ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

春よ来い

2024-02-19 17:32:00 | その他

 2月中旬だというのに、18日は全国的に気温が上がり、3月から4月並みの暖かさとなった。北海道と東北では2月としては観測史上最も高い記録的な暖かさだという。気象庁によれば、日本付近では、偏西風が平年よりも北側へ蛇行したために南の高気圧の勢力が強まったことに加え、日本の北にある低気圧に向かって暖かい空気が流れ込んだことで九州から北海道にかけて広く気温が平年を大きく上回ったことが原因だという。
 日差しの下ではシャツの袖をまくり、春の暖かさを心身ともに感じたが、数日後には再び寒気が南下し、季節は逆戻りするようである。こうした気温の周期的な変化は、春の訪れが近いということだ。能登の復興のためにも早く本格的な「春」が訪れて欲しいと思う一方、今季は、各地で雪不足となっており、オープンできなかったスキー場もあると聞く。掲載した1枚目の写真は、2014年に信州霧ヶ峰で撮影したダイヤモンドダストとサンピラーであるが、もう見ることができないかもしれない。また、雪だけでなく雨も少なく、ダムの貯水率が低下している地域もあり、今後の水不足が懸念される。期待と不安が混じった「春」がそこまで来ている。

 さて、気が付けば今年は数えで61歳「本厄」。先日、東京都田無にある「田無神社」で厄除けのお祓いをしてもらったのだが、私にも、期待と不安が混じった「春」が待っている。春といえば、卒業や旅立ちの季節でもあるが、私においては、誕生日の前日である4月9日に28年間務めた会社を定年退職することにしたのである。
 2月16日から退職日までは、年次有給休暇の消化で、毎朝4時半に自宅を出て出勤してきた日々とも別れを告げた。まだ実感がなく、しばらくはのんびりと過ごしたいが、その後は、これまでできなかったことをやり抜く期間にしたいと思っている。
 ホタルの観察や昆虫、自然風景の写真撮影など、天候と休日の組合せによって貴重なチャンスを無駄にしてきたものが多い。これらを1つ1つ達成したい。また、ホタルの保全に関する講演会や勉強会の講師についても、これまでは日程的にお断りしたことも多かったが、今後は、ご要望にお応えできると思う。詳細はこちら「ホタルの講師派遣

 悔いのない人生と感じた時こそが「冬」から抜け出し「春」を迎えた時。そんな春を呼びたい。これも心構えと行い次第。日の出とともに新たな出発である。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。

ダイヤモンドダストとサンピラーの写真
ダイヤモンドダストとサンピラー
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/640秒 ISO 100 +1EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ケ峰高原 2014.3.15 6:54)
大山千枚田の日の出の写真
大山千枚田の日の出
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/80秒 ISO 100(撮影地:千葉県鴨川市/大山千枚田 2018.3.25 5:50)
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2024新年のスタート

2024-01-03 16:42:19 | その他
紅富士の写真
紅富士(箱根大観山より)

 2024年となり新年の挨拶をしたいところですが、1月1日午後4時過ぎ、石川県で震度7の地震があり、北陸を中心とする地域では地震と津波による大きな被害が出ました。また2日には、日本航空の旅客機が午後5時47分、羽田空港に着陸したところ、海上保安庁の固定翼機に衝突し炎上するという惨事も起こっています。海外では、今もなおロシアがウクライナへ、そしてイスラエルがガザ地区へ軍事侵攻を続けています。このような時に、新年のお祝いの言葉を述べる気持ちになれないのが正直なところです。被災された方々には、心よりお悔やみ申し上げたいと思います。
 先行き不安な新年のスタートですが、まずは、世界に平和が戻り誰しもが安心して暮らせる世の中になるよう祈りたいと思います。そして皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げたいと思います。私事では、人生の一区切りとなる年であることから、ライフワークである「ホタルの研究」においては、その生態と生息環境の調査・研究をより深く進め、環境保全の指導・協力を惜しみなく行いたいと思います。
 趣味である写真撮影の「自然風景写真」では、「美しい光景を 一番美しい時に 美しく残す。」ことは勿論「冷静に自然と対峙し、自分の心を見つめ、自分が感動し、人々にも感動していただけるオンリーワンの写心」であり「作品」でありたいと思っています。「昆虫写真」では、未撮影種や絶滅危惧種を中心に極上の図鑑写真と貴重な生態の記録を残したいと思っています。これまで、どちらの写真においても天候と休日のタイミングから撮影できずに諦めた風景や種類が多々ありますが、今年はタイミングを見計らって一番良い時に出かけたいと思っています。
 やりたいことすべてを達成できるとは思っておりませんが、やりたいことをとことん追求する2024年にしたいと思います。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年1月 東京ゲンジボタル研究所 古河義仁

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日射病?

2023-08-07 10:13:50 | その他

 8月4日に再び前記事で紹介したホソミモリトンボの観察と撮影に行ってきた。毎日、出勤時は午前4時半に起きるのも辛いが、昆虫となれば午前2時半でも平気である。3時に自宅を出発し、現地には5時過ぎに到着。前回は7時頃からすでにホソミモリトンボが飛んでいたので、何時から現れるか確かめるために5時半より待機した。
 この日は快晴で、東京では見られない濃い青空が広がっている。6時半頃からはたくさんのアキアカネが飛び始めた。7時。湿原全体に太陽が当たり、そろそろかろ思いきや、飛んでこない。たった4~5日でいなくなってしまったのかといやな予感がしたが、8時になって、ようやく現れた。朝の食事で、周囲を早いスピードで飛び回る。そこにもう1頭が現れ、バトルが始まる。
 そんな様子を見ていると、8時半、30m先をタンデム飛翔する姿。慎重に目で追うが、途中で見失ってしまった。こんなに早くからメスは産卵に訪れているのだろうか?しかし、オスは目ざとい。
 オスもメスも、いつ飛んでくるのか分からないため、この場所を離れるわけにはいかない。結局、正午近くまで6時間ほど同じ場所で観察を続けた。その間、オスは1時間おきくらいに現れ、メスも産卵に訪れた。また、新たなタンデム飛翔する様子も見られた。残念ながら、良い写真は撮れなかったので、今季、もう一度訪れたいと思う。

 この日は、昼で引き上げ帰路に就いたが、平日だと言うのに高速道路はいつもの場所で11kmの渋滞。おまけに八王子から国立まで事故で通行止めとの表示。仕方なく、現地からずっと一般道を走り、自宅まで5時間以上かかってしまった。
 翌土曜日は出勤である。4時半に辛い思いをして起き、仕事に向かう。普通に元気であったが、社員食堂で昼食をとった後から、腰から下にかなりの倦怠感。頭痛とめまいもする。なんとか仕事を終え、帰宅した時はまだ平気であったが、夜は日に焼けた顔と腕が熱を帯び寝苦しい。翌日曜日は、頭痛とめまいに加え極度の腰痛で起きられない。食欲ゼロ。1日中、寝ていた。最近、職場でコロナが再び猛威を振るっているため、感染も疑ったが、どうやら日射病のようだ。標高が高く空気が澄んだ場所で直射日光を6時間も浴び続けた結果である。
 今までこんなことはなかったが、還暦近くになると、無理がきかなくなっているのだろう。幸い、腰痛は残っているものの月曜日は頭痛とめまいはなくなった。休日であるため、仕事に備えてのんびり過ごそうと思う。

