ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルしか知らない人にホタルは語れないとの信念から他の昆虫や風景も掲載

私にとって写真とは

2024-03-03 18:56:10 | 風景写真

 私にとって写真とは何なのか?

 中学生の時から撮り始めて46年。大部分は、ホタルをはじめとする昆虫写真で、その他は自然風景の写真であるが、私はプロの写真家ではない。芸術家でもない。写真は「趣味」である。撮って楽しければ良い。しかしながら、写した結果には最低でも自己満足したいし、できれば自然の美しさ、素晴らしさ、大切さを伝え共有できる作品でもありたい。
 「写真」は写実であり「絵」とは違う。人間が意識的(意図的)にデザインや彩色をして描いたものが「絵」だが、「写真」は、真を写すと書く。客観的な「真実」を記録したものだ。撮影テクニックは別の話として、昆虫写真の場合は、その種の特徴が分かる図鑑的なもの、あるいは生態の瞬間の正確な記録であると言える。自然風景写真はどうだろう。撮影者の意識や個人的感情とは関係なくただ映される「画」を超えて、目の前にある風景から感じる抽象的で漠然とした感覚を「写真」というものに具体化したものでありたい。
 そんな偉そうなことを考えながらも、昨今は、撮影を楽しむことも自然と対峙する素直な心も忘れ、打算的でさえある。趣味であるから、何も撮れなければ時間もお金(高速代やガソリン代など)が無駄になる。以前は、そんなことも考えずに遠征そのものを楽しんでいたことを、以下に掲載した6年前に撮影した写真を現像しながら思い出した。
 ちなみに掲載写真の一枚目は、長野県辰野町にある「小野のシダレグリ自生地」で撮影したシダレグリである。魔力さえ感じる奇怪な樹形。国の天然記念物に指定されており、天然のシダレグリの木が3.4haの純林を形成している。二枚目は霧ケ峰高原の霧氷を写したものだが、霧氷の丘にかかる霧と背後の雲は、将に一期一会の光景であった。

 今年は、お陰様でしばらくの間、時間だけはできた。8月末までにあれこれと計画しており、自家用車での移動は山形から兵庫まで、6月末には3年連続の沖縄遠征。昆虫では未撮影および撮り直しの種が40種、自然風景では、ホタルを含めて35カ所で撮影する予定である。勿論、金銭的制約はあるが、自由な時間の多さがカバーしてくれるだろう。
 私にとって写真とは趣味であるが、「自然界から使者」として紹介されたこともあるので、自然と会話し、対峙し、心で感じ受け止める感性を養っていきたい。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。

シダレグリの写真
シダレグリ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F11 1/200秒 ISO 100(撮影地:長野県辰野町/小野のシダレグリ自生地 2018.2.10 13:39)
霧氷の丘の写真
霧氷の丘
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ケ峰高原 2018.2.11 7:02)
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