43秒)

メスがこの格好をすると、オスは交尾したくてもできません。(悲しい・・・)
モンキチョウのメスは、一度交尾をするともうオスを受け付けないのです。?
オスが近づくと、こうしてお尻を高く持ち上げて交尾を拒否するポーズをとります。
これが、交尾拒否のポーズ・・・

このメスの態度に、オスは一瞬ひるんだようになりました。
(10時57分47秒)

気を取り直して、オスはもう一度アタックします。
(10時57分50秒)

あらまぁー。メスに思いっきり交尾拒否ポーズをとられちゃって、オスはひとまず退散です。
(10時57分54秒)

それでも諦めきれないのか、オスは再びアタック開始です。(根性ありますねぇ~)
(10時57分57秒)

でも、だめなものはだめ!
そろそろオスには諦めていただかなければ・・・
(10時58分02秒)

オスは、ようやく諦めたようですね。
わたくしには蝶の表情は読み取れませんが、悔しそう(?)にどこかに飛び去っていきました。
メスは吸蜜をやめてひと休みです。
(10時58分15秒)

こちらのモンキチョウのカップルの愛は・・・成就できなかったようですね
蝶の世界の掟は厳しいものです。
交尾ができなかったオスには気の毒ですが、メスのこの潔癖さには拍手を送りたいですね。
そして、こちらはめでたく結ばれたカップルです。
イチョウの木の下、ヨモギの葉では交尾をしているベニシジミのカップルがいました。
木になっているギンナンに気をとられて上ばかり見ていたけれど、踏まなくてよかったわぁ・・・
ベニシジミの、美しい
愛の営み
をご覧ください・・・
「うふふふ、ちょっと撮らせてね…」

ベニシジミの雌雄は、前翅の外縁角度がまっすぐなのがオスで、カーブを描くのがメスですって。
…ってことは、左がオスで右がメスかなぁ・・・
あらあら、メスが翅を開いてきました。
交尾をしながら翅を開くところは、初めて見ます。
「これはいったい、どういった意思表示なのでしょう…」

あまりにも接近し過ぎたので、警戒しているのでしょうか。
それとも、わたしに見せつけているのでしょうかね。
ベニシジミに聞いてみたいものだわぁ・・・
やがてオスも翅を開いてきました。
「やっぱりわたしはお邪魔虫?…」

シジミ蝶はどの種類もそうだけれど、翅の表裏が随分違いますねぇ~
翅を開くと、このカップルはまさにベニシジミ・・・素敵な色です!
「翅がキラキラ光って、きれいだわぁ…」

ベニシジミさん、どうもお邪魔しましたっ!
蝶たちの愛の劇場は、いかがでしたか。
今の時期は、野原や土手などを歩くとこのような素敵な光景に出会えます。
でも、この時期の蝶たちには、翅を傷めている個体が多くて、心を痛めることもしばしば・・・
こちらの土手で咲いているヒメジョオンにも、『ベニシジミ』のカップルがいました。
どうやらオスが求愛中のようですね。
「あらっ、翅がボロボロですねぇ~」

あのベニシジミの美しい色はすっかり褪せてしまい、翅はボロボロです。
こっちの黄色い花には・・・う~ん、あなたはだれ?
判別がつかないシジミ蝶がいます。『ヤマトシジミ』かなぁ・・・
「あなたも、翅が傷んでいるのね…」

足元にとまった『スジグロシロチョウ』も、翅がボロボロでした。
「あらまぁー、可哀想に…」

翅を傷めている蝶たちを見ると、わたしの心も痛みます。
これも自然の摂理なのでしょうか・・・
今日は空も雲って、寒々しい日になりました。
こんな日、蝶たちはどうしているのでしょうね・・・
もうこの時期になると大きな蝶は姿を消してしまい、モンキチョウやシジミチョウなど小さな蝶が多いですね。
今日は、そんな蝶たちのお話をたっぷりと・・・
いずれも野原や土手などで普通に見かける蝶たちですが、この日は初めて目にする蝶の行動や、感動的な場面にも出会うことができました。
まずは、花に遊ぶ蝶たちです・・・
先日アイリスの丘に向かう途中、野原には黄色い花がまだたくさん咲いていました。
この黄色い花は、コウゾリナでしょうか。
黄色い花のまわりには、たくさんの黄色いモンキチョウが遊んでいました。
黄色い花で吸蜜している『モンキチョウ』・・・

あっちの花にも、モンキチョウ・・・

こっちの花には、ちょっと違ったモンキチョウ・・・

アキノキリンソウでは、キタキチョウとベニシジミが仲良く吸蜜してます。
同じ黄色い蝶でもこちらはモン(紋)がない黄色い蝶。
(以前は『キチョウ』と呼ばれていたが、最近になって『キタキチョウ』に変わったようです。)
仲良く吸蜜中の『ベニシジミ』と『キタキチョウ』・・・