 掲載の写真は、前回、訪れたときに撮った朝のカラマツ林である。朝もやの湿原の素晴らしい光景も撮っているが、場所が特定される可能性があるために掲載を見送った。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。

朝のカラマツ林の写真
朝のカラマツ林
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F8.0 1/25秒 ISO 320(撮影地:本州中部 2013.07.30 6:36)
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ライフスタイルの形態と基本事項

2020-05-06 16:49:10 | その他

 5月4日、政府は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が終息状況にないとして、本日6日に期限を迎える「緊急事態宣言」を今月31日まで延長すると発表した。
 「基本的対処方針」では、緊急事態措置を実施する必要がなくなったと認められる時は、期間内であっても速やかに解除するとしているが、東京や大阪など13の「特定警戒都道府県」では、これまでと同様の行動制限が求められ、引き続き、医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤、屋外での運動や散歩など以外は外出自粛を要請し、「接触機会の8割削減」の目標を掲げている。それ以外の県では、「3つの密」を避け、手洗いや人と人の距離の確保といった基本的な対策の継続など「新しい生活様式」を徹底することを前提に、制限の一部を緩和するとしている。

 「緊急事態宣言」の延長が与える影響は大きい。昨日は「こどもの日」であったが、鯉のぼりをほとんどみかけない寂しい日であった。学校は3月初めから休校で、自治体によっては更に延長で5月末までに。子供達はストレスとの闘いがまだ続く。親御さんも大変な日々を過ごしておられ、さぞご心労のことと拝察申し上げたい。
 店舗や企業の経営者も困惑している。休業要請に従っても行政からの支援策は十分でなく、やむなく経営を継続する店舗には「自粛警察」と呼ばれる嫌がらせや中傷が多発するなど、周囲のから自粛圧力に悩まされている。私が以前、経営コンサルタントとして指導していた頃にクライアントであった企業は、法人破産の手続きを行ったところもあると聞いた。経営が成り立たない状況で緊急事態宣言の延長が報じられ倒産や自殺が増えてきているのは、「目の前の厳しい現実」である。
 経営者だけではなく、当然働く人々にも影響が大きい。派遣切り、雇い止め、内定取り消、自宅待機・・・収入減どころか、まったく収入がなくなってしまった方々も大勢いる中での延長。国からの給付金もいつ貰えるかも分からない。明日の生活に困っている方々がたくさんいる。一方、様々な苦労はあっても給料が減ることなく在宅で勤務している方々もいる。私の妹は、外資系の企業に勤めるカリフォルニア州公認の会計士だが、3月からずっと実家でテレワークであり一度も出社していないと言う。同居する高齢の親を守ってくれていることに感謝したい。他の方々を含めて在宅勤務は、今後定着していくのではないかと思う。
 私の本業は会社員である。一昨年の暮れに癌の手術をしていることから、感染すると重篤化する危険性があるとして、会社からの指示で4月1日から自宅待機になった。1日と4日は少々外出したが、それ以外の日はすべて犬の散歩とコンビニへの買い物だけに留め、このゴールデンウイークも STAY HOME を守り通した。新宿の動物病院に勤める長女と地元スーパーに努める長男は通常勤務で、私も心配しながらの毎日。霞が関の東京第二弁護士会に努める家内は、緊急事態宣言が出されてからは自宅待機になり、共に自宅で過ごした。夫婦がこれだけ長い時間一緒にいたことは、結婚29年で初めてかもしれない。一人より二人。二人より大勢。日本人は、他人がどうしようと自分は自分だという欧米人と違い、「一般的に他の人と同じ行動をとっていれば安心する」傾向がある。行動経済学における「バンドワゴン効果」とか「同調効果」等と呼ばれる心理現象だが、大勢が外出自粛をしていることに不安も和らいだ。
 しかしながら私は、4月27日からは出勤要請があり、自宅から40km先の都内に出勤し通常業務に当たっている。デスクワークではないから、毎日一日中外である。40~50ほどのオフィスビルに出入りする。時にはコロナ患者が入院している病院にも行かねばならない。「密閉」「密接」「接触」が避けられず感染リスクが医療従事者に次いで高い職種と言われているが、社会的インフラとしての仕事をこなして、人々の生活を支えなければならない。私が自宅待機している間も懸命に仕事をしていた仲間がおり、他にも大勢頑張って仕事をしている方々がいる。医療従事者も含めて大勢の方々に敬意を表しながら、私自身もまた7日から仕事に行く。

 「緊急事態宣言」の延長は予想されてはいたものの、やはり6日での解除を願っていた人々は少なくないと思う。延長の発表とともに落胆があっただろう。それは「ストックデールの逆説」に似ている。
 ストックデールとは、ベトナム戦争時捕虜として8年を過ごしたアメリカの元軍人のことである。彼は生き残ったが、誤った楽観主義にしがみついていた捕虜たちは生き残れなかったという。捕虜たちは 「クリスマスまでに解放される」と言って、クリスマスが来て去っていった。すると「イースターまでには解放される」と言っていた。イースターも過ぎていった。次はサンクスギビング、そしてまたクリスマス。彼らは失意で亡くなっていったという。自分が生き延びられたのは、揺らがぬ将来への希望を、確固たる現実主義と組み合わせることができた能力のお陰だと言い、今日では「ストックデールの逆説」と呼ばれている。
 もし、6日で「緊急事態宣言」解除されると信じていたなら、また解除後は以前と変わらない社会に戻れると信じていたなら、それは解放されると信じ続けた捕虜たちと同じで、延長とともに失望へつながる。「最後にはかならず勝つという確信を持ちながら、同時に自分がおかれている現実のなかでもっとも厳しい事実を直視すること」が重要であり、現実の直視から生まれた活力は、楽観視から生まれたそれよりもずっと長く続くというから、目の前の厳しい現実から目をそらさず、頑張るしかないのだろう。

 とは言っても、新型コロナウイルスとの闘いは長期化することが確かであり、既に封じ込めることは困難だと専門家は言う。どんなに手を洗おうと、表面を除菌しようと、どれだけ自宅に籠っていたとしても、感染して死ぬ可能性はなくならないとも言っている。集団免疫率に到達すれば終息するが、新型コロナウイルスの基本再生産数(染した1人が何人に直接感染させるかという人数)は 1.4~2.5 と試算されているから、日本人の 29~60% が感染すれば終息に至ると理論上は考えられている。つまり、最低でもおよそ3,600万人が感染し、100万人が死ぬことになる計算だ。それを防ぐのは「ワクチン」しかない。今後は、ワクチンが開発されるまで、医療崩壊を防ぎながら高齢者や基礎疾患のある人たちを守っていくことが重要であり、その後はインフルエンザ同様に新型コロナウイルスとの「共生」となっていくだろう。
 国と自治体には、十二分な対策を早急に講じてもらいたい。そして、我々は、各自に委ねられた「やるべきこと」をやらねばならない。

