ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

著作権の侵害

2006-07-29 16:30:49 | その他
 ホームページに掲載されている写真や図表、文章にはすべて著作権がある。作者によって著作権を放棄していない限り、そのほとんどは個人の使用範囲を超えて無断で利用することはできない。Webという性格上、ある程度は覚悟しなければならないが、本来は著作権という法律で保護されているのである。当ホームページ「東京にそだつホタル」に関しても、すべて私に著作権がある。コンテンツの1つである「ホタル百科事典」には多くの写真と図表が、「ホタルの写真」には、200を越えるホタルの生態写真を掲載しているが、時々、無断で使用されることがある。いわゆる「著作権の侵害」である。当ホームページでは、著作権について細かく解説しており、ご利用に当たっての注意書きをしているにも関わらず、無断でダウンロードして、自身のホームページやブログに掲載している。これまで、出典すらないものもあれば、画像を反転したり加工して、単なる素材として使用している悪質なものまであった。写真には、一部「電子透かし情報」を埋め込んであるが、無断使用を防止することには役立たない。ネットサーフィンで無断使用を発見次第、担当者にメールにて連絡するようにしている。

ホタルの人工増殖は自然破壊!?

2006-07-23 14:00:06 | ホタルに関する話題

「ホタルの生息環境や生態系無視」


昨日付けの新聞に次のような記事が掲載されていた。

 初夏の風物詩、ホタルの乱舞。自然再生のシンボルとしてホタルを復活させる試みが各地で取り組まれ、○○も市民の手でホタルの名所となった。しかし「観光目的で生息環境や生態系を無視したホタルの増殖は自然破壊だ」と指摘する専門家もいる。日本人の心をとらえて放さない幻想的なホタルの光が今、観光資源と自然環境保護のはざまで揺れている。

 ○○では、三十年以上前から市民有志がホタルの放流活動に取り組み、現在は市民団体「○○ホタルの会」が幼虫の養殖やえづけなどの管理を続けている。○○公園では、六月初旬から中旬の最盛期にはホタル観賞会を開催。今年も多い日で一晩に二千匹以上のホタルが乱舞し、観賞者は延べ二万人超と有数の観光スポットになっており、環境省の「ふるさといきものの里」に選ばれている。
 「ホタルの生息環境を守るため、河川の清掃や間伐など水域保全活動に取り組んでいる。小学生と一緒に幼虫を放流するのも環境教育の一環」と、○○ホタルの会の事務局長は活動の意義を強調する。
 一方、疑問を投げ掛けるのは、県立博物館の研究者たちだ。
 人工的に養殖した幼虫の毎年の放流や幼虫の餌となるカワニナの供給、外敵から守る防護ネットの設置などの活動について、「生態系を無視した行為で、遺伝子汚染を招いている」と指摘。環境シンポジウムなどで警鐘を鳴らす。
 研究者たちは「ゲンジボタルは水田や人里に生息し、○○公園のような森で乱舞することはありえない。イベントのために、本来すめない環境に無理やり増殖させようとしている」と批判する。 ○○大学の教授も「全く同意見。少なくとも今以上の放流拡大はやめるべきだ」と要望する。
 だが、ホタルの会の三十年以上にわたる活動は、市民を楽しませるイベントとして定着しているのは紛れもない事実だ。

 「ホタルまつり」というイベントそのものは悪いことではないと思うが、人が見るために、人の手によってホタルの生態や生態系を無視してホタルを無理矢理を飛ばすのと、ホタルのために、ホタルの生態と生態系を重視してホタルを自然発生させて、そっと鑑賞するのとでは、同じイベントでもまったく違う。前者の方法では、小学生の環境教育にしても、間違ったことを教育していることにもなると思う。ホタルの保護や環境の保全、再生は、「人のため」という気持ちや目的を省かなくてはならないと思う。

by 東京にそだつホタル


ヒメボタル生息地をコダクロームで撮る

2006-07-21 21:13:19 | その他
 先週末に訪れたヒメボタルの生息地。ヒメボタルの乱舞写真はエクタクロームで撮影したが、日中のうちに撮影したヒメボタル生息地の風景は、コダックのコダクローム64プロフェッショナル(PKR)で撮影した。20数年ぶりに使うフィルムであるが、なかなか素晴らしい。ホタルの写真  にアップロードした。

 コダクローム64プロフェッショナル(以下PKR)の特長は、乳剤層中にカプラーを含まず、通常のカラーリバーサルフィルムと較べて一段と優れたシャープネス、粒状性にある。その超高画質の魅力は絶大であり、35ミリフィルムでも大半の製版・印刷に通用するレベルである。昨今のカラーリバーサルフィルム、富士フィルムのベルビアやプロビア等が再現色の鮮やかさを強調するなかで、PKRの再現色は渋い傾向ながらコクのある独特の色で、PKRならではの魅力となっている。また、一般的なカラーリバーサルフィルムで撮影したカラーポジ像の保存性は暗所、常温の保存で30~40年程度と予測されるが、PKRだけは例外で、暗所、常温、カビが発生しない適切な湿度(30~50%RH)、クリーンな環境で保存すれば100年間というかけ離れたレベルの保存性が予測されるのである。

