散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

名古屋への慌ただしい旅(5)

2009年02月14日 17時00分35秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、名古屋で酒を飲もう。まずは栄から伏見までぶらぶら散歩。目的地は16時開店、名古屋の名居酒屋「DH」だ。この店が開店と同時にあっという間に込むそうなので、遅れないように行かなくてはならない。



16時とともにどこからともなくオッサン達が列をなして店内に吸い込まれていく。私も負けじと約20番目位に店内に入った。「一人です」というと、テーブル席を指示される。ハッキリ言ってこの店、全員合席である。私の座った8人テーブルは、夫婦もの2組、その他の4人は全く知らない者同士なのだ。

酒の注文を取りに来てくれる間、小皿テーブルからおつまみを取ってくる。この店では大皿料理を一人用の小皿に取り分けた物が準備されており、それを好きなように取ってくるのだ(料金は皿の種類でわかるらしい)。他にガラスケースに入っている魚を焼く・煮る・刺身で、という注文もできるらしい。

まず私は穴子(多分)を細かく切ったものと蝦蛄ボイルを取ってきた。酒は賀茂鶴の燗である。一人で飲むにはこのつまみの量は非常にうれしい。また柔らかく燗のついた樽酒が合うなあ。周りにも初めてこの店に来た感じの人がいるが、見ているうちに流儀が分かってきて、次々につまみを取りに行ったり注文している(私は本とブログで学習してから来ている)。







かなり雑然とした雰囲気だが、これはこれで群衆の中の孤独という感じで悪くない。お店の人も細かく気を使っているし、これだけの大人数(20分位で1階数十席が満席)なのに、煙草を吸う人がほとんどいない。

追加で鶏肉・もつ・ごぼうと稚鮎甘露煮を行こう。これまたつまみにはもってこいだね。特に稚鮎が甘い味付けながら、ほのかな苦味が少しだけ感じられる。最後に鶏レバ煮。これがまたいい。ねっとりとした舌触り、ちょっとピリ辛にした味付けともに申し分ない。







ふだん私は酒を飲んでいるときも本を読んでいることが多いのだが、この店ではそれは何か違う感じがするな。周りの会話を何となく聞きながら、ぼんやり飲むのが正しい姿のような気がする。それから、一人飲みで肴を5品食べられるというのも嬉しいねえ。しかもこれで値段が2130円だ。またぜひ行ってみたいものである。


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