 私の住む東京都は特定警戒地区であるから、これまで同様の自粛が求められるが、仕事をする以上、今後はこれまでと同じじっと耐え忍ぶ「自粛=我慢」はできない。そもそも自粛要請という「お願い」を強制すれば、営業の自由を法律の根拠なく不当に制限するものであり憲法違反になる。個人的に緊急事態を解除し要請を完全に無視して出歩いても法的には許されているが、倫理的・道義的にできない。そうかといってパラダイムシフトも不可能である。従って、政府に忖度してしまっている専門家会議が、制限が緩和された県に提言した「新しい生活様式」を参考にしつつ、実情に合わせた自分なりの「ライフスタイルの形態」を構築し、感染拡大防止を大前提とした具体的な基本事項を自ら決めて遵守していくのが良いと考える。
 平日については、ここで明言することは止めておくが、私にとって会社業務同様に重要な「ホタル」に関して記しておきたい。ホタルの研究および保全指導はライフワークであり、NPO等団体役員でもある。また早急な自然保全・再生も必要なことから、それに関連するすべての活動(越境を含む観察・撮影・指導等)は自粛要請対象外の事業と位置づけ、基本事項を遵守しながら活動を5月16日(土)から再開するが、既に予約済の案件や5月下旬に予定している遠征を除き、私が休日に行う全ての活動は「緊急事態宣言」が解除されても今年1年は「3つの密」を避けるために、私的なものも含めて、例外なくパートナーを一切伴わない単独で行うこととしたい。

掲載写真は本文とは関連性のない、過去に撮影したものです。尚、1024*683 Pixels で掲載しています。ウェブブラウザの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorer等ウェブブラウザの画面サイズを大きくしてご覧ください。

浄連の滝の写真

浄連の滝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 0.5秒 ISO 100 -1EV(撮影地:静岡県伊豆市湯ヶ島 2012.1.02)

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お詫び

2020-05-03 16:38:09 | その他

 国の緊急事態宣言を受けた各自治体の措置に反し、社会通念上も不適切と個人的に思った不特定多数に対し、当ブログ及びFacebookで差別的な発言、感情的・暴力的な言い回しで投稿した事により不快な思いをされた方に対し、謝罪をしたい。
 今般の不特定多数への批判は、根拠があるもので、決して個人を傷つける悪意がある誹謗中傷ではないものだが、誤解を生む内容も含んだため私自身反省をしている。長期にわたる自宅待機とその後の仕事復帰から受けた過度のストレス、友人の訃報等の心の痛みを払拭するための感情のはけ口に、SNSを利用した事実は否めない。心よりお詫び申し上げたい。
 尚、不特定多数ではなく特定の個人に対する批判をネット上に公開し、社会的評価を下げる記述を含み名誉毀損と受け取られる可能性がある内容であれば、侮辱罪や名誉毀損罪が成立する場合がある。個人名を出さなくても、その人物が想像され噂が拡散されてしまうと、想像できないくらい大きな範囲に影響が及ぶ。そうなれば刑事罰の他、精神的損害の慰謝料を払う民事責任も負うことになる。かつて、写真の著作権侵害で個人を刑事告訴したこともあるが、個人の発言に対する批判も十分に注意しなければならない。
 2015年に「白樺湖の霧氷」を撮影し投稿した記事に「撮影を終えて、車に戻って帰る支度をしていると、4台の他県ナンバーの車がやってきて、写真を撮り始めた。白樺湖の霧氷に歓喜の声を上げながら、高級なデジタル一眼レフで手持ち撮影。」という一文を入れた。するとご丁寧にコメントを頂いた。「多分後から来た県外ナンバーというのは私達の事かと思います。白樺湖に私が到着した頃はすっかり陽が上がっていたため、シャッタースピードも十分にとれると判断して手持ちで撮影しました。人それぞれの撮影スタイルがあると思います。他の人がどのような写真を撮っているのかも知らずに、あまり他人を馬鹿にするような事をブログに書かれない方がよろしいかと思います。」
 誹謗中傷ではない憲法上保障されている表現の自由の範囲の一文に対し、反論することで足りたようだが、人々の考え方、意味の捉え方は様々であり、配慮が必要だ。

 亡くなった友人にお線香をあげ合掌し、冷静さを取り戻したので、今後は個人は勿論の事、不特定多数への批判は一切しないが、ここで一つだけ考えておきたい。「自己責任」についてである。
 自粛要請が続く中、企業や店舗の経営者は休業要請も重なり、大きな痛手を受けている。倒産するケースも今後増えるかもしれない。そんな中、仮に要請を無視して感染者を出した場合は、感染拡大が懸念されるという予見が可能であることから「回避すべき義務を怠った」事で過失が認められ、民事上の責任を負う事になる。休業要請がない業種においても同様だ。
 では要請を無視して感染した個人の責任はどうなのか?責任とは、行為自体や行為の結果に関して法的または道徳的に対処する義務の事であり、自己責任とは、自分の行動には自分に責任があり、自身の行動による過失の場合にのみ自身が責任を負うことである。
 例えば、立ち入り禁止にも関わらず侵入して釣りをする人々、休業要請を無視して営業するパチンコ店に入り浸る人々。これら人々の行動は自己責任であるとか、感染しても自己責任であると言われるが、果たして最悪の結果に対して自身が責任を負う事ができるのであろうか?
 ちなみに車で人身事故を起こした場合は、業務上過失が明確であり、3つの責任が問われ負う事になる。免停等の行政責任、罰金懲役等の刑事責任、相手への保障等の民事責任である。自動車の運転は自己責任であり、事故を起こさないように安全運転しなければならない。私は今から30年ほど前に苦い経験をしている。六か月の免許停止処分、略式裁判で30万円の罰金刑、民事は保険会社に助けて頂いた。それ以来、毎日運転しているが、事故は起こしていない。
 では、自身の過失で新型コロナウイルスに感染した場合の責任は何なのだろうか?感染すれば、他人にも移すかもしれない。知らずに殺人者になる場合もある。感染した本人は、献身的に治療してくれる 医療関係者のお世話になる。自分のために医療崩壊し、重傷患者が入院できないかもしれない。ホテル隔離の軽症の場合でも、多額の税金が使われる。偏見等の社会的制裁を受けるかもしれないが、責任は問われない。つまり「無責任」なのである。
 国や自治体からの要請は「お願い」であるから、最終的な判断は、各個人に委ねられている。法的責任はないが、道義的責任を感じ、各々が行動しなければならないと思う。

 このGWは、とても静かだ。とても多くの方々が我慢しているのだと実感する。これだけ皆が頑張っているので、きっと良い結果が出るものと信じたい。後は薬が開発されて、インフルエンザ同様に付き合って行けば良いのではないだろうか。
 私も、外出自粛には我慢の限界がある。仕事以外で家に閉じこもっているのは嫌だ。3密どころか人のいない野山で写真を撮るのは、医学的にも安全だと思う。移動も車なら大丈夫だと思われるが、平日は都内で仕事をしている以上、その業務内容からすでに感染しており、無症状の保菌者である可能性もあるから、人に感染させてしまうかも知れない。従って、道義的責任を感じ、友人、知人、家族の為に、GWは外出自粛する。

 あるプロの写真家の方が「過去の風景写真も掲載すると、行きたくなってしまう人がいるので出さないで欲しい」と仰っていたが、私の写真を楽しみにして下さっている方々もいらっしゃるので、家で撮った1枚を添えておきたいと思う。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。ウェブブラウザの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorer等ウェブブラウザの画面サイズを大きくしてご覧ください。