ヒメジョオンも、薄紫色の花をまだきれいに咲かせていました。
こちらにはベニシジミが一匹。
ヒメジョオンで吸蜜中の『ベニシジミ』・・・

こちらの紫色のお花はなんでしょうね。
スジグロシロチョウが、小さな花に長いストローを突っ込んで一生懸命に吸蜜しています。
小さな花で吸蜜中の『スジグロシロチョウ』・・・

この時期でも、野原には小さな花たちがたくさん咲いていました。
蝶や蜂たちのために、精一杯花を咲かせてくれているのでしょうね。
さて、ここからは蝶たちの


それでは、モンキチョウの『求愛飛翔』や、ちょっと珍しい『交尾拒否行動』をご覧ください。
相変わらずピンボケ写真もありますが、雰囲気だけでもおわかりいただければと思います。
(画像に時間を表記しました。時間の経過もあわせて見ていただくと面白いかと…)
野原では二匹の蝶が楽しそうに遊んでいます。
モンシロチョウとモンキチョウのように見えますが・・・
実はこの二匹、モンキチョウのカップルなのです。
翅の白っぽい方がメス(雌には白色型と黄色型がある)、黄色い方がオス(雄は黄色だけ)。
(10時57分08秒)

二匹仲良くゆっくりと移動しているので、追っかけてみましょう・・・
おやおや、黄色いオスがなにやらアピールを始めたようです。
これは、『求愛』でしょうか・・・
(10時57分12秒)

せっかくの求愛シーンがピンぼけで、これじゃあよくわかりませんねぇ~
やがてオスに誘われるようにして、二匹のモンキチョウが空に舞い上がっていきます。
普通はメスの後をオスが追いかけるかと思うのですが、それが違うのですね。
オスがメスの前を飛ぶのです。
これは、モンキチョウの『求愛飛翔』です。
(10時57分20秒)

おやおや、空中で突然オスがメスの前でホバリングのような仕草を始めました。
やっぱり、求愛飛翔だったのですね。
(10時57分27秒)

空の追跡はここまで。
さぁーて、このカップルの愛の行方は・・・
こちらの花にも、二匹のモンキチョウがいました。
こちらは、黄色いメスと黄色いオスのカップルですね。
あれれれ・・・花で吸蜜しているメスの様子が、ちょっと変! お尻を高く持ち上げています。
メスがこうしてお尻を高く持ち上げるポーズ。これは『交尾拒否』行動です。?
(10時57分43秒)

メスがこの格好をすると、オスは交尾したくてもできません。(悲しい・・・)
モンキチョウのメスは、一度交尾をするともうオスを受け付けないのです。?
オスが近づくと、こうしてお尻を高く持ち上げて交尾を拒否するポーズをとります。
これが、交尾拒否のポーズ・・・

このメスの態度に、オスは一瞬ひるんだようになりました。
(10時57分47秒)

気を取り直して、オスはもう一度アタックします。
(10時57分50秒)

あらまぁー。メスに思いっきり交尾拒否ポーズをとられちゃって、オスはひとまず退散です。
(10時57分54秒)

それでも諦めきれないのか、オスは再びアタック開始です。(根性ありますねぇ~)
(10時57分57秒)

でも、だめなものはだめ!
そろそろオスには諦めていただかなければ・・・
(10時58分02秒)

オスは、ようやく諦めたようですね。
わたくしには蝶の表情は読み取れませんが、悔しそう(?)にどこかに飛び去っていきました。
メスは吸蜜をやめてひと休みです。
(10時58分15秒)

こちらのモンキチョウのカップルの愛は・・・成就できなかったようですね

蝶の世界の掟は厳しいものです。
交尾ができなかったオスには気の毒ですが、メスのこの潔癖さには拍手を送りたいですね。
そして、こちらはめでたく結ばれたカップルです。
イチョウの木の下、ヨモギの葉では交尾をしているベニシジミのカップルがいました。
木になっているギンナンに気をとられて上ばかり見ていたけれど、踏まなくてよかったわぁ・・・
ベニシジミの、美しい


「うふふふ、ちょっと撮らせてね…」

ベニシジミの雌雄は、前翅の外縁角度がまっすぐなのがオスで、カーブを描くのがメスですって。
…ってことは、左がオスで右がメスかなぁ・・・
あらあら、メスが翅を開いてきました。
交尾をしながら翅を開くところは、初めて見ます。
「これはいったい、どういった意思表示なのでしょう…」

