ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、趣味で撮影した昆虫や日本の四季
自然風景の写真も紹介しています。

2018年の自己ベスト(風景編)

2018-12-27 17:42:21 | 自己ベスト/風景、昆虫

 2018年の最後は、この一年に撮影した自然風景写真で締めくくりたいと思う。
 今年は、例年になく自然風景写真にも力を注いできた。夏場は昆虫との出会いに奮闘し、秋以降は前立腺癌の手術もあったため、季節的には限定されたものが多いが、今年から「星空」を加えたことで、撮りたい風景の幅が広がった事もあり、年頭に掲げた(2018年の撮影目標)の達成率は70%であった。予め「この場所でこんな風景を撮る」と細かくイメージし、ロケハンも行って気象状況を見ながら撮ったことや、漠然とした目標を持って出掛けて行き、その場でじっくりと対峙して撮影したことで、定番から脱却したオンリーワンの写真を少しばかり残せたようにも思う。また、デジタル写真ならではの細かい現像処理も時間をかけて行うようにし、自宅で現像しながら自然の美しさに再度感動するということもあった。
 だたし、遠征してマイナス15℃の中で車中泊し、翌朝に完全に目標を達成していながら、撮影したRWAデータを現像前に全て失ってしまったり、夕方から待機して深夜に2時間近くかけて数百枚撮影したにも関わらず、レンズキャップを付けたままで全て真っ黒という大失態を行った年でもあった。
 そんな一年に撮影した中から、(1)作品としての完成度、(2)芸術性、(3)オリジナリティーなどから10点を選び、自己満足度の高い順に並べた。また今年は、動画も2点挙げておきたい。1つは、本年初めて試みたタイムラプスである。各地で撮影した星空をまとめBGMを入れて編集した。そしてもう1つは、ヒメボタルの映像(動画)である。撮影は2012年に行ったものであるが、今年の夏に購入した動画編集ソフトによって、これまで不可能であった「ヒメボタルの発光飛翔と背景」を同時に見せることができたので選んだ。PCの全画面表示にすると、ヒメボタルの発光飛翔の様子がよく分かる。
 写真も映像(動画)も駄作ばかりではあるが、ご覧頂ければ幸いである。

2018年の自己ベスト(風景編)

  1. 月光の御射鹿池
  2. 星峠より天の川
  3. 霧氷(霧ヶ峰)
  4. 霧氷(車山高原)
  5. 湯西川湖の水没林
  6. 小田代ヶ原の霧氷
  7. ヒメボタル(岩手県折爪岳)
  8. 大山千枚田の朝景
  9. 四万ブルー
  10. ゲンジボタルの写真と映像(動画)

2018年の自己ベスト(動画編)

  1. 天の川と富士山のタイムラプス動画
  2. ヒメボタルの映像(動画)

 過去のブログ記事「四季の自然風景」でも書いたが、自然風景写真について、もう一度私自身のために記し、様々な反省を行い、来年の計画を練りたいと思う。
 自然風景写真は、自然の「美」を表したものに他ならない。まずは「美しい風景」に出会うことが必要だ。では「美しい風景」とは、どのような風景だろうか。
 そもそも「美」とは、広辞苑によれば「知覚・感覚・情感を刺激して内的快感をひきおこすもの」、ブリタニカ百科事典では「美には直接の感覚による美があるが、他方、直接感覚に依存せず精神的に感じられる美もある」としている。つまり「美しい風景」とは、人の心を激しく揺さぶるような、見る人に強烈な印象を残し、見る人の記憶に深く刻み付けられる「情景」なのであろう。
 では「情景」とは、いつも、どこにでも存在するのだろうか。日本には有名な景勝地が多くあり、絶景と言われる風景もあるが、その風景を単に写しても眺めた結果でしかない。見る人の感じ方によって様々であろうが、風景の固定的要素である「造形」に色彩や光などと言った変動的な要素が加わり、そこに何か心から感じるものがばければ「情景」にはならないだろう。
 心から感動する情景に出会ったら、自分は一体、何を美しいと感じ、何に感動しているのかを明確に認識すること。そしてそれをどう表現すればよいのかを考えた上で、構図、露出を決定して、 シャッター・チャンスを狙って撮る。それが、自然風景写真なのだと思う。