タンポポの綿毛写真

タンポポの綿毛
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 640 +2/3EV

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前立腺全摘除術体験記~復帰まで

2019-01-24 20:28:58 | その他

 前立腺がんと診断を受けて、昨年末に入院し全摘除術をした。発症から退院までの記録はブログ記事「前立腺全摘手術体験記」に記したが、今回は、退院後の記録をまとめてみた。54歳という若さなのだろう、全摘除術とその後の回復は比較的順調であったが、退院から一か月も経過してから、術後の症例としては極めて稀な精巣上体炎という感染症にかかり、全摘除術の前後よりも苦しい日々を送ることとなった。幸い、2週間ほどで回復し、仕事への復帰も決定した。
 本記事は、あくまで自分自身の記録であるが、同じ前立腺がんで悩む方々、前立腺がんの手術を受けられる方々に、少しでも参考になれば幸いである。尚、退院までの記録は、「前立腺全摘手術」をご覧いただきたい。

平成30年12月4日/入院

平成30年12月6日/ダビンチによる前立腺全摘除術

平成30年12月11日/退院

平成30年12月12日/退院翌日

  • 恥も外聞もなく大人用紙おむつ。
  • 朝起きると尿漏れはなし。
  • なるべく歩けと言われて、近くのコンビニに買い物にいくとかなりの尿漏れ。自然に漏れてしまう。
  • トイレを我慢する限界が分からない。頻尿。
  • 骨盤底筋体操は、日々欠かさず数回行う。1セット(10回)を一日4セット。
  • 鼻をかんでも、腹筋が痛い。
  • 医師からなるべく・・・と言われたが、タバコもワインも旨い。

平成30年12月15日/抜鉤と病理検査の結果

  • 病院までの片道3.5kmを車で行く。久しぶりの運転に少し緊張。
  • 抜鉤は、処置室のベッドに仰向けになり、消毒も何もせず6ケ所から10個ほどの医療用ホチキスを抜く。少しだけチクチク痛。
  • 摘出した前立腺の病理検査の結果、癌の悪性度は10段階で7、右葉のみにあるが、一部が前立腺外部に出ている可能性あり(ステージC)
  • 3月に血液検査を行い、PSA値によっては、放射線治療と1~2年かけてホルモン治療を行うとの事。
  • 尿漏れは、1日を通じても極僅か。
  • 腹筋の痛さは解消。

平成30年12月20日/手術2週間後

  • 毎日規則正しく6時半起床、22時半就寝。
  • 大人用紙おむつの購入分を使いきる。
  • いつものトランクスに、尿とりパッドを張り付けて使う。
  • やばい!朝、少しだけ血尿が出る。血生臭い。(晩酌のワインで血行が良くなった事が原因か?)
  • 尿漏れは、夜中はなし。近くに買い物に行ってもごく僅かになる。
  • ただし、頻尿。
  • 腹部に6ケ所ある手術傷の腫れも治まってきた。
  • 外出は近くのコンビニへ買い物と愛犬の散歩のみ。遠出は、まだ自信がない。
  • 自宅近くのステーキ屋で昼食。知多牛280g。

平成30年12月21日

  • 夕方から2時間ほど、自宅近くの居酒屋で知人と会食。

平成30年12月25日/退院2週間後

  • 相変わらず、朝、少しだけ血尿が出る。
  • 日中の尿漏れは、腹部に力を入れたり、咳の後に少し。
  • 回復度は、2歩進んで1歩下がるような感じ。

平成30年12月31日

  • 退院後、初の長時間(半日)外出。
  • 多摩西部まで車を運転し、お墓参り。
  • 骨盤底筋体操は1日3セット、毎日続けている。
  • 肛門から陰部にかけて痛み。骨盤底筋体操のやりすぎで筋肉痛か?

平成31年1月2日

  • 外出(全日)。
  • 千葉県の実家まで車で往復。
  • 両親、UCLAを卒業し世界中を飛び回る米国(カリフォルニア州)公認会計士の妹、そしてやっと結婚して沖縄に住む妹も揃う。
  • 54年経って、初めてできた「弟」に「お兄さん」と呼ばれて恥ずかしい。
  • 尿漏れは多少あるが、気にならない程度。
  • 血生臭いような尿の匂いもなし。
  • 回復度は、90%以上。

平成31年1月3日~4日

  • 3日昼から知人と車中1泊で、久しぶりに写真撮影遠征。
  • 尿漏れは多少あるが、気にならない程度。
  • 外出リハビリも順調。
  • 全体的に調子は良く、日常生活にも、ほとんど支障はない。
  • 1月16日の仕事復帰を目指す。

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平成31年1月9日/退院約一ヶ月後

  • 日中、股間を蹴られた時のような激痛が、突然、襲ってくる。しかも四六時中続く。
  • 激痛で、歩行も困難。
  • 27年前に苦しんだ「尿路結石」に次ぐ痛さ!
  • 家内も息子も娘も仕事で家に一人。
  • とりあえず、家にあったロキソニンを飲んで横になって我慢。
  • 猫が心配そうに枕元に来て、頭を撫でてくれた。
  • 夜は、激痛で一睡もできない。

平成31年1月10日/精巣上体炎

  • とにかく激痛。
  • 朝一でかかりつけの病院に電話し、タクシーで病院へ向かう。
  • 感染症である急性精巣上体炎と診断される。
  • 何らかの原因で、ばい菌が精巣上体に感染し炎症しているらしい。
  • 抗生剤と痛み止めを5日分処方される。
  • 熱があれば入院と言われたが、熱がないので帰宅。
  • 安静及び抗生物質による治療。
  • 処方された痛み止め(ロキソニン)を飲んでも、効くのは数時間ほど。
  • 膀胱付近から左睾丸にかけて激痛。
  • 歩行困難。椅子にも座れない。寝ていても痛い。
  • 夜中に痛くて何度も起きる。

平成31年1月15日

  • 再受診
  • 前立腺全摘手術の時に精管を焼いて切ったので、精巣に菌が感染することはあり得ないと言われた。
  • 熱が出れば入院。最悪は手術で精巣をとるとも言われる。
  • 10日に採血した検査の結果、白血球数は18,900(基準値3,300~9,000)
  • 炎症反応を示すCRPは、18.32(基準値0.3以下)
  • 同じ抗生剤と痛み止めを処方され、今月中は自宅安静との診断。
  • 抗生剤を飲み始めて6日目。痛みの度合いが変わり、やっと抗生剤が効いてきたという印象。
  • ただし、痛くて椅子に座るのもキツイ。歩くのもやっと。
  • 患部は冷やした方がよいとの事。つまり湯舟には浸かれず、寒いのに連日シャワー。

平成31年1月22日(発症から2週間)

  • 再受診
  • 痛みもなくなり、チクチクと痒い感じに。
  • 「腫れも引いてきたので、もう大丈夫でしょう。」と診断され、ほっとする。
  • ただし、「しこりは残る。」と言われる。
  • 精管は膀胱につながっていないので、どうやら、血流によってばい菌が侵入した模様?
  • 精巣上体炎そのものは珍しい病気ではないが、前立腺全摘手術後では、極めて症例が少ないらしい。
  • とりあえず、同じ抗生剤だけを一週間分処方してもらう。
  • 骨盤底筋体操は2週間以上行っていないが、頻尿、尿漏れ、無し。
  • 日常生活に支障がないまで回復。やっと「生き返った」感じ。
  • ただし、運動不足、体力不足。
  • 次回の診察は3月。血液検査でPSA値が0を願うばかりである。
  • 1月28日から仕事に復帰。

