ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

その7

2016-10-06 18:54:53 | 5.検定試験
日本語教育能力検定試験問題の解説

 ネット上に、上記のブログが見つかりました。
今年度の私のトライアルには、既に、遅きに失した感が有りますが、もし、来年再度受験するようなことになりますと、大いに参考にさせていただきたいと考えます。

 ただ、記事に依りますと、聴解は、毎年パターンが同じなので、ポイントを集められるボーナスステージですよとおっしゃっています。お言葉に、騙されて、気を取り直し、トライしてみますか・・・・・・・

 日本語教育能力検定試験問題の解説
  http://nihongokyouiku.net/
 
 ブログ主の彼は、この一カ月ほどの間に、すべての記事をアップロードしたようです。

 スバラシイ!!




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その68 プライオリティー

2016-10-06 13:24:35 | 6.私の感想・考え
プライオリティー
 私の経験も踏まえて、日本語や、日本語会話の学習をもう一度、整理し、考え直してみたいと考えました。
 と言いますのは、本気で考えて、「最短」で、そこそこの日本語を話せるようにするには、どう、リードすればよいのかということです。

直接法。
 業界では、「直接法」で教えなさいとなっていますが、あれは、日本に在る日本語学校の立場を反映したものでしかありません。例えば、現地で、初めての人に教える場合を考えますと、現地の言葉で、現地の先生が教える方が、最適です。特に初級においては、詳しく、正しく、説明できますし、納得したかどうか確認しながら進めてゆくことが出来ます。ただし、ステップを弁え、正しいステップを踏んでいるとしたならば・・・・

 最近では、国内では、ネイティブの英語教師が必要と叫ばれて、実行に移されていますが、果たして、それが、本当に、正解でしょうか。我々の時代の英語学習も、日本人教師が教えていました。全部英語で説明されたとしますと、皆さん理解できたと思いますか。日本語で説明されても余りよくは、分からなかったのに・・・・
 何事においても、スタート時が最も、難しく、負荷がかかります。そこで、そこは、間接法・媒介語を使って切り抜け、ある程度のレベルを確保できれば、それほど負荷はかかりませんので、そこからは、「直接法」に切り替えても遅くないと考えます。

必須語。
 そして、先ず、学習者の思いは、何でしょうか。「片言でもよいから、早く話せるようになりたい。」ではなかろうかと考えます。ある先輩は、私が、初めて海外出張に出る時に、「いくら?」、「たかい!!」だけでよいから、憶えて行きなさいとのアドバイスしてくれました。どうでしょう。効果が有りで、これだけで、自信をもって買い物が出来ました。

 我々が、英語を習い始めた時、単語帳を作って、単語を覚えました。ただし語彙は、自分のプライオリティーではなく、教科書の都合でした。
 学校以外では、ご自分のご都合で、学習できます。例えば、我々が、単語帳を整備・準備し、学習者の考えで、優先順位をつけてもらい、ご自分の都合で、憶えて行ってもらうのはどうでしょう。その選択の手掛かりは、日本に来てやりたいことの場面を想定してもらえば、簡単に順位が付けられるでしょう。必要ないと分かれば取り換えても自由です。
 一度、目にしたり、耳にしたりした単語は、忘れても思い出すことが出来るかもしれませんが、そうでないものは、単なる雑音に過ぎません。

発声・発音
 また、外国人があなたに話し掛けてきたことを想定してください。繰り返しやり取りし、単語さえ聞き取れれば、彼らの話したいことが、容易に推測できます。要するに、ネイティブに聞き取ってもらえる発音さえ、発することが出来れば、最低のコミュニケーションが図れるということになります。発音しても、聞き手が取り違えてしまうと、一向に埒が開きません。

 ということで、「言葉を発すること」「相手に聞き取ってもらえること」が、コミュニケーションの出発点ではないでしょうか。せめて、ネイティブに正しく誤解してもらえる発音で、ことばを発することが出来るというのが、出発点でしょう。池谷裕二博士の「カタカナ英語の法則」をご参照ください。

