よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

謹賀新年

2012年01月01日 | 自転車/アウトドア

<柴又帝釈天>

明けましておめでとうございます。

大晦日はfacebookの「江戸町風流師走サイクリング」の仲間で、江戸川サイクリングロード、柴又、帝釈天界隈を走ってきました。

2011年は通年で1700kmしか走れておらず、2012年は積極的に時間を作ってこまめに走るつもりです。

<食堂 とらやで見かけたポスター>

2011年は、元日に自転車に乗って始まり、大晦日も自転車に乗って終わりました。

その間には、3.11、仕事、学会、コンサルティング、執筆活動、海外リサーチ、フィールド調査、欧州金融危機(日本にも飛び火)、いろいろありましたが、年の始めと終わりに大好きな自転車に乗ることができたのは、幸福なことでした。

今年はもうちょっと本腰入れて各方面、動きたいと思っています。

よろしくお願いします。


嗚呼、しまなみ海道!

2011年12月15日 | 自転車/アウトドア

<来島海峡大橋、3連発>

幸運にも、松山での充実した仕事を終えてから、ここ3年構想していたしまなみ海道約70km、標高差350mをソロで走ってきた。(高低状態表

今年はいろいろスケジュールがあわなくて、毎年恒例の夏の北海道自転車ツーリングができなかたった。なので12月のアウトドア・メインイベントとして「しまなみ海道」で勝負をかけたのだ。

もっとも4日前の日曜日には、サイクリスト仲間で、わいわいがやがや、やりながら「江戸町風流師走サイクリング」で60km走っているが、これはこれで、とても楽しいサイクリングであった。(最近は各方面の友人さんとの交流、雑談はfacebookでやっているので、ブログでは省略ですね)

当初はクロモリフレームの決戦用アルプスパスハンター(改)をヒコーキ輪行して松山まで来て、仕事が終わり次第組み立て、松山~今治約40kmを走ってからしまなみ海道になだれ込むというプランを考えていた。

しかし、ウェブを調べていると、近年、日本中いや世界中からモノ好きなサイクリストが押し寄せるようになり、レンタル自転車を自治体もマジメにバックアップしていることが判明。詳細はこちら

ならば、ということで、通常の、通年講演・コンサルティング用・世俗的・身過ぎ世過ぎ装備に加え、冬季低地用のアウトドア用・神聖・日常生活脱出装備をデイパックに詰めて、松山から今治までは予讃線の特急で移動。

今治駅の近くにできたサイクルステーションで自転車をレンタル。レンタル料500円、乗り捨て料金1000円。(乗り捨て料金1000円は高い!)

自転車の名門メーカー=ブリジストンサイクル社製。フラットバー、24段切り替え。フレームはアルミ。フォークはストレート。まずまずの整備状態。

サイクリングロードには、わかりやすい案内がところどころ出ている。

サンライズ糸山サイクリングターミナルから見上げる来島海峡第一大橋は迫力満点。ランドスケープ・アーキテクチャとしても、芸術の域に達しているのではないか。

来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋と続く。3つの巨大橋梁が連なる世界初の3連吊り橋。4105mもの距離に渡り、海の上を走るという稀有な経験を体験できるのだ。

世界でもonly oneのエクスペリエンスを獲得できるスポットが来島海峡大橋なのだ。

ちなみに、来島海峡大橋やしまなみ海道のことを教えてくれた畏友サイクリストは「大橋」さん。大橋さんに感謝。

来島海峡大橋3連発は、橋を渡るのではなく、海の上を滑空するという「観想」をしながら走るといいと思う。(口伝)

サンライズ糸山からループをえっちらおっちら登っていくと、ご近所から来たおばさんが、いいものをやっているから、ぜひ見てゆけという。見れば、造船所では竣工したばかりの船の進水式をやっていた。

迫力。

ループをリーンしながら回ると360度の風景が視野に次々とに飛び込んでくる。

海の青さ。しまなみのたゆたゆしい島影。紅葉。

瀬戸内の島々の影は、たおやか。

しまなみ海道!とはよくぞ命名したものだ。

この日は雲量が総じて高く、風も強い。この冬一番の寒さ。

途中で雨が降ってくるも、またもゴアテックスジャケットの威力で凌ぎきる。

多田羅大橋。

たゆたゆしい自然の情景の中に忽然と出現するアーティフィシャルな光景。

因島大橋の自転車道路は、自動車用道路の下に設置されているため、さほど眺望は得られない。

          ***

仕事と組み合わせてのアウトドア&サイクリングが、なにかライフスタイルのようになってしまった。仕事=本流、アウトドア&サイクリング=脇道のように見られなくもないが、実際はいささか違う。