平成31年1月28日~

  • 3月には尿漏れはほとんどなくなり、尿とりパッドは付けていない。
  • 3月。血液検査の結果、高感度PSAの測定値0.008。前立腺がんの再発なし。
  • 以後、普通の生活をし、今まで通りに仕事(激務)をしている。
  • 尚、定期的に通院して血液検査は行っている。

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ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲

 以下に掲載した曲は、高校生の時に登校前に「元気が出る曲」としてよく聴いていた。現在の「元気が出る曲」は他にたくさんあるが、自前で演奏していたので、録音を編集し掲載することにした。
 玉川大学に在学中(1983年4月~1987年3月)、オーケストラ部に所属し、多くのクラシック音楽を演奏した。前記事「玉川大学「第九」演奏会/指揮 石丸 寛」にも掲載したようにその内何曲かは本ブログに掲載し、Youtubeでも聴くことができる。この「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲は、当時、玉川大学芸術学科の教授で、管弦楽団の常任指揮者であった藤本晃先生が定年退職することになり、その記念演奏会のために結成したOBOGオーケストラによる演奏。2003年3月22日 玉川学園講堂におけるライブ録音である。

ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲/玉川大学OBOGオーケストラ(2003年3月22日 玉川学園講堂におけるライブ録音)

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2019年の目標

2019-01-01 12:35:01 | その他

新年 明けましておめでとうございます。
本年は、これまで以上に「ホタルの研究」に力を入れ、「ホタル大学」の継続、日本各地への講演活動等、保全活動も引き続き行って参ります。またホタルだけではなく、他の様々な昆虫の生態と姿、 そして自然風景の「美」を追求し、「美しいものを 一番美しい時に 美しく写す。」をモットーに写真と動画で紹介して参りたいと思います。
ホタルのように人々を魅了する光を発することができるよう、頑張る所存でございます。
何卒、皆様方のご指導とご鞭撻をいただきますよう、本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

真に勝手ながら2年前から、どなた様へも年賀状による新年のご挨拶はお送りしないことに致しております。何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。

2019年1月1日 東京ゲンジボタル研究所 古河義仁

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お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

富士山の写真

富士の夜明け
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1/6秒 ISO 100

 写真撮影に関しては、大まかではありますが本年の目標を掲げました。「美しいものを 一番美しい時に 美しく写す。」これをモットーに取り組んで参ります。

2019年の主な撮影目標

  • 1月
    • 氷景(自然風景)(暖冬により、断念。
    • 流星群(自然風景)(1/04 とりあえず達成しぶんぎ座流星群と富士
    • 霧氷とダイヤモンドダスト(自然風景)暖冬により、断念。
    • ルーミスシジミの集団越冬(日程が合わず、断念。
  • 2月
  • 3月
  • 4月
    • 棚田と天の川(自然風景)5/05 棚田ではなく高原に変更して達成信州にて天の川
    • 桜(自然風景)断念。
    • シルビアシジミ(春型の開翅)断念。
  • 5月
  • 6月
  • 7月
  • 8月
    • キリシマミドリシジミ(オスの全開翅)断念。
    • クモマベニヒカゲ(訪問するも見つからず。来年に延期。
    • コヒオドシ(訪問するも見つからず。来年に延期。
    • 青眼のコシボソヤンマ(台風の土砂崩れにより断念。
    • ルリボシヤンマの青メス(9/14 達成ルリボシヤンマ 青眼型メス
  • 9月
    • ハネビロエゾトンボの飛翔と産卵(断念。
    • ヒナカマキリ(断念。
    • マダラヤンマの産卵(9/22 達成マダラヤンマの産卵
  • 10月
  • 11月
    • サツマシジミ(開翅)(断念。
    • 美ヶ原の霧氷(自然風景)温暖な気候のため断念。
  • 12月
    • 棚田の雪景色(自然風景)12/229 達成

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前立腺全摘手術体験記

2018-12-13 10:35:30 | その他

 Fight Cancer 癌と闘う・・・ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑京都大特別教授は、「免疫力は癌と闘うカギになる」と強調し、癌の免疫療法の道を開いた。そんな報道を見ながら、私は前立腺全摘手術(前立腺全摘除術とも言う)を受けた。
 前立腺癌は、中高年の男性において注意すべき前立腺の病気の一つで、全世界で男性の癌関連死因の5位を占める疾病と言われている。初期では自覚症状は表れないが、進行して尿道や膀胱を圧迫するようになると、排尿時の症状や血尿などが表れる。他の臓器の癌とは異なり、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば、手術等を行うことで10年生存率80%以上が期待できるが、発見が遅れて進行すると最終的には骨や他臓器にまで転移し、5年生存率が45%になる癌である。
 まさか自分が癌になるとは思ってもいなかったが、勤め先にて年に一回実施される健康診断での血液検査において、PSA(腫瘍マーカー)の値で分かった。早期ならば他の癌に比べて治る癌であると言われても、やはり精神的ダメージは大きい。
 今回、入院して前立腺全摘手術を受け、一応退院をしたので、自分自身の記録として、また同じ癌で悩む方々の参考になればと思い、これまでの経緯や入院・手術等を体験記としてまとめてみた。
 尚、退院後から仕事の復帰に関する記事はこちら「前立腺全摘除術~復帰まで」をご覧いただきたい。

 問い合わがあれば匿名でコメント欄に書いて頂きたい。個人的な意見・見解になるが、お応えしたいと思う。

画像:骨シンチグラム検査の結果画像(本人のもの)

平成28年2月/会社の健康診断における血液検査の結果、PSA値が5。要再検査を無視。
平成29年2月/会社の健康診断における血液検査の結果、PSA値が7。要再検査を無視。
平成30年2月/会社の健康診断における血液検査の結果、PSA値が9。要再検査。数値が上昇したため渋々病院へ行くことに。
平成30年3月/初診。自宅からほど近い泌尿器科専門病院「長久保病院」東京都国立市谷保(以後通う)。
平成30年4月9日/血液検査と心エコー検査。
平成30年4月16日/MRI検査。”Vantage Titan”という最新式の機器とは言え、長時間、閉所で騒音に耐えるのはキツイ。
平成30年5月7日/診察。前立腺癌の疑いがあると診断され針生検を勧められる。

平成30年6月20日~21日/針生検入院。

  • 一泊の検査入院だが、生まれて初めての入院。
  • 10時に病院へ行き13時半頃から針生検。腰に局部麻酔。これが死ぬほど痛い!
  • 肛門から器具を入れて前立腺の組織を7か所採取。麻酔が効いて痛くはないが耐えがたい。
  • 検査は30分くらいで終了。
  • 病室のベッドへ戻り、麻酔が切れると尿道カテーテルが痛い!ナースコールで座薬。
  • 6人の大部屋は、他人のいびきが気になって寝られない。
  • 翌日午前9時に退院。
  • 血尿が出るが、一日で平常に戻る。

平成30年7月9日/前立腺悪性腫瘍(前立腺癌)と診断される。保険請求のための診断書をもらう。
平成30年7月17日/造影剤投与にてCT撮影。(癌が他臓器へ転移しているかどうかを検査)
平成30年7月23日/骨シンチグラム検査。(癌が骨へ転移しているかどうかを検査)
平成30年8月7日/診察。癌の転移はないが、前立腺の全摘手術が必要と言われ、家内同伴で説明を受ける。