トレーニング。
 「発声」「発音」は、前項の如く、「運動」と考えますと、訓練して、各器官に、動きを、覚えこませるようにしなければなりません。しかし、我流で行いますと、皆さんがご心配なさるように悪い癖がついてしまうかも知れません。そこで、モデル・手本が必要になります。適切な手本が有りますと、ご自分で訓練が出来ますし、キャリブレーションも出来ます。

50音表。
 ここでよく間違えますのは、ヘボン式の50音表の利用です。例えば、サ行は、厳密には、3種類あるのですが、[s]ひと文字(たまにsh)で、カバーしています。もともと、ヘボン式は、米国人のヘボン(Hepburn)さんが、米国人が発音し易いように考案したものです。特に、日本人教師は、ローマ字は、万国共通ではなく、各国でアルファベットの解釈が異なるということを知らなければなりません。
 例えば、ウ段の[u]も、日本語のウは、国際音標では「u」ではなく、「ɯ」だそうで、「u」は、唇が丸い感じで、「ɯ」は、唇が開いた感じです。国際表音記号を用いても、すんなり参りません。

 そこで、見つけたのが、英語話者向けの教科書の50音表です。その50音表には、ローマ字の代わりに、「あ」は、「eye」、「い」は、「eel」とありました。こう表現されますと、間違いが起こりそうにありません。
 ローマ字表記のように「音」単位ではなく、「単語」単位で表す方が、適切と考えます。
 ネットで調べましたが、中国語、台湾語の50音表に、一部、ローマ字欄に、漢字表記のものを見つけましたが、他の言語では、見つかりませんでした。大体は自国文字の音単位の表記でした。

基準。目標。
 そこで、各国の日本語学者の方に頑張っていただいて、自国の日本語学習者用に、ローマ字欄に、自国の単語単位で表した、50音表を大至急取りまとめていただきたいと考えます。
 所詮、会話なんて個人的な問題です。基準が有りませんと、いくらやっても空回りです。意味のやり取りが上手くいきますと、わざわざ、誰も、添削してくれません。ところが、自分自身で、キャリブレーションできるとしますと、これは、随分助けになります。
 ネイティブの発音をいくら聞いても、良くなりません。それが分かるぐらいなら、彼は、もともと、正しい発音が出来ている筈です。それよりも、自国語で、発音のよく似た言葉を探し出しそれを、基準、モデルにする方が確実です。
 私の経験では、韓国語の「濃音」「激音」の発音を日本語の中に有るのを参考書に教えてもらったことで、自分でキャリブレーションが出来ました。

アクセント、長音の誤解。
 今回、日本語指導者の講習で学習した中で、目から鱗の話。英語にも長音が有ると考えていましたが、これは日本人の誤解で、英語にアクセントをつけますと、日本人には、長音に聞こえてしまいますので、英語話者が、長音が理解できないということになかなか考えが及びません。
 そもそもアクセントの付け方が異なります。日本語は、音の高低でアクセントをつけますが、英語では、音の強弱で、アクセントを付けているそうです。
 日本語では、音が少ないので、同音異義語が多数発生しますので、音の高低で、区別をつけようとします。日本語以外の特に表音文字の世界では、音が沢山あり、彼らはそれを聞き分けられることが出来ます。発音と意味は、一対一のようです。高低で差をつける必要はなさそうです。強弱のアクセントはなぜ必要なのか良く分かりませんが、もしかして紛らわしいのが有るのかもしれません、そこで、子音の差とアクセントの位置で区別しているのかもしれません。
 私には、母音の連続を、一語一語理解できる方法は、今のところ分かっていません。

 日本語の音は、「ア行」と「ン」以外は、子音と母音の対になっていますので、母音同士が連続することが起こります。書き言葉では、一字づつ表示されますが、大体その時が長音になっているようです。(ただ最近接した情報では、日本語の対になっている筈の母音が、弱いか、無くなっているような発音になってものもあるそうですが・・・)

短文
 教科書による読み書きの学習は、ベースで、続けてゆきますが、会話については、文字も知らない幼児の会話を想定しますと、ほとんどの会話は単文・短文だけで、成り立っています。複文になるのは、およそ、理由の説明か、原因の説明程度です。そこで、短文を覚えましょうという訳です。