自転車に乗っている時は、アウトドアやサイクリングこそが主たる流れ、つまり人生の主旋律であり、身過ぎ世過ぎの仕事は、それを実現するために単なる手段方法にしかすぎないと思えてくるのが不思議だ。

 


コスモス、宇宙、秋桜

2011年10月25日 | 自転車/アウトドア
自転車と宇宙。自転車と秋桜。
コスモス(cosmos)の語源は、ギリシャ語κόσμος 。 
「秩序」「飾り」「美しい」という意味。  
やがてcosmosは、秩序に満ちた、調和的なシステムを意味するようになった。   

このことから、星が整然と綺麗に現出する宇宙のことをcosmosと呼び、
また、花びらが整然と並ぶこの花もcosmosと呼ぶようになった。       


キリスト教神学では、cosmosは「創造された」宇宙を意味する。
ただし、創造主はもちろん創造した側だからcosmosにふくまれず、
cosmosを超越しているとされる。

キリスト教神学でこの言葉は"worldly life" や "this world"を意味し、
 "afterlife"=死後の生と対置される。     

コスモスを「秋桜」と観ずるか、cosmosと観ずるかでは、この花の含意はまったく

 

異なってくる。自転車に乗ってコスモスを感じるのもおつなものか。


雲仙・普賢岳災害の6・3大火砕流から20年

2011年06月06日 | 自転車/アウトドア

20年前の6月4日、サイクリングクラブの2期上の先輩から電話をもらった。

同じクラブで1期上で、日本経済新聞で記者をやっていた黒田耕一さんが雲仙・普賢岳の大火砕流のために亡くなったというのだ。

黒田先輩はアウトドアと現場志向が強い、プロフェッショナルな記者だった。

「いいか、松下。おれは春からフォト・ジャーナリストだぜ」

と日経新聞から内定をもらった日に嬉しそうにニコンを片手に話していた。

時は経ち、日本航空123便墜落事故のときも、御巣鷹山に他社に先駆けて現場入りし、壮絶な事故直後の現場に踏みいった人だ。

修羅場をかいくぐってきた人だけに、あっけなく大火砕流で亡くなったという知らせは衝撃的だった。

初めて経験した先輩の死である。あれから20年経った。


利根川、小貝川方面120kmサイクリング

2011年04月24日 | 自転車/アウトドア

3月に愛媛大学医学部付属病院へ仕事に行った。その帰りに予定していた四国~山陽の「しまなみ海道」チャリティ・サイクリングが震災の影響でやむなくキャンセルとなってしまい、その代わりに利根川、小貝川方面を120km走ってきた。

このチャリティ・サイクリングをご支援いただいた皆様、ありがとうございました。

このところ、震災、津波、原発事故と重なり、新学期のあれやこれや、原稿書きなどがたまってしまい、自転車に乗れていなかった。反省。

HDC(全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会)の有志が、こぞって被災地におもむき、亜急性期、生活支援気のボランティアを一生懸命に行っている。

