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散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか広島(17)バー(3)

2016年09月06日 22時24分14秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
広島の3夜目、バーも3軒目である。今日はまた違う店にということで、画家の名前を取った「D」へ。

先客は夜の店に出勤前の女性であろうか、ちょうど一杯やって店を出るところで、結局私一人となってしまった。1杯目は今日もまたモスコミュールから。どうも私は同じものを飲みすぎるきらいがあるね。



うむ、ジンジャーエールの味わいがしっかりするモスコミュールだ。綺麗に盛り付けられた通しには、生イチジクが入っている。北海道ではあまり食べることのない果物だが、広島では名産品らしい。

2杯目はこれまたロブロイを注文。ベルモットにロタンを使ったしっかりした味わいだ。



この店、1958年創業で今のマスターは2代目とか。昔、喫茶店や酒場に画家の名前を付けるのが流行ったので(ルノアールとか)、ここもそういう名前になったらしい。色々と広島近辺の話を聞かせてもらったが、宮島の鹿は時に泳いで本土にわたってくるとか、雑食性なので、若いころキャンプに行ったら、玉ねぎ以外の食べ物を全部取られたとか、鹿ばなしがおもしろかった。



ちょっとピエール瀧似のマスターに癒され、今日は早めにホテルに戻る。途中、ハイボール缶を買ったが、飲み切れずに就寝。



疲れが出てきたか。
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なぜか広島(16)食堂飲み(1)

2016年09月06日 19時07分42秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
広島に来るにあたり、いくつかガイドブックを購入して飲食店の調査を行っていたのだが、その中で非常に気になる店がここであった。どう考えても一般人受けしそうにないのだが、複数のガイドブックで紹介されている、飲み屋というよりは食堂っぽい「S」である。但し、開店が18時なので、やはり飲み屋と考えるべきなのかもしれない。

開店すぐに店に入ると、先客1名。私はL字カウンターの手前部中央に座ることにしたが、後でゆっくり壁を見ると「なるべく奥からつめてください」との注意書きがあった。怒られはしなかったが、初めて来たんだから分からないよ。

注文はビール小、そして品書きを見て鯖焼き、マカロニサラダと定番どころを素早く注文した。鯖は胴体部と尻尾部を選べるようなので、胴体部を注文する。



ふむふむ、これはまさに食堂飲みというべき、良い感じだ。北海道ではほぼ見かけないが、おかずを組み合わせて定食にもできるし、おかず単品を酒のつまみにもできるというシステムである。私の前にも出来上がったおかずケースがあり、品物により「これ、あたためますね」と出してくれるのである。



続いて、煮豚も美味そうだったが、西方面は牛肉だろうということで牛肉煮込みを注文。飲み物はレモンハイを頼もう。





牛肉煮込みはゴボウやこんにゃくなど、他のものが一切入っていない純粋煮込みだ。これはいいね。

ついレモンハイをもう1杯たのんで、どうしてもここで頼まなくてはいけないメニューが名物カレー汁である。まずはその姿を見てもらおう。



当然、食堂であるからご飯にカレー汁という組み合わせもあるが、酒のつまみにも良いというものなのである。食べてみるとかなり液体に近い状態で、あまりスパイス感のない、家庭のカレーの味である。だからこそつまみになるのだろう。これはカレー好きの私にはまさにストライクのつまみであった。どこか、札幌の飲食店でこれを出さないものか。

店の方はごく普通に力まず、それでいて素早く料理を出すことに専念しているようだった。こういうある種の洗練といえるところも、私の好みである。

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なぜか広島(15)平和記念資料館

2016年09月06日 16時24分49秒 | 旅日記
広島に来て、ここを避けて通ることはできない。歩いて平和記念公園方面に移動し、まずは原爆ドームを見る。昔からある建物なので、それほど大きなものでないとは思っていたが、まさにその通り。4~5階建ての小ビルくらいのサイズ感であろうか。



しかしながら、この建物を見れば、過去に思いを馳せざるを得まい。周りには各国の旅行者らしき人たちがいたが、いずれも言葉少なくドームを見上げたり、写真を撮影している。



ついぐるりとドームを一周し、平和記念公園側に橋を渡ったところからも撮影。



この周辺は様々な記念碑が沢山あるが、これは別項で写真を公開したいと思う。今日の広島はかなり暑い。休憩所に入り、珍しく炭酸入りジュースを飲む。冷たさがのどに染み渡る。

 

平和記念公園内の「平和の灯」。中央に小さく炎が見える。



「原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)」。「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」という碑文があるのだが、本当に繰り返さないための努力をすべきである。



国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では「原爆体験記―ヒロシマ原点の記録―」という企画展をやっている。



館内ではスロープを下っていくと、平和祈念・死没者追悼空間というスペースがある。壁には当時の広島の町名が刻まれており、当時をイメージできるようになっているのだが、少々作りがきれいに過ぎるようにも思える。本当の被害はこんな静謐な感じではなかったのだろうと思うのだ。



しかし、その後にある遺影コーナー(原爆により亡くなった方の名前と顔写真が記録されている)は、事実の重みを感じさせる。

次は広島平和記念資料館だ。



展示室に入ると被災当時の広島市の模型があり、その上に赤い球が浮かんでいる。これは地上600メートルで爆発し、1秒後に直径280メートルにまで広がった火球を表現しているらしい。想像以上の至近距離で核爆発が起きたことが分かる。



