満開の桜の季節に「社会起業家」全仕事 あなたにもできる世直しビジネスが出た。知り合い、知人も多数載っていて、パラパラめくるだけでも楽しい。高校の後輩、手がたりの田辺大も載せるべきだね。ダイヤモンド、ちゃんと取材しろ。
そしてアメリカでもBusiness WeekがAmerica's Most Promising Social Entrepreneursと銘打った特集を組んでいる。こないだ大岡山でいっしょに飲んだ橡迫さんも登場している。
既存の市場経済、既存のビジネスで飽和して疲弊しきっているこの時代に、確かに社会起業家は明るい材料だ。新しい公共性、新しい社会性、そして新しい起業スタイル。がんばろう。
ダイヤモンドとBusiness Weekの記者がしめしあわせたわけもなく、日米の社会起業に対する温度差がしだいになくなってきている予兆だろう。日米マスコミ、社会起業シンクロニシティか。いやはや。でも、これはいいことだ。
それやこれやで、出版不況のなか、さすがにビジネスマン向け雑誌が社会起業家に目を向けて特集を組むようになったのは、なんというか時代の変化を感じる。ただし、大学発ベンチャーが華やかりし時も、マスコミ、経済産業省などが乗り出してきてばら撒き予算を組んだにもかかわらず、おおかた一過性のブームで終わってしまった。なので、過去の教訓をなぞらえて深読みするにこしたことがない。
モノゴトがディフーズ(普及)するためには、その効用を認めるリードユーザの存在と、ある種のユーフォリア(酔狂)が必要だ。ユーフォリア現象に乗って、ホンモノが登場してこればいい。
桜の花のように、ぱっと咲いて、ぱっと散るというのではシャレにもならない。したがって、堅実にユーフォリア現象に接して、手堅く支援してゆくのに越したことはない。
さてダイヤモンドの特集は、よく読んでみると、今一生さんの「社会起業家に学べ!」を下本にしている気配が濃厚。せめても、リファレンスをつけるとか、クレジットをつけるべきだろう。
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政治の世界でも経済の世界でも今、既存の価値観が大きく揺らいでいる。そのなかで、事業として利益を上げつつ、自ら社会の問題を解決する「社会起業家」という生き方が、特に若い世代を中心に注目を浴びている。「社会を変える」ことに挑戦する人びとの仕事の中身と、この動きの背景にあるものを探る。
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But, 社会起業界隈を俯瞰して見渡すためにはいい特集だと思う。全体的によくまとまっているし、新しい流れにも目配せして包括的な特集になっている。
・不況・恐慌局面では明るいネタに乏しいから
・現行の市場経済や資本主義のありかたに対する素朴な疑問を吸収したいから
・公共や公益に対する新しいアプローチを提言したいから
・ビジネススキルというソーシャル・キャピタルを公共場面でも使えるということを示したいから
などなど。
とまれ、昨年の段階では社会起業家という名称の浸透度は20%以下。バブルやブームというのにはちょっと距離がありそうです。
ちょっとした社会起業家バブルの予兆か!?
とあるマスコミからのインフォーマル情報です。
農工大の生協には「社会起業家に学べ」置いてありますよ笑)
http://www.amazon.co.jp/社会起業家に学べ-アスキー新書-69-今-一生/dp/4048671871?&camp=759&creative=4431&linkCode=wss&tag=stayinguestho-22