あまりにも接近し過ぎたので、警戒しているのでしょうか。
それとも、わたしに見せつけているのでしょうかね。
ベニシジミに聞いてみたいものだわぁ・・・
やがてオスも翅を開いてきました。
「やっぱりわたしはお邪魔虫?…」

シジミ蝶はどの種類もそうだけれど、翅の表裏が随分違いますねぇ~
翅を開くと、このカップルはまさにベニシジミ・・・素敵な色です!
「翅がキラキラ光って、きれいだわぁ…」

ベニシジミさん、どうもお邪魔しましたっ!
蝶たちの愛の劇場は、いかがでしたか。
今の時期は、野原や土手などを歩くとこのような素敵な光景に出会えます。
でも、この時期の蝶たちには、翅を傷めている個体が多くて、心を痛めることもしばしば・・・
こちらの土手で咲いているヒメジョオンにも、『ベニシジミ』のカップルがいました。
どうやらオスが求愛中のようですね。
「あらっ、翅がボロボロですねぇ~」

あのベニシジミの美しい色はすっかり褪せてしまい、翅はボロボロです。
こっちの黄色い花には・・・う~ん、あなたはだれ?
判別がつかないシジミ蝶がいます。『ヤマトシジミ』かなぁ・・・
「あなたも、翅が傷んでいるのね…」

足元にとまった『スジグロシロチョウ』も、翅がボロボロでした。
「あらまぁー、可哀想に…」

翅を傷めている蝶たちを見ると、わたしの心も痛みます。
これも自然の摂理なのでしょうか・・・
今日は空も雲って、寒々しい日になりました。
こんな日、蝶たちはどうしているのでしょうね・・・
雄の蝶にとっては、命懸けでしょうが、何となくユーモアが有りますね。
蝶の翅が随分痛んでいますが、強風にあおられると言うような、
天然現象の所為でしょうか、それとも外敵に襲われたのでしょうかね。
観ると雄の翅が痛んでいるようだから、雄同士が、雌の奪い合いでも、
したのでしょうか。
>蝶の求愛と拒絶の話は、眼から鱗ですよ。
そうですよね。
トンボの場合は、秋になると『繋がりトンボ』が飛ぶので、
「あぁー、子孫を残そうとしているんだなぁ…」
なんて眺めることもあったりしますけど・・・
蝶のこのような行動は、普段は気付きませんよね。
野原で見たときも、仲良しカップルが楽しそうに遊んでいるとしか見えなかったです。
こうして写真に撮ってPCで見てみると、色々な発見がありますねぇ~
今回も、求愛飛翔や交尾拒否行動など、
こんな風に撮れているとは、自分でも思わなかったです。
空を舞っている二匹の蝶に向けて、何度かシャッターを押しただけ。
そしたら、空中でのアプローチがバッチリ撮れちゃってて・・・
何でも、一応は撮ってみるもんですねぇ[E:coldsweats01]
そうはいっても、このような素敵なシーンに出会えたことは、
幸運だったと思います。
こうしてブログにアップすることで、蝶のことも随分と学びました。
蝶たちの翅の傷みには、本当に胸が痛みますよね。
様々な理由から、このように翅がボロボロになってしまうのでしょうが・・・
風雨や外敵もそうでしょうし、雄同士の雌の奪い合いもそうだと思います。
この日わたしは出会わなかったのですが、
そういった三角関係の恋も多々あるらしいですよ。
とにもかくにも、生存競争は厳しいですねぇ~
ボロボロの翅になってもまだ飛んでいたり、求愛したりしている姿をみると、
小さな昆虫たちも、こうやって必死に生き抜こうとしてるんだなぁ…なんて思って、
命の尊さなんかも考えさせられます。
モンキ蝶は、雌が、情熱的なのですね。
それだけ、子孫繁栄に、責任を持っているのでしょうか。
繁殖行動が、終わってしまうと、生殖には、見向きもしない、雌なのですね。
ご立派です。
人間も、見習わなくてはなりませんね。
>人間の世界では、求愛をするのは、雄ですが…
いえいえ、近頃では雌から…ということも「あり」みたいですよー[E:happy01]
昔では考えられないことですがね・・・
まぁ、今の世の中「なんでもあり」みたいなところがありますね。
>子孫繁栄に、責任を持っているのでしょうか。
そうでしょうね。
雌ももちろんですが、雄があんなにぼろぼろになっても求愛する姿・・・
見ていても痛々しいですけど、なんだか凄いなぁ…って思いますね。
この日は、蝶の色々な行動を見ることができたのですが、
おっしゃるとおり、人間も見習わなければいけないことがいっぱい・・・
こんな小さな昆虫から、色々と学ぶことができるのですねぇ~
蝶やトンボだけでなく、お花からも色んなことを教えてもらっています。
そして、みなさんのブログからも・・・
人生、生涯勉強ですね!