MLには胸を締めつけられるようなシビアなこと、悲しい出来事など、次々とポスティングされている。朝一番でタメ読みしてから走り、このチューリップ畑の風景に遭遇。

ここは、もしかして地上の天国なのか?毎年訪れている場所だが、こんなにも素敵な場所に見えたのは初めてだ。

地震のために15cmくらいの段差ができている。

北印旛沼のサイクリングロードは地盤がもともと軟弱なため、いたる所に亀裂、崩落が。

このあたりは震度6弱を記録したが、道はズタズタだ。

北印旛沼。なにもなかったような湖面のたたずまい。

崩落現場には復旧工事のあとが。

利根川にでると、リトルリーグの子どもたちが野球の練習をしている。

ほのぼの。幸せな風景。

利根川のサイクリングロードが乗っかっている堤も、強烈にやられていた。

しかし、復旧工事が進んでいる。

気持ちの良い舗装がバラスになっている。さすがクロスバイクやロードの人たちは入ってこれない。

こういうときは650AX26インチ1・3/8のランドナーは重宝する。

布佐の栄橋で利根川を渡り、茨城県へ。

ここまで約50km。ほぼノンストップでここまで走ってきたので腹がペコペコ。

カミサンにつくってもらった特大サンドイッチをベンチに座ってパクパク食べていると、なんと地震が。

やだね。

そして、小貝沿いのサイクリングロードをひた走る。


折り返し地点の間宮林蔵記念館。「よみがえるカリスマ平田篤胤」(荒俣宏・米田勝安)に間宮林蔵と平田篤胤には交友があったと書かれている。

この記念館のいいところは無料開放。しかも、林蔵の生家の茅葺の家で昼寝、ごろ寝もできる。傑出した秀才、探検家、学問を究めた行動の人、林蔵のことを思いつつ、しばし縁側でごろ寝して休息。(不謹慎)


間宮林蔵の銅像が庭に立っている。

利根川水系の下流には香取市があり、伊能忠敬は香取の出身。そして林蔵は、直接、忠敬の門をたたき、当時最先端の測量技術を学んだそうだ。

その結果、林蔵の測量の精度があがったという。忠敬がスケジュールの都合上全ての蝦夷地を測量できなかったので、残りの蝦夷地を間宮が代わりに測量して測量図を作ったそうだ。その結果、蝦夷以北の地図は最終的に忠敬の測量図と間宮の測量図を合体させたものになったという。

帰り道は、向かい風。はーはー、ぜーぜー。

おまけに左膝のアウトサイドがキリキリ痛みはじめた。とほほ。

速度は15km/時に減速。120kmはさすがに身にこわえるわ。

でもはしらにゃならんのだ。

約束の旅。


 


しまなみ海道:ファンドレイジング自転車ツーリング

2011年03月03日 | 自転車/アウトドア

愛媛大学医学部付属病院で講演、コンサルティング、リサーチワークを終えた後、念願のしまなみ海道サイクリングを敢行します。先輩サイクリストのO橋さんに教えていただいたコースで、いつか走りたいと念じ続けてきたルートです。

初めての試みとして、今回の自転車ツーリング・チャレンジを通してファンドレイジングを行います。ファンドレイジングといってもベンチャー企業のRound A,B,C...というエクイティ・ファイナンス(以前、ベンチャー経営者としてさんざんキッタハッタやってきました)ではなく、ソーシャル・ファンドレイジングです。

詳細のスキームです。

幸い、ポチポチこのプロジェクトに御賛同いただける方々より御寄附が集まりつつあります。

このチャレンジに御賛同・共感いただいて集めたお金の85%はNPO国際社会起業サポートセンターへ、15%がJustGivingJapanへ循環させるというエコ・システムです。

自転車は他の乗り物に比べたら地球にやさしいグリーン・エコ・システムですが、自転車ツーリングを通して、NPOの活動をわずかながらも資金的にサポートすることができれば、グリーン・エコ・システムとソーシャル・ファンドレイジング・システムがフュージョンすることになります。

もしそうなれば、サイクリスト、起業家、社会起業家サポーターとして新しい境地が開けてくると思います。

JustGivingJapanは、ファンドレイジングしたいNPOとチャリティー・サポーターをマッチング・交流・共創させ、トランザクションコストを低下させるソーシャル・サービスのプラットフォームです。このオープン・サービス・システムを考えて創り上げた連中はプロフェッショナルだと思います。


ランドナー系自転車に見るService-dominant Logic

2011年02月27日 | 自転車/アウトドア
以前、フランスの超ビンテージ自転車、エルスに接近遭遇したときに、こんなことを書いたことがありました。

「たぶんランドナーという自転車の世界の、衰退しつつあるひとつのカテゴリーの現象ではあるが、このような現象--イノベーションの脇で、しずかにビンテージのカテゴリーを楽しむ人々の存在--は静かに拡がりつつあるのではないか?茶器、楽器、道具、機械、古書などの世界で。とくに可処分所得が多い団塊世代のアッパー階層では、このようなビンテージ趣味が着実に進んでいることに間違いはあるまい。かれらは、機能と品質の消費者ではない。意味の所有者であり、経験の継承者であり、物語の伝承者なのである」

