よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

コマーシャル・オープンソース勃興の予兆 その2

2006年04月12日 | オープンソース物語
SugarCRM有償版を扱いはじめてまだわずかな期間だが、上場企業のユーザも着実に増えてきている。

コマーシャルオープンソースの成長性に関するマクロ分析アプローチは米国では盛んに行われている。それなりに説得力はある。しかし、日本の状況は微妙に異なる。やはり、日本市場の特性を十分咀嚼したうえで、個別顧客のニーズをボトムアップ的に、あるいはミクロ的に見なければなるまい。あるいは演繹ではなく具体的な事例をベースにした帰納的な考察がぜひとも必要なところだ。

そんなことを思い立って、SugarCRM有償版のユーザのうち、何社かピックアップして直接、ユーザの声を聞いてみた。共通するナマの声は以下のとおりだった。

1)良質かつ低価格なCRMソフトウェアが欲しかった。
2)ベンダロックインを回避しつつソースコードも手元に置いて自由度を確保したかった。
3)ソースコードを手元に置く安心を確保しつつ、ソースコードのサポートもして欲しかった。

思わず膝をたたく。たまたまナマの声をお聞きしたユーザ企業のかたがたは、「他の企業もたぶんそうだと思いますが....」という前置きの意味も重いものだった。

結論:このニーズは普遍的である。
桐ひと葉 散って 天下の秋(とき)を知る
葉は「ひとつ」どころではない。