 今回撮影したヒメボタルの生息地は、東北の標高800mの山頂付近に広がるブナ林である。濃い霧に包まれることが多く、いくつもの滝もある。このしっとりとした風景は、PKRの落ち着いた質感がピッタリであると思う。

 ホタル成虫の写真撮影は、プロビア400Fをよく使うが、発光を捉えるのでなければ、PKRもいいかも知れない。

by 東京にそだつホタル



100万匹のヒメボタルに会いに行く

2006-07-17 17:03:43 | ヒメボタル

ヒメボタルの大乱舞

ヒメボタルの写真

 写真は、先日撮影した「東京のヒメボタル乱舞」の写真である。今回の場所では、ファインダー内に掲載写真の5~6倍のヒメボタルが乱舞していたが、きれいに撮影出来たのは、たったの1枚だけ。ホームページ「ホタルの写真」に掲載している。

 ヒメボタルが100万匹生息している場所があるということで、友人と二人で片道約700kmを車で往復してきた。事前情報では、一週間前ほどにちらほら発生しており、この3連休がピークであるという。
 早朝に出発し、15時に到着。明るい内に周囲を散策すると、ヒメオオクワガタやオバボタルが飛んでいる、湿度の多い鬱蒼としたブナ林が広がっていた。そして19時半。ヒメボタルが光り始めたが、まだ少ない。時折、山の麓から霧が上ってくるが、心配された雨も降ることなく、風もほとんどない。20時を過ぎた頃から発光数が増え始めた。とても数えられない。ブナ林の中はもちろん、車道脇の草むら、林道の上、駐車場脇の芝生の上まで、いたるところヒメボタルだらけといった感じである。山頂から少し下った山腹全体に生息しているようで、100万匹という数は嘘ではないだろう。

 先日に観察した東京のヒメボタルとは、若干、発光の仕方が違うようである。フラッシュのような閃光が少し間延びしたような感じといえる。地域特性なのか、気温によるものなのかは分からない。東京のヒメボタルを写真に撮影すると、発光が1つの点となって、その点が等間隔に描かれていくが、ここのヒメボタルの様子では、もしかしたら、点ではなく、少しだけ線になるかもしれない。これは、撮影したフィルムを現像してみないと分からない。上手く撮れていれば、すばらしい写真になっているに違いない。光のジュータンである。
 22時を過ぎるとヒメボタルは飛翔をやめて草むらに止まり始めた。その後は、葉の上で発光している。23時。発光の数もかなり減ってきたので、また700kmを走り、翌朝7時に無事帰宅した。

 伊豆に行ったときもそうだが、今回も鑑賞者のマナーには悩まされた。地元観光協会主催のヒメボタルまつりが行われていたので、鑑賞者が多かった。観光協会は、懐中電灯の代わりとして、ホタルには影響の最も少ない赤い色をした電灯を貸し出していたのは良いと思うが、やはり、普通の懐中電灯や、強力なサーチライトに近い電灯を持っている人々もいた。もちろん、ヒメボタルの舞う場所は暗闇だから電灯がなければ、観察遊歩道を歩くことさえできない。しかしながら、人々の足下だけを照らせば事済むことなのに、ヒメボタルが舞う森の中を照らす人々が多い。それまで、発光していたヒメボタルは、電灯が照らされると全く光らなくなってしまう。一体、人々は何をしにきたのだろうか?

 そればかりではない。皆、車で帰るわけだが、自分たちの鑑賞が終われば、ヒメボタルの舞う森へヘッドライトを当てながら帰っていく。もうヒメボタルのことなどどうでも良いのだろうか?

100万匹のヒメボタルの写真は、こちら「ヒメボタル(岩手県折爪岳)

by 東京にそだつホタル


蛍の写真(念願の一枚)