たしかに、自転車はproductです。鉄、軽合金、ゴム、革製品などの加工物の固まりです。メーカーや工房は、そうしたモノを創り、値段をつけてサイクリストに売ります。しかし、古き自転車を偏愛するサイクリストは、自転車をproduct(製品)としてではなく、豊穣な意味に満ちた経験サービス(experience service)を生み出す共創場(Co-creation field)の契機として捉えているように思えます。メーカーや工房はモノとしての自転車というよりむしろ、物語としての自転車を発注するサイクリストとともに共創(Co-create)します。

サービス研究者のSteve Vargo博士の言を借りれば、前者をproduct-dominant logic、後者をservice-dominant logicと呼べるでしょう。

2011年以降は、ランドナーという自転車の経験の継承者であり、物語の伝承者がランドナー系自転車のブームを創りだすこととなるでしょう。

それは先行指標としての出版に現れているようです。以下の本は、productとしての自転車に関する写真、記述を紙面一杯に満載しています。しかし、夥しいほどの写真、文章の背景にあるものは、お気に入りの素晴らしい自転車で旅をする、自然を楽しむ、仲間と語らう、薀蓄するといった非モノ的な高次元の楽しみ~サービス~といったものでしょう。



これは、「ニューサイクリング」の編集顧問をしている中堀剛さんによる本です。

「私が愛した自転車」の本ではなく、「私が愛した自転車パーツ」に関する一冊です。局部に対する偏愛、溺愛傾向は、最近の自転車ではなく、30年以上ツーリング系の自転車を楽しんできた方々に発症するある種の病のようなものです。

副題に「レトロサイクル必携」と記されているように、古い自転車(ロードレーサー、ランドナー、スポルティーフ、キャンピング)には様々な古い部品が取り付けられています。現代のように、コンポーネント仕様が主流でなかった頃は、いろいろな部品を組み合わせて、オンリーワンの自転車を、まるで一着のオーダーメードの背広を仕立てるように創り上げることができたのでした。

さて、このところ、古い自転車群のなかでも旅に特化した自転車類型、つまりランドナーがにわかに脚光を浴びています。

東叡社でも発注が相次ぎ、納品は8ヶ月以上待ちの状態です。そして、ランドナーなどを扱う本がにわかに出版され始めています。


「旅する自転車の作りかた」 (シクロツーリストブック) [単行本] グラフィック社 2011年1月

ランドナーをオーダーするときに必要な基本知識、ノウハウ、部品情報などが、たくさんの写真と平易な文章で綴られています。ランドナーというモノをオーダーするときのソフトな技術、つまり、service on productです。

表紙は、ランドナーの象徴として根強いファンを持つTAシクロツーリスト、ランドナーバーがいかにもという味わいを伝えています。


「シクロツーリスト Vol.1 旅と自転車」 [大型本] グラフィック社 2010年12月

表紙の女性のイメージとは違い、かなりマニアックな編集です。フランスから日本にランドナーを紹介、研究した鳥山新一博士(91歳)に果敢にインタビューしている記事が秀逸です。(p60~65)

「今ふたたびランドナーの時代」(p66~72)は最近のメーカー製ランドナーがきれいな写真とともに紹介されています。TOEIのあゆみ(p73~79)も、その道を志す方にとっては必読でしょう。


「パリの手作り自転車、アレックスサンジェ」 飛鳥新社 2011月1月

極めつけはこの一冊でしょう。アレックス・サンジェに凝りまくっている京都のI's Bicycleの土屋郁夫さんが著述・監修しています。ちなみに、このお店は、service-dominant logicで運営されている数少ない工房として注目に値します。

アレックス・サンジェはフランス最後の手作り自転車を世に供給する気品に満ちた工房です。

本書は、1940年代から現代に至るまでに丹念に創りこまれた45台の魔物自転車を、こともあろうに、大判オールカラーの流麗な写真で埋め尽くした資料集です。このほか、仏流フルオーダーメイドの自転車について/工房アレックス・サンジェの思い出/カタログ3種類/他エッセイ、特殊工作&アクセサリー解説など多数収録されています。


       ◇   ◇   ◇

自転車モノつくり、自転車・部品産業の栄枯盛衰をproduct-dominant logic、service-dominant logic、open service innovation(Chesbrough)の視点から分析してみると、面白い論文や本になると思います。