本年の当ブログ更新は、これが最後となります。ご訪問頂いた方々、そしてお世話になった皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。2019年が皆様にとってよい年でありますよう、お祈り致します。

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの 画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。また、動画は左下の[ ]にてPC全画面表示にしますと、高画質でご覧頂けます。

月光の御射鹿池

月光の御射鹿池
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 40秒 ISO 1250 トリミングあり(撮影地:長野県茅野市 2018.09.23)

星峠より天の川

星峠より天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 44秒 ISO 1250/ PRO1D プロソフトン[A](W)使用(撮影地:新潟県十日町市 2018.4.21)

霧氷(霧ヶ峰)

霧氷(霧ヶ峰)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/100秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県諏訪市 2018.2.11)

霧氷(車山高原)

霧氷(車山高原)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県諏訪市 2018.2.11)

湯西川湖の水没林

湯西川湖の水没林
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/25秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:栃木県日光市 2018.1.2)

小田代ヶ原の霧氷

小田代ヶ原の霧氷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 100(撮影地:栃木県日光市 2018.3.11)

ヒメボタル(岩手県折爪岳)

ヒメボタル(岩手県折爪岳)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 ISO 1600 10分相当多重(撮影地:岩手県二戸市 2018.07.14)

大山千枚田の朝景

大山千枚田の朝景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/125秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:千葉県鴨川市 2018.3.25)

奥四万湖/四万ブルーの写真

奥四万湖/四万ブルー
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.5 1秒 ISO 100 +1 1/3EV(撮影地:群馬県中之条町 2018.4.29)

ゲンジボタル

ゲンジボタル
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 ISO 640 24分多重(撮影地:東京都あきる野市 2018.6.22)

天の川と富士山のタイムラプス動画(BGM付き
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM

ヒメボタルの動画
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE

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2018年の自己ベスト(昆虫編)

2018-12-26 16:14:36 | 自己ベスト/風景、昆虫

 今年も本年撮影した写真の中から自己ベスト10を選んで締めくくりたいと思う。本記事は昆虫、次に自然風景をまとめた。

 私は、ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしているが、「ホタルしか知らない人間にホタルの事は語れない。」という信条から、他の多くの昆虫の生態や生息環境を知り、また絶滅危惧種であれば何が問題となっているのかを学んでいる。その記録として昆虫写真を撮影しているが、単に写したものではなく、特徴が分かる美しい図鑑写真、生態写真でありたいと思っているし、ブログ記事も、「今日はどこどこでこんなものを撮りました」的な日誌ではなく、出来れば保全の啓蒙にもなるようにしたいと思い書き続けている。
 毎年、その年に撮る昆虫は正月に細かな計画を立てて、色々と調整しながら行動するが、終わってみればその達成率は何と30%に満たない結果であった。(2018年の撮影目標)毎年そうだが、気候や天候に左右されて撮影に行けなかったことが大きな要因である。また、異常気象の影響だろうか、本年は発生時期がかなり早く、タイミングを合わせるのが難しかった。ただし、2018年の撮影目標に追記はしなかったが、年頭に決めた年間スケジュール以外にも途中で目標を追加しており、10月には愛媛遠征を行うなど、多くの昆虫たちとの出会いに感動し、多くを学ぶことができた。
 今年は、(1)撮影の苦労度と難易度、(2)写真の完成度、(3)学術的貴重度などから次の10点を選び、自己満足度の高い順に並べた。

2018年の自己ベスト(昆虫編)