 そこで、「すぐに話せる〇〇語」という本を利用します。最初はあいさつ等ですが、その次に、良く会話に使用されそうな文型が集められています。その文型には、単語を入れ替えて利用できるようになっていて、例文が集められています。
 これも、ご自分がお考えになるプライオリティーで、文型を選び、その文型の中で、直ぐに利用できる例文を選びます

 ご自分が、直ぐ必要と考え、そしてやり易い所から、手掛けていきましょう。
要するに陣取りゲームと同じで、やり易いところからものにしていけば、ある程度、カバーできる面積(場面)が広くなるであろうという考え方です。教科書は、日本語学の先生方が日本語学校で教える場合のプライオリティーで編集されています。

強制記憶。
 日本語学の先生方が、気を回し過ぎて、やっていないことが有ります。即ち、「これは!!」というのは、無理やりでも覚えさせるという教授法です。

 算数の九九をイメージしてください。誰もが、訳も分からず無理やり覚えさせられて、後で重宝しているのが、この九九です。九九なんて表現しますから日本だけでやっていると思うかもしれませんが、そんなことは有りません、どこの国でもやっていることです。規則性があるから、まだ、やり易いのです。インドでは、20×20までやっているそうです。やはり、どこの国の考えも同じで、この教授法が、労力対効果の比が絶大なのです。

 動詞、形容詞の活用は、国文法(学校文法)の方法で、無理やり口癖になるまで、憶えさせるべきです。海老原さんの情報では、学習者が、「どうしてもっと早く教えてくれなかったのですか?」と誰もが言ったという話です。また彼女は、語尾の言い回しも、同様に覚えさしなさいとのご意見です。
 入門初期から行うのは、難しくて無理ですが、ある程度進展したところで、持ち出してはいかがでしょうか。また、補助的な教材として使用してはいかがでしょうか。

 私は、全面的に賛成です。韓国語は、語尾の言い回しが、日本語と同じように、種類が沢山あります。典型的なものを取り上げて集中的に訓練しました。

 頭で考えることと、体を使って行うことは区別して、実践することです。頭が納得すれば、あとは、どんどん体を動かすことです。


 検定試験用に歴代の教授法を覚えさせられましたが、入門から上級まで同じ考え方で捉えようとしているように感じましたが、実際には、レベルによって、教え方を変えていかなければならないのではないかという感じがします。
 
 最近になって、音声学、音韻学が大切という認識ですが、理屈が理解できたとしましても、なかなか運用できません。 例えば、理論で説明できなくても、実際有効だと言う解法が有ればそれをどんどん使っていくべきだと考えます。

 このあたりのレベルまで進みますと、幼児レベルの会話が成り立つと考えます。そうなれば、一人歩きが出来るようにもなるでしょう。教科書を勉強するにしても、正しく理解し,スピードも確保しながら、前に進もことが出来ると考えます。

「ん」の発音。
 これは学習者が、ネイティブの発音を聞くしか有りません。しかし、人によってズレが有りますので、それなりに、ご自身の方法をお決めになる必要が有ります。
 しかし、安心してください。幼児の発音は正しくなくても、脳の働きによって、話の流れから、聞く方にとってはそれらしく聞こえてしまいます。したがって、心配ご無用。

 等々、細かな現象が有りますが、入門段階では、それらしく発音でき、直ぐに発せられるようにすることで、良しとし。初級段階では、例外はさておき、法則、セオリーの習得に努めることが大切と考えます。

 講師の話では、学習者は、法則を知りたがっているのだそうです。だったら、そうしてあげましょうよ。ただ例外のあることを前もって伝えておけば済む話ではないでしょうか。
 出来るならば、規則通りのものと、例外が分かるように、対照表を準備し、例外が気になるようになった時点で、それらを参照できるようにしておけば、力がついてきた時点でも、役に立つものと考えます。恐らく、これは例外かなどうかなと言う時、参照すれば、明確になり、すぐ解決できます。


時制とか、・・・
 英会話も最初のうちは、余裕が有りませんので、全部、現在形でした。ある時、そのことに気が付きましたので、誤解のないように、なるべく、「時」を表す名詞、副詞の語彙を増やすようにしました。今になって考えますと、時制の活用もなく、「時」を表す副詞で、テンスを表現する言語もありますので、活用が難しく思う間は、積極的に時を表す名詞、副詞を使う方法もあると考えます。















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