よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

ウェルインベストメントの新旧社長歓送迎会に倫理と義を想う

2006年01月24日 | よもやま話、雑談
今日は仕事の合間をぬって早稲田リーガロイヤルホテルにてウェルインベストメントの新旧社長歓送迎会に参加。200人くらいの関係者が集う盛大な会だった。さすが、日本初の大学発ベンチャーキャピタルである。

退任される浅井武夫社長、会長に就任する松田修一先生にはベンチャー関係の過分な賞を頂いたり、第3社割当増資をお引き受け頂いたり、本当にお世話になっている。

挨拶に立たれた方々のご挨拶で共通する言葉があった。「倫理」である。ときあたかもライブドア事件の顛末で堀江社長が逮捕され堀江容疑者となったのが昨日だ。直接金融、資本市場のプロの方々が多数参列する集まりでは、そこかしこのテーブルでは、この一件の話題がよく出ていた。もって他山の石とすべき、である。

実はアメリカ留学時代に、当地の大学院の正規授業として「ビジネスと倫理」という講座があり、びっくりしたものだ。倫理なんぞ、大学院まで来て高い授業料を払ってまで学ぶ必要なんかない!倫理とは本来、家庭や社会生活全般のなかで学ぶべきものであり、アカデミックにその方法論を学ぶといっても限界があるとの持論を展開し、アメリカ人クラスメートと大議論になったものだ。

資本主義は行動的禁欲主義(アクティーフ・アスケーゼ)の上に成り立つと喝破したのは、かのマックス・ウェーバーである。ビジネスに倫理があるとしたら、行動的禁欲の上に、企業会計原則、証券取引法、商法などの規範と法を逸脱せずに遵守することに尽きるのではないか?

規範と法を遵守することを義と見立てれば、勇気をもって義を尽くす、つまりルールを守ることが義となる。論語に曰く「義を見て為ざるは勇なきなり」と。それやこれやで、テーブルで歓談したとあるベンチャー企業の社長さんとは、いっとき「義」の話に深入りした。

倫理という言葉が行き交う華やかな壇上を眺めながら、自問自答することしきりだった。