  1. ギフチョウ/イエローバンド
  2. ハヤシミドリシジミ
  3. カラカネイトトンボ
  4. ウラキンシジミ(odai型)
  5. カトリヤンマ(青眼メス)
  6. ミドリシジミ
  7. オオキトンボ(連結飛翔)
  8. オオルリボシヤンマの青メス
  9. スナアカネ
  10. エゾイトトンボの産卵

 本年の様々な反省を踏まえながら、来年も「未撮影種」「絶滅危惧種」などの撮影を目標にしたい。また、図鑑的なカットを撮り終えた種については産卵等の生態写真の撮影を行い、更には、広角やフィッシュアイ・レンズを使用して生息環境も写し込んだ写真も撮っていきたいと思う。
 最後に、愛媛遠征の際、各地をご案内頂きお世話をして下さった日本トンボ学会会員の飯田 貢 氏、山本 桂子 氏に、改めて心より感謝し御礼申し上げたい。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ギフチョウ/イエローバンド

ギフチョウ/イエローバンド
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 200(撮影地:長野県 2018.5.05)

ハヤシミドリシジミ

ハヤシミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 400(撮影地:神奈川県 2018.6.24)

カラカネイトトンボ

カラカネイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 200 +2/3EV(撮影地:岩手県 2018.7.14)

ウラキンシジミ(odai型)

ウラキンシジミ(odai型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 800(撮影地:岩手県 2018.7.15)

カトリヤンマ(青眼メス)

カトリヤンマ(青眼メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 400 +1/3EV ストロボ使用(撮影地:愛媛県 2018.10.07)

ミドリシジミ

ミドリシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 800 -2/3EV(撮影地:埼玉県入間市 2018.6.02)

オオキトンボ(連結飛翔)

オオキトンボ(連結飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 640 +1 1/3EV(撮影地:愛媛県 2018.10.07)

オオルリボシヤンマのオス型メス

オオルリボシヤンマの青メス
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 400 +1 2/3EV ストロボ使用(撮影地:新潟県 2018.09.22)

スナアカネ

スナアカネ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200 +1EV(撮影地:静岡県 2018.10.20)

エゾイトトンボの産卵

エゾイトトンボの産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 200 +1EV(撮影地:長野県 2018.06.30)

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有明の月

2018-12-15 14:30:36 | 風景写真/星

 有明の月とは、陰暦16日以後、夜が明けかけても、空に残っている月のことを言う。

極楽も 地獄も先は有明の 月の心に かかる雲なし

 この句は、上杉謙信が死を迎える往生際に「やれるだけのことはやりきった。もう澄みきった曇りなき月のように 怖るることはない・・・」と、悟りにまで高めた境地で詠ったものだが、癌の手術を終えた今、私も似たような心境ではある。ただし、死に際ではなく未来があると思いたい。私は、有明の月に背を向け、天を仰ぎ、これから昇ってくる朝日を浴びようと思う。これまでの事は、1つの良い経験として捉え、精進を重ねて行こうと思う。

 写真は、2011年に霧ヶ峰で撮影したものである。霧氷の撮影で訪れたが、霧氷は付いておらず、代わり出会った光景。ちょうど満月の翌日「十六夜」(いざよい)だった。
 青白い北アルプスの峰々と赤く染まる「有明の月」。月が沈む前に太陽が出てしまうと霞んで見えにくくなるが、夜明けはおよそ5分後。冷たく澄んだ空気の中で輝く月の美しさは、今でも忘れない。
  ちなみに、月が大きく見えたのは、 月の楕円軌道により地球に接近していたことによる。撮影日から一か月後の満月(3月20日)は、月が地球に大接近するスーパームーン(supermoon)の日。この日は、月と地球の距離が約35万6577キロメートルとなり、1992年以来19年ぶりの最短距離となった。 地球が最も遠い距離にある時と比べると、月はおよそ14%も大きく、30%も明るく見えた。

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有明の月の写真

有明の月
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 0.6秒 ISO 100(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2011.2.19 6:24)

有明の月の写真

有明の月
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 0.4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2011.2.19 6:25)