次の写真は広島に投下された原子爆弾の模型である。さほど大きなサイズではない。



ほぼ一面焼け野原となった中、たまたま倒れずに残った煙突。

 

ここまでは一般的な資料感覚で見ていたのだが、次に原爆の熱線のため住友銀行広島支店の階段に人影が残されたという資料があった。さすがにこれを平気で写真に撮る神経は私には無い。ここからしばらく、ひたすら資料を見つめるばかりである。

展示室が終わり、通路スペースのようなところに、先日来日し、広島にもやってきたオバマ大統領が作った折り鶴が展示されていた。

 

私はオバマ大統領が平和をこよなく愛する人とも簡単には思わないが、少なくともメッセージを発信していることは間違いないだろう。「核兵器の先制不使用」に反対したとの報道があった、日本の首相よりはね。

色々と物思いつつ、平和公園を後にする。

途中で旧日本銀行広島支店における「収蔵資料展」があったので、それも見学して、今日の活動は終了。

 

やや時間もあり、疲労感も強い。一旦ホテルで休憩しよう。
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なぜか広島(14)広島つけ麺

2016年09月06日 12時59分58秒 | 食べ歩き
さて、昼食は広島のB級グルメと行くか。それほど猛烈に興味をひかれたわけでもないので、広島つけ麺でも、汁無し担々麺でも良いのだが、ブラブラ歩いているうちに発見した、「B」という店に入ってみることにした。普通のラーメンや悪魔ラーメン(辛いのか?)もあるようだが、ここは広島つけ麺にしてみよう。

注文は麺小盛り(1玉)、トッピング追加なし、3辛としてみたが、辛さは卓上の辛味を自分で調節しながら入れてくれとのこと。そうか、店に申告するタイプではないのか。

しばらくすると広島つけ麺が到着。細い麺の上に、茹でキャベツ、ネギ、刺身のつま状の大根、チャーシュー3枚、ゆで卵半分が乗っている。



つけダレは、ゴマが大量に浮かんだあっさり味。



確かにこの時点では辛味が無いため、小匙で辛子味噌のような赤いものを入れてみた。さらに山椒を少し入れ、麺をつけて食べてみる。おお、これはなかなか辛いね。後で辛さの度合いが書いてあるのに気が付いたのだが、小匙1杯入れると、もう3辛位なのだそうだ。加減が分からないので、危なく味も見ずにもう1匙入れるところだったよ。

食べている最中なのでお見苦しいが、タレに麺と具を投入すると、こんな感じになる。



麺は細くて歯ごたえというよりは、つるつるさっぱり食べられるのを重視したものだろう。野菜は冷やした茹でキャベツは正解。ネギはちょっと固まっていたが、ほぐしながら食べるとこれもいい。大根は麺と同じくらいの太さながら、歯触りが全然違うので、少々疑問があるなあ。チャーシューも冷えているのだが、決して脂の塊のようではなく、柔らかく食べられるので悪くない。

店の兄ちゃんのダルい感じがもう一つだったが、広島つけ麺自体は、悪くない食べ物だと思った。特に夏には素麺よりはスタミナが付き、ラーメンのように暑くならない、適切なメニューだと思う。それから写真を見て、もっとレモンを絞り込んで食べてみるべきだったと、いまさら思う。

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なぜか広島(13)比治山公園付近

2016年09月06日 12時07分09秒 | ART
旅は3日目に入る。朝6時前に起きて、少し広島の街中を散歩した。天気は悪くない感じ。



少し体を動かすと、朝食が美味しく食べられる。今日はレモンポトフ、スクランブルエッグ、ベーコンなど、やや洋食傾向にしてみたが、お好み焼きがあったので、円形の8分の1ほど食べてみた。ま、出来立てじゃないけどね。



ホテルから平和大通りに出て、比治山公園方面を目指す。どんなところだか良く分からないが、ガイドマップに「屋外アート」のある公園として紹介されているのだ。途中の平和大通りにはやけに灯籠がある。例えば次の灯籠は、京都豊国神社の灯籠を模したものらしい。



京橋川にかかる鶴見橋を渡る。ここにきて、ついに広島の暑さがベールを脱いできただろうか。ちょっと前までの最高気温37度とはいかないが、北海道人の私には相当暑い(結果、今日の最高気温は33度)。



暑い中、比治山公園へ。地名に「山」と入っているのに気が付いていなかったのだが、公園はそこそこの高台にあるんだね。汗だくになりながら、坂を上る。実はここには広島市現代美術館もあるのだが、訳あって、今日は美術館をパスし、周辺の彫刻撮影に専念することにした。

まずはヘンリー・ムーア「アーチ」。高さ3メートルを超える、巨大な彫刻である。



野田正明「疾風 フラッシュバック2000」。



作品紹介が近くに見当たらなかった2作品。

 

広島市まんが図書館の前にある、舟越保武「笛吹き少年」。



まんが図書館は本当にまんがばかりが収蔵されている。民業圧迫の気配がないでもない。



田中薫「1・1・√2」。



最上壽之「テクテクテクテク」。平日の日中のせいか、このあたり、ほとんどだれもいない。



実はこの公園、街並みからこんなに高いところにあるのだ。普通の道は驚くほど遠回りのため、急な坂を下り、ショートカットして街中に戻る。

 

いや、もう汗だくですわ。
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