いつかは、そうしたものも書きたいのですが、今は本業の本や論文をかかなければなりません。とほほ。

里山を自転車で走る

2011年01月09日 | 自転車/アウトドア

東京農工大学MOTサイクリング部(笑)の御面々と里山、古民家探訪のニュー・イヤー・サイクリングを楽しみました。

印旛沼の北側には北総台地があり、小高い丘陵が続きます。平地と丘陵地帯の間は、雑木林、傾斜林となっていています。いわゆる里山の風景が連綿と続いています。常緑樹が多いので冬でも緑が豊かです。

南向きなので、西北からの風にあたらず、豊かな日照に恵まれています。このようなスポットいくつも点在しています。風の強い日でも、このような集落にはいると、別世界に来たような感覚に包まれます。


西印旛沼を背に。こんな風景の中を自転車で走り回るのは楽しいものです。

皆さん、とてもいい顔しています。

自転車は人を明るくし、元気にします。


旧印旛村の再生古民家<楽>へ立ち寄って、囲炉裏を囲んで、お餅とメザシを頂きました。


ほこほこと雑木の炭火で焼くお餅がとてもおいしかったです。

昼ご飯は鰻、そして、このお餅とメザシ・・・。走ることより、なぜか食べている方が多かったですね。

健康で自転車に乗れるとは、とても幸せなことです。

楽しい一日でした。


謹賀新年:5に御縁がある元旦

2011年01月02日 | 自転車/アウトドア

昨年の10、11、12月は仕事やプライベートの色んなことが詰まってあまり自転車で走れず。

う~ん、こりゃいけない。

2010年は、結局1年間の累積走行距離は2500kmくらい。

せめて今年は、年間3000kmは自転車で走りたい。

このところ、忘年会やなんだかんだで、摂取カロリーは増加の一方。体重も増加気味。元旦は親戚一族郎党が集まって楽しい楽しい新年会もある。

ということで、新年会が始まる夕刻まで走りにでかけた。元旦サイクリング。

すると、とある場所で5円玉を拾う。サイクリングをするときは、路面を注視しているので、けっこういろんなものを発見するのだが、コインとなると珍しい発見物。

元旦に5円=御縁とは縁起がいい!

そして、メーターを取り付けた2年前の5月から2011年1月1日までの累積走行距離が5000kmとなった。

おお、5の1000倍!これも摩訶不思議な御縁か。

思えば、1000km、2000km、3000km、4000kmの区切りは、まったく知る由もなく過ぎ去ってしまった。

ところが元旦の日には、4980kmあたりでハタと気がつき、4999.0kmになった時点で、妙にうれしくなる。ほくそえみながら、ゆっくり走って5000.0kmになったところでパシャと記念撮影。

九州最南端の佐多岬から北海道の最北端の宗谷岬までは日本海側の一般道を走って2800km位なので、今は復路を走っているということになる。

 

そして、途中で元旦の走行距離が、55.55kmとなる。

5円玉を拾ったあとの5のぞろ目か。

これも御縁!

 

5000km記念地点は、いつも走っているサイクリングロードへ繋がる日常の道。

元旦に5・御縁がこうも重なると、日常の風景も非日常的なものに見える。

風が囁き、風景がきらめく。

凛と空気がはりつめる。

否、毎日がextraordinaryなもののはずなんだが、意識が日常の惰性で、世界を無自覚的に平板に構成してしまっているので、気がつかないのかもしれない。

ordinary miracleの契機はたぶん、いつでもどこでもあるのだろう。

たぶん、「それ」は宇宙に遍満しているんだろう。

自転車は、「それ」に気づかせてくれる道具だ。

そして元旦という特別な日だから、こんなことも起きるのかもしれない。

今年はどんなsynchronicityが起きるのだろうか?

それは自覚によりけりなんだろう。

 


房総半島山間部のもみじ

2010年11月30日 | 自転車/アウトドア


房総半島の山間は紅葉はこのところたけなわ。

信州や甲州などの標高1500メートル地帯とは異なり、常緑樹が多く、紅葉の紅葉だけではなく緑もそこかしこに交じる。



粟栗の滝をさらに南下して会所を左に曲がり、つづら折れの細い山道を登ってゆく。

右に曲がると妙法生寺にぶつかるT字路を左に曲がり、高度を下げてゆくと内浦県民の森のほうへと小径は連なる。

そのあたりに、房総の紅葉の穴場がある。



この色彩の乱舞の中に身を置く楽しさが日本の秋にはある。

いっせいに色づく紅葉はミラクル。