夜明けの八ヶ岳の写真

夜明けの八ヶ岳
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1/10秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2011.2.19 6:27)

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前立腺全摘手術

2018-12-13 10:35:30 | その他

 Fight Cancer 癌と闘う・・・ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑京都大特別教授は、「免疫力は癌と闘うカギになる」と強調し、癌の免疫療法の道を開いた。そんな報道を見ながら、私は前立腺全摘手術(前立腺全摘除術とも言う)を受けた。
 前立腺癌は、中高年の男性において注意すべき前立腺の病気の一つで、全世界で男性の癌関連死因の5位を占める疾病と言われている。初期では自覚症状は表れないが、進行して尿道や膀胱を圧迫するようになると、排尿時の症状や血尿などが表れる。他の臓器の癌とは異なり、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば、手術等を行うことで10年生存率80%以上が期待できるが、発見が遅れて進行すると最終的には骨や他臓器にまで転移し、5年生存率が45%になる癌である。
 まさか自分が癌になるとは思ってもいなかったが、勤め先にて年に一回実施される健康診断での血液検査において、PSA(腫瘍マーカー)の値で分かった。早期ならば他の癌に比べて治る癌であると言われても、やはり精神的ダメージは大きい。
 今回、入院して前立腺全摘手術を受け、一応退院をしたので、自分自身の記録として、また同じ癌で悩む方々の参考になればと思い、これまでの経緯や入院・手術等を体験記としてまとめてみた。

画像:骨シンチグラム検査の結果画像(本人のもの)

平成28年2月/会社の健康診断における血液検査の結果、PSA値が5。要再検査を無視。
平成29年2月/会社の健康診断における血液検査の結果、PSA値が7。要再検査を無視。
平成30年2月/会社の健康診断における血液検査の結果、PSA値が9。要再検査。数値が上昇したため渋々病院へ行くことに。
平成30年3月/初診。自宅からほど近い泌尿器科専門病院「長久保病院」東京都国立市谷保(以後通う)。
平成30年4月9日/血液検査と心エコー検査。
平成30年4月16日/MRI検査。”Vantage Titan”という最新式の機器とは言え、長時間、閉所で騒音に耐えるのはキツイ。
平成30年5月7日/診察。前立腺癌の疑いがあると診断され針生検を勧められる。

平成30年6月20日~21日/針生検入院。

  • 一泊の検査入院だが、生まれて初めての入院。
  • 10時に病院へ行き13時半頃から針生検。腰に局部麻酔。これが死ぬほど痛い!
  • 肛門から器具を入れて前立腺の組織を7か所採取。麻酔が効いて痛くはないが耐えがたい。
  • 検査は30分くらいで終了。
  • 病室のベッドへ戻り、麻酔が切れると尿道カテーテルが痛い!ナースコールで座薬。
  • 6人の大部屋は、他人のいびきが気になって寝られない。
  • 翌日午前9時に退院。
  • 血尿が出るが、一日で平常に戻る。

平成30年7月9日/前立腺悪性腫瘍(前立腺癌)と診断される。保険請求のための診断書をもらう。
平成30年7月17日/造影剤投与にてCT撮影。(癌が他臓器へ転移しているかどうかを検査)
平成30年7月23日/骨シンチグラム検査。(癌が骨へ転移しているかどうかを検査)
平成30年8月7日/診察。癌の転移はないが、前立腺の全摘手術が必要と言われ、家内同伴で説明を受ける。

平成30年11月/仕事柄、朝5時に家を出て帰宅は21時のため、身体的疲労が蓄積し、また「癌」という精神的ダメージから体調を崩し、休職。

平成30年11月12日/診察。休職のための診断書を書いてもらう。術後の尿漏れ改善のために、毎日、骨盤底筋体操を始める。
平成30年11月22日/入院前の検査。血液検査とレントゲン検査、心エコー検査。

