よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

純粋成果主義が支配する場

2005年07月07日 | オープンソース物語
金銭、タイトルなどの外発的動機づけをテコにした成果主義は、必然的にPay for Performanceに向かう。この方式はperformance志向が強い一部のプロフェッショナル集団には向くが、一般的な凡庸なサラリーマン集団に根付かせることは容易ではない。

金銭、タイトルなどの外発的動機づけではなく、達成感、やりがい、充実感、貢献することによって周囲から認められる認知などによってもたらされる内発的動機づけをテコにした成果主義はどうだろう。もとより、Pay for Performanceではない。むしろ成果を認知によって報いる、という方式だ。いってみれば、Recognition for Performanceか。そして、オープンソース・コミュニティはRecognition for Performanceで動く組織である。

さてここで課題を設定する。以下の二つの組織類型では、どちらが生産性が高いのか?

・企業組織のなかの研究開発組織
 旧来型雇用という形態で企業組織の中に形成される研究開発組織
 ここではPay for Performanceが行われる

・オープンソース・コミュニティ
 緩く連結する自立主体的な個がボランティアで参加する自立分散的研究開発組織
 ここではRecognition for Performanceが行われる