ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を48年研究し保全活動をしていますが、趣味で撮影した昆虫や
美しい自然風景写真も掲載しています。

白馬三山のモルゲンロート

2018-01-08 13:32:58 | 風景写真/山岳

 白馬三山のモルゲンロートを撮るチャンスに恵まれた。
 年頭に掲載した「2018年の撮影目標」を達成するべく、日々、その撮影地の天候をチェックしながら綿密な計画を立てるが、様々な条件が合わなければ、その光景を見ることも撮ることもできない。この三連休は、7日が西高東低の冬型の気圧配置が崩れ、西から高気圧に広く覆われて、北陸と東北の日本海側の一部を除いて晴れ。風も弱いという予報。ただし、星空撮影は月が邪魔をし、また、乾燥しているため霧氷も付かない。となれば「湯西川湖の水没林」のように、時には目標にない被写体に変更する。今回は、白馬三山のモルゲンロートに的を絞った。

 白馬三山(しろうまさんざん)とは、富山県と長野県にまたがる3つの山(白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)の総称であり、冬の青空に浮かぶ真っ白い姿が朝日に照らされて赤く染まるモルゲンロートが美しい。
 モルゲンロートは、登山用語(ドイツ語)で、モルゲン(Morgen)「朝」とロート(rot)「赤い」というそれぞれの意味を掛け合わせたモルゲンロート(Morgenrot)「朝焼け」という意味で、朝日で山がバラ色に美しく染まることを言う。かつて、霧ヶ峰高原と美ヶ原高原から北アルプスの夜明けを撮影し「モルゲンロート」として掲載しているが、白馬村から間近に見る白馬三山を撮るのは初めてである。
 撮影地である白馬村は年間を通じて晴天が少なく、特に冬は朝から快晴になる日は僅かである。週末しか出かけられない者にとっては、白馬三山の燃え上がるようなモルゲンロートを撮る機会は極めて少ないが、そのチャンスに恵まれた。

 6日19時に自宅を出発。中央道安曇野ICで降り国道148号線を進むと、木崎湖を過ぎた辺りから路面が白くなり始め、一部はアイスバーン。白馬村辺りは、完全に除雪されてはいるものの、幹線道路以外は積雪があり慎重な運転が要求された。無料の大駐車場に23時に到着し車中拍。翌7日。午前5時に撮影場所である白馬大橋に移動し、夜明けを待った。
 5時45分。カメラをセットし撮影開始。気温マイナス7℃。橋の上は特に寒い。白馬村の日の出時刻は7時02分だが、6時55分に白馬岳の山頂に朝日が当たり始めた。朝日は、徐々に白馬三山を赤く染めていく。わずか10分のドラマであったが、その美しさに言葉を失った。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

白馬三山モルゲンロートの写真

白馬三山のモルゲンロート
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F16 1/4秒 ISO 50 -1 1/3EV トリミング(撮影地:長野県白馬村 2018.1.7 7:01)

白馬三山モルゲンロートの写真

白馬三山のモルゲンロート
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F16 0.3秒 ISO 50 -2/3EV(撮影地:長野県白馬村 2018.1.7 7:05)

白馬三山の夜明け(タイムラプス)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM (撮影地:長野県白馬村 2018.1.7 6:45~7:05)

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魔の岩壁/一ノ倉沢

2017-10-25 22:30:32 | 風景写真/山岳

 群馬県と新潟県の県境に位置する三国山脈の谷川岳。初級者から上級者向までの変化に富む登山コースを有し、ロープウェイも整備され年間4万人を越える登山者が訪れる山であるが、多くのクライマー達の命を奪ってきた山でもある。
 谷川岳の東側にある一ノ倉沢は、その険しさから剱岳・穂高岳とともに日本三大岩場の一つに数えられ、標高差約1,000m近くある切り立った岩壁が連なる急峻な地形で成り立っており、 ロッククライミングの聖地となっている。日本でも指折りのトップクライマーしか挑戦を許されないという岩壁は、2012年までに805名の命を飲み込み、遭難死者の数でギネス認定されているほどである。宙吊りになった遺体に救助隊が近づけず、陸上自衛隊の狙撃部隊が一斉射撃してザイルを切断、数日後にようやく遺体を収容した1960年のニュースはテレビ報道もされた。
 現在では登山道具の飛躍的進歩により滑落死は少なくなったとは言え、見てるだけで飲み込まれるような魔の岩壁を前にすると、圧倒的な威圧感とともに、 命を落としたクライマー達の想いが迫ってくる。

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谷川岳一の倉沢の写真

谷川岳/一の倉沢
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F11 1秒 ISO 100 トリミング(撮影地:群馬県みなかみ町 2010.11.06)

谷川岳一の倉沢の写真

魔の岩壁 / 一ノ倉沢
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 0.3秒 ISO 100 -1 1/3EV トリミング(撮影地:群馬県みなかみ町 2010.11.06)

谷川岳一の倉沢の写真

谷川岳/一の倉沢
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F11 0.3秒 ISO 100 -1 1/3EV(撮影地:群馬県みなかみ町 2010.11.06)

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モルゲンロート

2015-12-07 20:25:08 | 風景写真/山岳

 モルゲンロートは、登山用語(ドイツ語)で、モルゲン(Morgen)「朝」とロート(rot)「赤い」というそれぞれの意味を掛け合わせたモルゲンロート(Morgenrot)「朝焼け」という意味で、朝日で山がバラ色に美しく染まることを言う。
 朝焼けが山肌に当たり赤く染まることにより、燃え上がるようにも見えるので「アルペングリューエン」とも言われ、山がもっとも美しく見えるときの一つである。夕陽に染まることは、アーベントロート(Abendrot)「夕焼け」と言われている。
 しかしながら、身近な低い山に朝日が当たっても、或いは富士山に朝日が当たっても「モルゲンロート」とは言わない。冬のアルプスが赤く染まってこその言葉である。(ちなみに、富士が朝日に赤く染まるの様は、「紅富士」と言われている。)

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北アルプスの夜明け

北アルプスの夜明け
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F18 1/8秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2011.2.19)

北アルプスの夜明け

北アルプスの夜明け
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.5 30秒 ISO 100(撮影地:長野県松本市/美ヶ原高原 2012.11.25)

北アルプスの夜明け

北アルプスの夜明け
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1秒 ISO 100(撮影地:長野県塩尻市/高ボッチ高原 2012.12.02)

南アルプスの夜明け

南アルプスの夜明け
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F18 1/8秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2011.2.19)

穂高連峰の夜明け

穂高連峰の夜明け
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F18 1.6秒 ISO 50 -2EV(撮影地:長野県松本市/上高地 2013.1.5)

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