平成30年11月/仕事柄、朝5時に家を出て帰宅は21時のため、身体的疲労が蓄積し、また「癌」という精神的ダメージから体調を崩し、休職。

平成30年11月12日/診察。休職のための診断書を書いてもらう。術後の尿漏れ改善のために、毎日、骨盤底筋体操を始める。
平成30年11月22日/入院前の検査。血液検査とレントゲン検査、心エコー検査。

平成30年12月4日~11日/前立腺全摘手術のため入院。

12月4日/入院

  • 数日前からマイナス思考気味。当日は朝から気持ちが落ち着かない。10時半、覚悟を決めてタクシーで病院へ向かう。
  • 6人の大部屋の角。優しい看護師さんから手術と日々の予定等の説明を受ける。
  • 右腕の静脈から採血。右足の付け根の動脈からも採血。これが、激痛!
  • MRIで骨盤底筋の様子を検査。閉所で騒音に耐えながら、筋肉を動かす。尿瓶を付けられ排尿もしろと言われるが出やしない。
  • 全身麻酔に耐え得るかどうかを判断するために、かなり念入りな心エコー検査。
  • 食事は「お粥」のみ。太り気味だったのでダイエットに最適。
  • この夜は静かで、それなりに熟睡。

12月5日/手術前日

  • 定期的に体温と血圧測定。
  • 食事は「お粥」のみ。昼に下剤を飲み、21時以降は絶食。
  • 腹部~陰部の毛を全部剃る。看護師さんが「へそのごま」を綺麗にしてくれる。かなり恥ずかしい。
  • 本を読んだり、テレビを見たりして、ベッドの上でゴロゴロ。
  • 他人のいびきが気になって寝られない。

12月6日/手術

  • 朝から「個室」へ移動。この日から差額ベッド代が発生。
  • 7時から点滴開始。
  • 11時に家内と娘が来る。手術は12時半頃からの予定。ドキドキが止まらない。
  • 看護師さんが迎えに来て、いざ、手術室へ。
  • 手術台に仰向けで寝て、酸素マスクを付ける。「点滴から麻酔薬を入れますね」と言われて数秒で意識なし。
  • 手術は、腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ロボット補助下前立腺全摘術)通称"ダビンチ"
  • 名前を呼ばれて「起きてください」と言われた時には、すでに手術は終わっていた。
  • 意識がもうろうとしたまま病室へ。2時間半ほどの手術だったらしい。
  • 酸素マスクと心電図、尿道カテーテルと点滴、身動きできない。
  • 意識がハッキリしてくると激痛。ナースコールで座薬。
  • 飲食無し。口の中はカラカラ状態。舌もザラザラで、かなり辛い。
  • 血圧測定で一時間おきに自動的に腕が締め付けられるため、寝られない。
  • 病室の天井を見ながら、「今回最大の峠は越えた。後は帰る日を待つだけだ。」そう自分に言い聞かせた。

12月7日/手術翌日

  • 朝6時に酸素マスクと心電図、血圧パッドが外される。
  • 看護師さんの介助で立ち上がり、点滴と尿道カテーテルを付けたまま3階フロアーを歩いて一周。
  • その後も、胃腸を動かすために適度に歩く。
  • 手術の時、腹部に六ケ所、穴を空けたが、傷口の傷みはない。それよりも腹筋が激痛。咳払い1つに相当な覚悟が必要。
  • 食事は「水」のみ。
  • 個室は快適ではあるが、病室の窓の外は隣接するマンションの廊下。夜はずっと蛍光灯がブラインド越しに差してくる。
  • 個室の壁はすべて真っ白であるため、漏れるあかりが反射して、まるで白夜状態。全然寝られない。

12月8日/入院5日目

  • 腹筋も傷みは少し和らぐが、相変わらず咳払い1つに覚悟が必要。
  • 腹部の傷は、何か所も医療用ホチキスで止められていて腫れ上がっている。二か月近くビールを飲んでいないのに、まるでカエルの腹。
  • 体温が37.8度まで上がるが、心配ないと言われる。
  • 尿は、尿道カテーテルから自分の意志とは関係なく袋に溜まる。意外と快適。
  • 食事は午後から通常の病院食。かなり美味しい!
  • 点滴は夕方抜ける。
  • 尿道カテーテル付けたままシャワーを浴びる。鏡に映る無様な恰好が悲しい。
  • 夜は、アイマスクをして寝てみたが、看護師さんが定期的に来ることもあり2時間毎に目が覚める。

12月9日/入院6日目

  • 朝6時からフロアーを歩き回る。
  • 午後から下痢。朝食の時に普段は食べないヨーグルトを食べたことが原因?
  • 出し切って下痢は収まる。夕食は、食べないことにした。
  • 家内は、毎日通ってくれているが、この日は、小学校の時からの親友がお見舞いに来てくれた。感謝、感謝。

12月10日/入院7日目

  • 下痢もなく、熱もない。
  • 14時にレントゲンを撮られながら尿道カテーテルを抜く。痛いかと思ったが、意外とすんなり抜けた。生き返った!
  • 退院予定は13日であったが、術後が良好で自宅が病院から近いこともあり、明日、退院しても良いと言われる。
  • 腹部の抜鉤は、15日に通院して行うことに。
  • これからが、尿漏れとの闘いである。
  • これまでは、トイレに行かずとも意識しなくとも排尿ができていたので、それに慣れてしまい、尿意の感覚が分からなくなっている。
  • 53年ぶりの紙おむつ。
  • 自然に漏れる!漏れる!漏れる!
  • 夜は、相変わらず2時間毎に目が覚める。

12月11日/退院

  • 夜中に尿漏れはなかった。
  • 自力で排尿できないと、また尿道カテーテルを入れると言われたが、朝、何とか自力で排尿。
  • 無事、朝9時に手続きを済ませて退院!
  • バスと徒歩で、9時半に帰宅。
  • 7日間の禁酒禁煙から解放!!
  • 家族は全員勤めに出ていて、愛犬と愛猫4匹が出迎えてくれた。
  • 腹筋は、鼻をかんだだけでも痛い。
  • かなりの尿漏れ。椅子から立ち上がっただけで漏れる。咳払いで漏れる。正常な日常生活を送るには支障をきたす。
  • とにかく安静で過ごす。
  • 今後は、静養とリハビリである。

 今回、癌の告知から入院手術に至っては保険に助けられた。がん保険に加入していたため、癌と診断された時点で100万円の保険金を受け取ることができた。一泊二日の針生検入院では約35,000円払ったが、後にそれ以上の額が戻ってきた。また、ダビンチ手術は、健康保険が適用(保険適用)されていても45万円掛かると言われていたため、健康保険の高額療養費制度を利用し、事前に申請した限度額適用認定証を退院時に提出したことで、差額ベッド代を含めてもおよそ15万円の支払いで済んだ。生命保険からは入院費等42万円が払われた。これまでに何十年と毎月、健康保険約15,000円、生命保険13,000円ほどを払ってきているから当然の権利ではあるが、いざ病気となった時には有難いものである。
 さて、15日の抜鉤後は、しばらく静養し、リハビリを行いながら体力の回復とともに社会復帰したいと思っている。ただし、今から三か月後の血液検査の結果で、PSA値が0ならば問題ないが、もし値が0.2~0.4以上の場合は癌細胞が残っているということになり、癌の増殖を抑えるために定期的に放射線治療とホルモン治療を行っていかなければならないと言う。それは、今後の結果次第。まずは、前立腺全摘手術を終え、退院できたことを喜んでおきたい。
 最後に、適切な処置をして下さった長久保病院の渡辺医師と看護師の方々に心より御礼申し上げたい。

