よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

いま、ここに。

2008年06月25日 | よもやま話、雑談
アントレプレナーシップ論の授業を取っているO崎君がアメリカに留学するという。

いたってうれしそう。
目が輝いている。

ああ、いいな。
オレもこういう目をしてアメリカに行ったのか。
でも彼女と別れるのはつらかったよな。

まばゆい未来への道筋は人を明るくする。
人は仮想する明るい未来があってこそ、
「いま、ここ」を明るくすることができる。

そして「いま、ここ」が陰鬱にみちたジメッとした
うつろなものであるのなら、未来も鬱勃な予兆で
満たされてしまう。

鬱勃たる「いま、ここ」に耐え切れなくなり
秋葉原で、あの青年は
多くの「いま、ここ」のみならず、
仮想する未来を殺戮した。

コヘレント感覚を喪失すると
人は、アノミーに陥る。
格差社会とは、コヘレント感覚の格差
なのかもしれない。

似たような年代のふたりの青年、
そこに隔絶と格差があることを
覆い隠すことはしない。

だからO君。
君は本当に恵まれているのだ。
そして自分の立ち位置を
「いま、ここ」の時代を俯瞰して
眺めてみるといいだろう。

アメリカでの生活がはじまったら
Be here now!
と朝に晩に自分に言ったらよいだろう。

そうしたら、次なる未来に
だんだん気がつくだろう。

次なる未来、
これを目標といってもいいかもしれない。

人は、仮想する明るい目標があってこそ、
「いま、ここ」を明るくすることができる。

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2 コメント

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自己の振り返りと情報リテラシの有無の差 (O崎)
2008-06-26 14:41:28
先生いいお言葉ありがとうございます。

俯瞰できるほどの立場にいるかは分かりませんが、そうなれるように日々の振り返りを忘れないようにしたいと思います。

事件を起こした彼と自分は実はそんなに違わないんじゃないかと考えてます。彼の父親は金融機関勤務で、お金もあるし、子供をいい学校に入れようと教育ママらしいので、そこらへんは被っています。私は高校中退しましたが、彼は卒業してます。

その後の差はありますが、それは結局、自己の振り返りの有無と、情報リテラシの有無の差でしかないのかなと思います。その2つが先生がおっしゃるコヘレント感覚の格差を産んでいるのでしょう。この同年代の2人の差は決して境遇などから来る差ではなく、些細な差であるが、大きな差を産んでしまった。と自分の中では解釈しています。




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Unknown (ヒロまつした)
2008-06-27 00:22:44
ああ、そうなのか。

君にはコヘレント感覚あるからねぇ。自己の振り返り、情報リテラシもさることながら、図太いくらいの楽観性かなあ、今必要なのは。

些細な差の積み上げ方こそが、コヘレント感覚じゃないかな、と。

君はしっかりしているから心配はしていないよ。アメリカ人の彼女でも作って英語を皮膚感覚で学んでみるのもいいだろうね。笑)
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