平成30年12月4日~11日/前立腺全摘手術のため入院。

12月4日/入院

  • 数日前からマイナス思考気味。当日は朝から気持ちが落ち着かない。10時半、覚悟を決めてタクシーで病院へ向かう。
  • 6人の大部屋の角。優しい看護師さんから手術と日々の予定等の説明を受ける。
  • 右腕の静脈から採血。右足の付け根の動脈からも採血。これが、激痛!
  • MRIで骨盤底筋の様子を検査。閉所で騒音に耐えながら、筋肉を動かす。尿瓶を付けられ排尿もしろと言われるが出やしない。
  • 全身麻酔に耐え得るかどうかを判断するために、かなり念入りな心エコー検査。
  • 食事は「お粥」のみ。太り気味だったのでダイエットに最適。
  • この夜は静かで、それなりに熟睡。

12月5日/手術前日

  • 定期的に体温と血圧測定。
  • 食事は「お粥」のみ。昼に下剤を飲み、21時以降は絶食。
  • 腹部~陰部の毛を全部剃る。看護師さんが「へそのごま」を綺麗にしてくれる。かなり恥ずかしい。
  • 本を読んだり、テレビを見たりして、ベッドの上でゴロゴロ。
  • 他人のいびきが気になって寝られない。

12月6日/手術

  • 朝から「個室」へ移動。この日から差額ベッド代が発生。
  • 7時から点滴開始。
  • 11時に家内と娘が来る。手術は12時半頃からの予定。ドキドキが止まらない。
  • 看護師さんが迎えに来て、いざ、手術室へ。
  • 手術台に仰向けで寝て、酸素マスクを付ける。「点滴から麻酔薬を入れますね」と言われて数秒で意識なし。
  • 手術は、腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ロボット補助下前立腺全摘術)通称"ダビンチ"
  • 名前を呼ばれて「起きてください」と言われた時には、すでに手術は終わっていた。
  • 意識がもうろうとしたまま病室へ。2時間半ほどの手術だったらしい。
  • 酸素マスクと心電図、尿道カテーテルと点滴、身動きできない。
  • 意識がハッキリしてくると激痛。ナースコールで座薬。
  • 飲食無し。口の中はカラカラ状態。舌もザラザラで、かなり辛い。
  • 血圧測定で一時間おきに自動的に腕が締め付けられるため、寝られない。
  • 病室の天井を見ながら、「今回最大の峠は越えた。後は帰る日を待つだけだ。」そう自分に言い聞かせた。

12月7日/手術翌日

  • 朝6時に酸素マスクと心電図、血圧パッドが外される。
  • 看護師さんの介助で立ち上がり、点滴と尿道カテーテルを付けたまま3階フロアーを歩いて一周。
  • その後も、胃腸を動かすために適度に歩く。
  • 手術の時、腹部に六ケ所、穴を空けたが、傷口の傷みはない。それよりも腹筋が激痛。咳払い1つに相当な覚悟が必要。
  • 食事は「水」のみ。
  • 個室は快適ではあるが、病室の窓の外は隣接するマンションの廊下。夜はずっと蛍光灯がブラインド越しに差してくる。
  • 個室の壁はすべて真っ白であるため、漏れるあかりが反射して、まるで白夜状態。全然寝られない。

12月8日/入院5日目

  • 腹筋も傷みは少し和らぐが、相変わらず咳払い1つに覚悟が必要。
  • 腹部の傷は、何か所も医療用ホチキスで止められていて腫れ上がっている。二か月近くビールを飲んでいないのに、まるでカエルの腹。
  • 体温が37.8度まで上がるが、心配ないと言われる。
  • 尿は、尿道カテーテルから自分の意志とは関係なく袋に溜まる。意外と快適。
  • 食事は午後から通常の病院食。かなり美味しい!
  • 点滴は夕方抜ける。
  • 尿道カテーテル付けたままシャワーを浴びる。鏡に映る無様な恰好が悲しい。
  • 夜は、アイマスクをして寝てみたが、看護師さんが定期的に来ることもあり2時間毎に目が覚める。