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前立腺癌

2018-12-03 16:45:55 | その他
いつも、「ホタルの独り言 Part 2」をご覧頂き、ありがとうございます。
昨今、前立腺癌と診断され、12月4日から13日まで前立腺の全摘手術のため入院することになりました。
申し訳ございませんが、しばらくの間、ブログの投稿をお休みさせていただきます。
退院後に再開させて頂きますので、また、ご覧頂きたくよろしくお願いいたします。
せわしい12月。寒暖差が激しく、また徐々に寒くなろうかと思います。
皆様方におかれましては、どうぞお体にお気を付け頂きますよう
また、良い一年の締めくくりでありますよう、心からお祈り申し上げます。

2018年12月3日 古河 義仁

2018年の撮影目標

2018-01-01 13:43:24 | その他

新年 明けましておめでとうございます。
本年もまた、ホタルの研究と保全活動はもとより、他の様々な昆虫の生態と姿、そして自然風景の「美」を追求し、写真と動画で紹介して参りたいと思います。
何卒、皆様方のご指導とご鞭撻をいただきますよう、本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます 。

2018年1月1日 東京ゲンジボタル研究所 古河義仁

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 本年は、年頭に「今年の撮影目標」を記したい。昨年、撮影できずに繰り越した昆虫と風景写真を確実に収めるべく、綿密な計画を立てて臨んで行こうと思う。 下記の公表内容は、日程と撮影場所は明かさず、月別の主な撮影目標だけに留めた。勿論、訪れた先では目標以外の被写体も撮るし、新たな目標を加えることもある。昆虫の撮影においては、 単なる写真撮影だけではなく、観察も重要なテーマである。目標の中には過去に撮影しているものも多く含まれているが、証拠程度のものは理念に沿うまでは、何度でも撮り直しを行うつもりである。
 この撮影目標の成果を、すべて当ブログで紹介できるよう頑張っていきたいと思う。

2018年の撮影目標

  • 1月
  • 2月
  • 3月
  • 4月
  • 5月
  • 6月
  • 7月
    • ヒサマツミドリシジミ(オスの開翅)(発生と遠征スケジュールのタイミングが合わず断念。来年に延期。
    • ハヤシミドリシジミ(オスの開翅)6/24 達成ハヤシミドリシジミ
    • アイノミドリシジミ(オスの開翅)日程が合わず断念。来年リベンジ。
    • ウラジロミドリシジミ(オスの開翅)メスの全開翅は撮影したものの、オスには出会えず、来年リベンジ。
    • ヤブヤンマの青メス産卵(緑眼のノーマルタイプのみ撮影。ヤブヤンマの産卵(緑眼メス)
    • ホソミモリトンボ(探索したが見つからず断念。来年リベンジ。
    • ヒメボタル7/14 達成ヒメボタル(岩手県折爪岳)
    • エルタテハ8/12 達成ヒオドシチョウ属
  • 8月
    • ウラキンシジミ7/15 達成ウラキンシジミ(odai型)
    • キリシマミドリシジミ(オスの開翅)日程が合わず断念。来年リベンジ。
    • コヒオドシ(日程が合わず断念。来年リベンジ。
  • 9月
    • ヒナカマキリ(日程が合わず断念。来年リベンジ。
    • マダラヤンマの産卵(日程が合わず断念。来年リベンジ。
    • シルビアシジミ(開翅)日程が合わず断念。
  • 10月
    • 紅葉(自然風景)日程が合わず断念。
    • ミヤマシジミ青型メス(日程が合わず断念。来年リベンジ。
  • 11月
    • サツマシジミ(開翅)(探索したが見つからず。来年リベンジ。
    • 霧氷(自然風景)癌手術のため断念。
  • 12月
    • 棚田(自然風景)癌手術のため断念。

お願い:写真は、イメージであり本記事内容と関係はありません。また、写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、 自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

紅富士の写真

紅富士
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/13秒 ISO 100 -1EV(撮影地:山梨県忍野村 2011.1.3 7:02)

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2017年の撮影目標

2017-03-12 16:08:01 | その他

 私のFacebookでは、日誌的なものも投稿しているが、当ブログ「ホタルの独り言 Part 2」と以前のブログ「ホタルの独り言」では、「ホタルしか知らない人にホタルは語れない」という信条から、様々な昆虫と美しい自然風景も追い求め、以下の理念を持って撮影した写真等を私の「独り言」とともに掲載したいと思っている。

昆虫写真

  1. チョウ、トンボ、甲虫類等の絶滅危惧種や美しい種の生態を観察し撮影すること。
  2. 特徴が分かる図鑑写真であること。
  3. 生態写真であること。
  4. 芸術的作品であること。
  5. 保全への啓蒙となる記事内容であること。

自然風景写真

  1. 「美しい場所を、より美しく」撮ること。
  2. 見る人に感動を与える作品であること。
  3. 芸術的写真であること。
  4. オンリーワンの写真であること。

 しかしながら、なかなか理念に合致する写真を撮れないのが現状である。そればかりか、今年は、1月29日に山梨県の精進湖より富士山を撮って以来、今日まで全く出かけていない。2月は霧氷を撮りたかったが、週末は一度も霧氷が付く天候にはならず断念。ここしばらくは、過去に撮影した写真を再現像して掲載している。
 どこへでも出かけて行けば、絵になるものは撮れるだろうが、理念に縛られて気合も入らず毎週末が次々と過ぎてしまった。出かけなければ感動もないし「撮る」こと自体の楽しさも忘れる スランプに陥っている昨今である。ただし、今月は、次の3連休から季節に合わせた予定を立てているので、天候次第ではあるが、次週以降は色々と紹介ができると思う。

 本記事では、今後の撮影目標(ターゲット)を記したいと思う。これまで、撮影の目標は一切公表したことはないし、公表するにしても年頭にすべきなのだが、私自身に気合を入れる意味で、あえてこの時期に記そうと思う。ただし、公表内容は、日程と撮影場所は明かさず、月別の主な撮影目標だけに留めておきたい。勿論、訪れた先では目標以外の被写体も撮るし、新たな目標を加えることもある。昆虫の撮影においては、単なる写真撮影だけではなく、観察も重要なテーマである。
 目標の中には過去に撮影しているものも多く含まれているが、証拠程度のものは理念に沿うまでは、何度でも撮り直しを行う予定で組んでいる。秋以降は、まだ予定をほとんど入れていないが、それまでは毎週末だけでは足りないくらいの内容だ。この目標を達成すべく、全国を駆け巡りたいと思う。

