よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

MOTとマーケティング

2011年03月02日 | 技術経営MOT

新橋で飲み会。

農工大MOTの勇姿たち。(なぜか犬のマネをしています)

みなさん、うれしそうです。

かれらは過日、慶応義塾大学で開催された『還元型コエンザイムQ10マーケティングコンテスト」で堂々の特別賞を受賞した。

皆授業に出てくれた学生なので、必勝法というわけではないが、MOTらしさを前面に出して、B School風の提案との差別化をはかった。だいたいB Schoolでは、どこも似たような清く美しいフレーミングに落としこんで提案してくるのは目に見えていたので、逆張りで勝負しようと。

2011年前期は、大学院で「マーケティング概論」の授業をするので、MOTとマーケティングの関係を見直すのにはいい機会となった。

マーケティングの本質は社会=潜在顧客に対するソリューションについてのコミュニケーション・サービス。モノツクリはproduct-dominantだが、マーケティングは本質的にservice-diminant。Value chainが川下になるほど、モノはコトに遷移してゆく。

この点、モノのattributesに対する深い理解をマーケティングというサービスに展開してゆくロジック構成が勝負の分かれ目となる。ここを外すとモノツクリを起点とするイノベーションは失敗する運命に脚をすくわれる。

だから米国の目先が効いた企業では、そのvalue chainを一気通貫させるproduct managerに最優秀な人的資源を貼り付けている。product managerは"in"trepreneurでもある。

これらの機微を深慮して、マーケプランに昇華させることが大事。

その賞金の一部を「還元」させて祝勝会とあいなったのだ。

それにしてもこの飲み会は、盛り上がった。

きっと授業の内容は忘れても、こういう成功体験は忘れないでしょう。

このコンペに出場したのは、MBAをオファーするビジネススクールばかり。MOTから参戦したのは農工大MOTのみ。

右から読むと、なるほどMOTと読める。

この人文字は目に眩しい。

ビジネス系の授業の成果ってなんのだろう。

見てくれのいい成績をとることじゃない。

自分の頭をつかって、足腰を使って、教室の外で具体的な成果を実現させること。

その成果こそが授業の成果だろう。

かれらの成果は歴然としている。ぜひ他流試合にどんどん参戦して連戦連勝といきたいところだ。