2022年の自己ベスト(自然風景編)
一年のまとめもこれが最後である。まだまだ新型コロナウイルスの感染の不安が拭い切れない状況が続く中、撮影者が多い場所では感染対策を十分にして撮影したが、
全体的には、やはり撮影者がまったくいない場所での夜間の星景写真が多い一年であった。
それはそれで、自分自身がこれまで見たり撮ったりしてこなかった光景であり、他の方たちと同じ絵、同じシーンではないオンリーワンのものをいくつかは残せたように思う。ただし、天候条件から撮影機会が
極端に少なくなってしまったり、モチベーションが下がり気合を入れての遠征ができず、結果として星空以外の風景を見る遠征を控えてしまったことも事実であり、四季折々の美しい風景との出会いを少なくしてしまった一年でもあった。
タイミングの良い時に合わせて、いつでも撮影に出掛けられたらどんなに良いか・・・いつも思うことだが、一般企業の会社員である間は仕方がない。
以下には今年の自己ベスト10枚を選定して掲載した。乗鞍高原まいめの池は、これまで何度も訪れトンボをはじめ紅葉も撮っている場所であり、真夏に星空も撮っているが、関東甲信越地方で
一番星が綺麗なこの地において、月も雲も風もない夜に「夏の天の川」を池に映る星々とともに撮りたいと数年前から思っていた。そのタイミングがこの5月に叶い、収めることができたのでトップに掲げた。
儀明の棚田は、2018年の早朝に棚田の水鏡に映る桜を撮っているが、今回は、一番美しく見える逆光の夕日を狙って撮ったものである。満開の桜にオレンジの夕日と無風、そして私の休日が重なったことから2番目に掲げた。当地は
有名な場所で撮影者が多く横並びで撮られた写真は、皆同じような写真であろう。それは、3番目の鏡池の紅葉も同じである。残念ながら紅葉の見ごろには少し早く、戸隠連峰もほとんど見えなかったが、無風での水鏡だけは満点だと思う。
鏡池は今年初めて訪れた場所であり、5番目の枝折峠も初訪問であった。運よく「滝雲」を見ることができたが、やはりロケハンなしの初訪では、良い結果が得られないのは当然であり、この二カ所においては来年も挑戦し、一番美しい
瞬間を残したいと思っている。
自然風景写真は、自分自身を映した鏡であり心の成長も反映すると思っている。そう言った意味では、恥ずかしいばかりの10枚である。来年は、テーマをもってアイディアや想像力を膨らませ、 まずは自分自身が感動し、物語が想像できるような文学的要素があったり、シンフォニー等の音楽が響き聞こえるような光景を残したいと思っている。そして毎年同じことを記しているが、自然への感動と感謝、何より大切にする心を持ち 「美しいものを 一番美しい瞬間に 美しく残す」ことをモットーに、定番ならばその最上級の光景、そして定番から脱却したオンリーワンの光景を残すことを目標としたい。
本年の当ブログ更新は、これが最後となります。
これまでブログにご訪問下さった皆様、そしてお世話になりました皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。2023年が皆様にとってよい年でありますよう、お祈り致します。
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁
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