2006-07-13 22:24:01 | ホタルに関する話題

東京でのヒメボタル乱舞写真も公開


 今年の蛍成虫の飛翔風景とクローズアップ撮影は、終盤に近づいた。残すは、今週末の東北地方のヒメボタル写真撮影と8月上旬のヘイケボタル撮影である。これまで千葉県、静岡県のゲンジボタルの飛翔風景、東京都内のゲンジボタル及びヒメボタルの飛翔風景、そしてゲンジボタル及びヒメボタルのマクロ撮影を行った。やや満足できる蛍の写真も撮影できたが、新たな課題が山積みである。昨年までの撮影データをもとに撮影しても、上手くいかないことがある。撮影データそのものが、ある場所のある時間のデータだからである。蛍の飛翔現場は、昨年とまったく同じ場所、同じ位置、同じ時間でも、蛍の数も違えば、木の茂り方も、空気も、明るさも違う。つまり、データに基づいて応用しないとダメなのである。そのことにようやく気がついた。また、来年に挑戦である。ただし、デジタル写真の不自然な合成ではなく、その時間の雰囲気、臨場感を伝えるために、フィルムを何本無駄にしようとも、蛍の写真は銀塩カメラで撮り続けていきたい。
 
 毎年テーマを決めて蛍の写真を撮影している。ちなみに昨年は、ホタルの卵のクローズアップと孵化の様子を中心に撮影。もちろん、その他いろいろと撮影はするが、メインとして一番力を入れる写真を決めている。そして今年のメインテーマは、ヒメボタルの飛翔風景であるが、なんとか撮影することができた。まだ、チャンスはあるが、基礎はつかめたと思っている。

 上の写真は、アップロード予定の中から一枚を選んだものである。(縮小版)ちなみに、この写真が念願の一枚ではない・・・
このようなカットは、これまで撮影したことがなかったので、今年初めて撮影してみた。、「月と蛍」という風情を表したかったが、思うイメージとはほど遠いものになってしまった。とりあえず、本年撮影した蛍の写真すべてを、ホームページ  ホタルの写真  にアップロードした。さて、私にとって、どの写真が念願の一枚なのかお分かりになるだろうか。

by 東京にそだつホタル

私にとっては、一年中がホタルの季節

2006-07-11 22:11:00 | ホタルに関する話題
 ホタルに関する新聞記事やブログのコメントなどの数もめっきり少なくなってきた。ホタルの飛翔時期が終わってきたからである。世間的には「ホタルの季節」は終了である。
 時々、こんな質問を受けることがある。”ホタルの季節以外は、何をしているんですか?”勿論、ホタルの成虫が飛翔するこの時期は、一年で最もワクワクするし、楽しいし、そして忙しい。ただし、ホタルは、一年~三年かかって成虫になるが、その間も生きている。卵、幼虫、蛹、様々な季節に生息場所を変えて生きているのである。その一生を通じて調べることに生き甲斐を感じている私にとっては、一年中がホタルの季節なのである。

by 東京にそだつホタル


東京でゲンジボタルとヒメボタルの乱舞

2006-07-09 12:12:13 | ホタルに関する話題
 昨日、ゲンジボタルとヒメボタルの生息地に観察と写真撮影に行って来た。気象条件は絶好のホタル日和であった。深い渓谷では、ゲンジボタルの発生がピークを迎えており、靄のかかる渓流上から谷全体まで飛翔していた。
 ヒメボタルの生息地においても、発生がピークに達しており、漆黒の杉林の中を黄金色のフラッシュ発光が無数に飛び交っていた。通常、ヒメボタルは地上から1mほどの高さを飛ぶが、ここのヒメボタルは5m以上の高い場所を飛ぶものもいる。また、谷の下から急な斜面を上がり、林道を通り過ぎて更に上へと飛んでいく。かなり飛翔範囲が広い。ヒメボタルの発生期間はたいへん短いので、昨日は、私の都合、天候、そしてヒメボタルの発生時期がぴたりと合った、まさにグッドタイミングな日であった。今度の週末には、もう見ることはできない。

 東京でゲンジボタルとヒメボタルの乱舞が見られることは、たいへんすばらしいことである。どちらも、人がほとんど訪れないことも保全につながっている。

 写真は、11日頃に公開予定である。

東京にそだつホタル

一人でホタル観察とホタル撮影は怖~い。

2006-07-07 21:56:09 | ホタルに関する話題
 今年も関東近郊数カ所にホタルの観察と写真撮影に出かけているが、人里近くの「蛍の里」と呼ぶにふさわしい場所は、明かりが漏れていてホタルの写真撮影は難しいが、子供もいて走り回っていたりと何とも風情があって良いものである。

 先日、ホタル観察と撮影に行った場所は、山間の深い谷を流れる渓谷である。いつもどこでもそうだが、私は必ず明るい時間から行く。周囲の環境を調べるには、明るくなければ何も分からない。林道から谷底を流れる渓流に降り立つ。19時の日没時間であるが、まだかなり明るい。19時40分。一番ホタルが光り始める。それでも、まだ明るい。目が慣れてきているのである。20時半。ホタルは、乱舞までとはいかないが、数十匹が飛んでいる。川の上から10m以上も高く飛んでいるホタルもいる。さすがに暗い。誰一人と来ないし、林道を通る車は一台もない。もちろん、街灯など一切ない。暗闇の中に、沢の音とホタルの光があるだけである。とても心地よい時間が過ぎる。フィルムの露光時間は10数分と長い。もう一枚、もう1カット・・・いつまでもこのままでいたい気持ちが大きいが、23時までに帰宅しなければならず、仕方なく切り上げた。