  • 3月
    • 滝と光芒(自然風景)(3/18 達成
    • ルーミスシジミ(気温が低く断念。11月に延期
  • 4月
    • 桜と棚田(自然風景)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ムカシトンボ(上陸幼虫/)(4/2 達成
    • ゲンジボタル(幼虫の上陸)(タイミングが合わず断念。来年に延期
  • 5月
    • 桜(自然風景)(5/4 達成
    • 湖(自然風景)(4/30 達成
    • ギフチョウ(イエローバンド/)(探すも見つからず断念。来年リベンジ
    • シルビアシジミ(春型の開翅)(探すも見つからず断念。来年に延期
    • ウスバシロチョウ(黒化型/)(5/20 達成
    • ミヤマカラスアゲハ(春型の集団吸水)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ゲンジボタル(6/09 達成
  • 6月
    • アサマシジミ(6/24 達成
    • ヒロオビミドリシジミ(オスの開翅)(6/10に訪問するも早すぎ。翌週は大遠征に気合が入らず断念。来年リベンジ
    • ヒサマツミドリシジミ(オスの開翅/)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ウラクロシジミ(オスの開翅)(6/17 達成
  • 7月
    • ヒメボタル(7/16 達成
    • ハヤシミドリシジミ(オスの開翅)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • アイノミドリシジミ(オスの開翅)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ウラジロミドリシジミ(オスの開翅)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • キリシマミドリシジミ(オスの開翅)(天候が悪く断念。来年に延期
    • キタアカシジミ()(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ウラミスジシジミ(とりあえず7/08 達成
    • ヤブヤンマ(産卵/)(7/02 達成
    • ネアカヨシヤンマ(産卵/)(7/09 達成
    • カラカネトンボ()(5/20 達成
    • カラカネイトトンボ(天候が悪く断念。
    • ホソミモリトンボ()(訪問するも発生時期を過ぎていたため断念。来年リベンジ
    • オオトラフトンボ(5/20 達成
  • 8月
    • オオゴマシジミ(訪問するも見つけられず断念。
    • ゴマシジミ(青ゴマの開翅/)(8/11 達成
    • ウラキンシジミ(訪問するも見つけられず断念。来年リベンジ
    • コヒオドシ()(目撃したが撮影ならず。来年リベンジ
  • 9月
    • オオルリボシヤンマ(青型メス/)(9/23 達成
    • ナニワトンボ(訪問するも見つけられず断念
    • ヒナカマキリ()(断念。来年リベンジ
    • ミルンヤンマ(産卵/)(9/03 達成
    • カトリヤンマ(産卵)(9/24 達成
  • 10月
    • 紅葉(自然風景)(11/12 達成
    • ミヤマシジミ(青型メス/)(悪天候続きで断念。
    • シルビアシジミ(開翅)(個体数が激減と聞き断念。来春の春型に期待。
  • 11月
    • サツマシジミ(開翅/)(日程が合わず断念。来年に延期
    • ルーミスシジミ(日程が合わず断念。
    • 霧氷(自然風景)(11/19 達成
  • 12月
    • 棚田(自然風景)(条件が悪く綺麗な光景が撮れず。

お願い:写真は、イメージであり本記事内容や時節とも関係はありません。また、写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、 自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ホタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 3秒 ISO 250

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「昼顔」の監修

2017-01-30 23:26:52 | その他

 昼顔とは、2014年にフジテレビ系で放送され、上戸彩と斎藤工が禁断の恋人を演じ社会現象にもなった連続テレビドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」のことであるが、このドラマが映画化され、6月10日に公開になる。実は、私も「監修」として制作に加わっている。

 昼顔は、女性の行動に対する造語「平日昼顔妻」が由来になっており、カトリーヌ・ドヌーヴ主演映画「昼顔」の、貞淑な妻である影で昼間に売春をするヒロインのように、夫がいない平日昼間に不倫をする主婦のことを言うらしい。この映画では、ドラマから3年後が舞台となっている。私は、不倫の専門家でもないし、仕事上も映画づくりとは関係がない。そんな私がなぜ監修をしたかと言うと、主役の斎藤工演じる「北野」が、映画では大学の非常勤講師になっており、「ホタルの研究」をしている設定。ホタルの専門的なことが多く出てくるのである。こうした仕事は、2011年に全国フジテレビ系列で放送された、仲間由紀恵、檀れい、主演の連続テレビドラマ「美しい隣人」に続いて2度目。「美しい隣人」では、檀れいさんがホタル保存会の会員という設定で、砧スタジオでの顔合わせと撮影現場にも行った。
 今回の「昼顔」は、台本のセリフを細かくチェックし、書き換えやセリフそのものを考えた部分も多い。セットでは何が必要かも指導し、実際に撮影現場に行って斎藤工くんに演技指導もしている。写真も多く提供しており、見どころ満載である。

 ホタルの季節に合わせて6月10日の公開が決定し、ティザービジュアル解禁に伴いCM等の宣伝も始まったので、監修者として、当ブログでも宣伝したい。是非、映画館に足を運んで見ていただきたいと思う。

監督:西谷弘
脚本:井上由美子
音楽:菅野祐悟
キャスト:上戸彩 斎藤工 伊藤歩 平山浩行
製作情報 クレジット製作:フジテレビジョン
制作プロダクション:角川大映スタジオ
配給:東宝

OFFICIAL SITEは、こちら「昼顔

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ブログの引っ越し

2015-09-13 11:21:27 | その他
いつも、ブログ「ホタルの独り言」をご覧いただきまして、ありがとうございます。
この度、ホームページの容量、ブログ・システムの不具合等の問題により、
以前に利用しておりましたgooブログにて「ホタルの独り言 Part2」として再開することに致しました。
今後とも、引き続きご覧いただきたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。

東京ゲンジボタル研究所 代表 古河 義仁

Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE

2009-12-12 20:08:50 | その他
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE これは、カメラのレンズである。メーカーのサイトによれば、「写真のエキスパートはツァイスレンズを選ぶ。理想のレンズをめざし、天才的な数学者パウル・ルドルフがプラナーを生み出したのは1896年。この伝説のレンズ構成を継承し、カール ツァイス最高の光学理論で設計されたのがプラナーT*50ミリF1.4。標準レンズの頂点に立つと言っても過言ではない。」
特徴として
■ 鮮明でヌケのよい画像をもたらす高度なフレアコントロール
■ 最小限に抑えられたディストーション
■ 偏りのない色再現のためのカラーマッチング
■ 優れた光学設計と9枚羽根絞りによるボケ味の美しさ
などを挙げている。鮮明な解像力とディテールにいたるすばらしい描写力、画像全面にわたる均一な明るさ、多層膜反射防止コーティングの採用・・・などなど。
これだけ気を引くコメントが並べば、心が揺らぐ。
散々悩んだ結果、Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE を購入。このレンズが本領発揮するのは、ベルビアで撮った時だろう。





上の写真は、所有の 50mm 標準レンズ4本である。
左からオリンパス・ズイコー50mm F1.8 、カール・ツァイス プラナーF1.4、キャノン EF50mm F1.4、シグマ 50mm F1.4

里山は紅葉本番

2009-11-21 13:16:13 | その他
 ようやく里山も紅葉に彩られ、澄んだ青い空とのコントラストがすばらしい。


Canon EOS 5D Mark II EF17-35mm f/2.8L USM (焦点距離17.0mm) ISO100 F16 1/8秒 露出補正 -1/3


Canon EOS 5D Mark II EF17-35mm f/2.8L USM (焦点距離17.0mm) ISO100 F16 1/6秒 露出補正 +1


Canon EOS 5D Mark II EF17-35mm f/2.8L USM (焦点距離17.0mm) ISO100 F16 1/6秒


Canon EOS 5D Mark II EF17-35mm f/2.8L USM (焦点距離35.0mm) ISO100 F16 1/6秒


Canon EOS 5D Mark II SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM ISO100 F11 1/10秒