12月9日/入院6日目

  • 朝6時からフロアーを歩き回る。
  • 午後から下痢。朝食の時に普段は食べないヨーグルトを食べたことが原因?
  • 出し切って下痢は収まる。夕食は、食べないことにした。
  • 家内は、毎日通ってくれているが、この日は、小学校の時からの親友がお見舞いに来てくれた。感謝、感謝。

12月10日/入院7日目

  • 下痢もなく、熱もない。
  • 14時にレントゲンを撮られながら尿道カテーテルを抜く。痛いかと思ったが、意外とすんなり抜けた。生き返った!
  • 退院予定は13日であったが、術後が良好で自宅が病院から近いこともあり、明日、退院しても良いと言われる。
  • 腹部の抜鉤は、15日に通院して行うことに。
  • これからが、尿漏れとの闘いである。
  • これまでは、トイレに行かずとも意識しなくとも排尿ができていたので、それに慣れてしまい、尿意の感覚が分からなくなっている。
  • 53年ぶりの紙おむつ。
  • 自然に漏れる!漏れる!漏れる!
  • 夜は、相変わらず2時間毎に目が覚める。

12月11日/退院

  • 夜中に尿漏れはなかった。
  • 自力で排尿できないと、また尿道カテーテルを入れると言われたが、朝、何とか自力で排尿。
  • 無事、朝9時に手続きを済ませて退院!
  • バスと徒歩で、9時半に帰宅。
  • 7日間の禁酒禁煙から解放!!
  • 家族は全員勤めに出ていて、愛犬と愛猫4匹が出迎えてくれた。
  • 腹筋は、鼻をかんだだけでも痛い。
  • かなりの尿漏れ。椅子から立ち上がっただけで漏れる。咳払いで漏れる。正常な日常生活を送るには支障をきたす。
  • とにかく安静で過ごす。
  • 今後は、静養とリハビリである。

 今回、癌の告知から入院手術に至っては保険に助けられた。がん保険に加入していたため、癌と診断された時点で100万円の保険金を受け取ることができた。一泊二日の針生検入院では約35,000円払ったが、後にそれ以上の額が戻ってきた。また、ダビンチ手術は、健康保険が適用(保険適用)されていても45万円掛かると言われていたため、健康保険の高額療養費制度を利用し、事前に申請した限度額適用認定証を退院時に提出したことで、差額ベッド代を含めてもおよそ15万円の支払いで済んだ。生命保険からは入院費等42万円が払われた。これまでに何十年と毎月、健康保険約15,000円、生命保険13,000円ほどを払ってきているから当然の権利ではあるが、いざ病気となった時には有難いものである。
 さて、15日の抜鉤後は、しばらく静養し、リハビリを行いながら体力の回復とともに社会復帰したいと思っている。ただし、今から三か月後の血液検査の結果で、PSA値が0ならば問題ないが、もし値が0.2~0.4以上の場合は癌細胞が残っているということになり、癌の増殖を抑えるために定期的に放射線治療とホルモン治療を行っていかなければならないと言う。それは、今後の結果次第。まずは、前立腺全摘手術を終え、退院できたことを喜んでおきたい。
 最後に、適切な処置をして下さった長久保病院の渡辺医師と看護師の方々に心より御礼申し上げたい。

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前立腺癌

2018-12-03 16:45:55 | その他
いつも、「ホタルの独り言 Part 2」をご覧頂き、ありがとうございます。
昨今、前立腺癌と診断され、12月4日から13日まで前立腺の全摘手術のため入院することになりました。
申し訳ございませんが、しばらくの間、ブログの投稿をお休みさせていただきます。
退院後に再開させて頂きますので、また、ご覧頂きたくよろしくお願いいたします。
せわしい12月。寒暖差が激しく、また徐々に寒くなろうかと思います。
皆様方におかれましては、どうぞお体にお気を付け頂きますよう
また、良い一年の締めくくりでありますよう、心からお祈り申し上げます。

2018年12月3日 古河 義仁
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