 かなり急勾配の斜面を登る。懐中電灯は持っていかない主義であるから、手探りで上る。時折、木の枝に頭をぶつけたりしながら、車を止めて置いた林道に上がりつくと、谷底よりも暗い。そこにわずかに照らされた林道が暗黒へと続いていた。ここは、自殺も多く、地元の人は夜には絶対来ないときいていたので、一気に恐怖心が湧いてきた。車まで10m。早足でたどり着き、荷物をトランクへ。長靴を履き替える間も、周囲が気になる。はっきり言って怖い。そそくさと引き上げた。

 しかし、そんな暗い誰も来ない場所のホタルは幸せであり、ホタル観察とホタル写真撮影をするには、絶好の環境なのである。
また、明日も行く予定である。今度は友人と・・・。

テレビ東京 「トコトンハテナ」

2006-07-02 19:44:23 | ホタルに関する話題

ホタルいっぱい!自然が戻ったの?


7月2日(日)18:30~ テレビ東京 「トコトンハテナ」”ホタルいっぱい!自然が戻ったの?”

この番組(全国放送)に、ほんの一部ですが私が出演いたしました。スタジオのゲストコメンテーターは、ぐんま昆虫の森園長の矢島稔先生です。
6月3日に、制作会社のスタッフの皆さんと、タレントのクワバタオハラさんと千葉県のホタル生息地でロケしてきました。クワバタオハラさんご両人とも、とても良い人たちでした。自然の中で舞うホタルを見て本当に感動していらっしゃいました。

今日のホタル観察

2006-07-01 23:55:49 | ホタルに関する話題

ヒメボタル舞う


 今日は、昼過ぎから出かけて、まずある谷戸の状況をみた。ホタルの発生時期のため車は進入禁止になっていた。良いことだと思う。以前は、谷戸の中まで進入してきた車にホタルがひかれていたからだ。この谷戸は、いろいろな問題があったが、保全が決定し、少しずつではあるが回復してきたようだ。
 夕方からは、別のホタルの生息地に移動し、日没を待った。例年では、19時40分頃から光り始めるが、今年はなかなか光らない。今年初めて発見したが、傍らの小さな湿地にヘイケボタルが生息しており、20頭ほどが明滅をしていた。その脇の池では、モリアオガエルらしきカエルの声が・・・。今度、明るい内に確かめてみよう。さて、いつになってもゲンジボタルは光らない。20時頃になって、やっと数頭が光っただけであった。飛ぶこともなかった。昨年の秋に、小川から少し離れた場所に鉄塔を建てる工事をしており、その影響だと思われる。どのような環境変化があったのか。これも課題となる。
 残念な思いを残し、次の場所へ。車を走らせること約40分。そこは、渓谷である。まだ数は少ないが、ゲンジボタルが深い谷を舞っていた。30分ほど観察した後、さらに上流へ。そして林道を上って峠に到着。ヒメボタルである。発生初期であろう、5頭ほど発光を確認できた。ヘイケボタル、ゲンジボタルを観察した後のヒメボタル。その黄金色の発光は独特で美しい。(掲載写真)

東京にそだつホタル

ホタルの写真は、これで撮る。

2006-07-01 12:35:30 | ホタルに関する話題
今年は、ブログにおいてかなり多くのホタルの写真が掲載され、上手く撮れている写真も少なくない。背景もクリアでなんとなく夜っぽく、そこにみごとな数のホタルの光跡が写し出されている。デジタルカメラを持っていない私の”ひがみ”かも知れないが、デジタルカメラでのホタル撮影の主流になっている、「背景を明るい時間に予め撮影しておき、後からパソコンでホタルの光を合成する」という方法で出来た写真が、どうしても不自然な感じに思えてならない。ホタルの写真は、見た目と違って光が尾を引くように写るために、ホタルの写真そのものが不自然とも言えるが、デジタルカメラでのホタルの写真は、ホタルが実際に飛翔している時間帯の背景の光りと陰、空気ではないのである。すべてをシャープに写すことではなく、その時間の情景をいかに表現するかが大切だと思う。
私は、上の写真のようにオリンパスOM-2と、開放値F1.8という50mmレンズで撮影している。100枚撮っても、1枚くらいしか見せられる写真はないが、これからもリバーサルフィルムで撮り続けていきたい。私は、企業のサラリーマンであるから、帰宅は深夜になることもある。フィールドへは休日しか行けない。限られたチャンスを活かすために、本日もホタルの観察を兼ねて、これから出発である。

ホタルと里山の写真集