ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

前立腺全摘除術体験記~復帰まで

2019-01-24 20:28:58 | その他

 前立腺がんと診断を受けて、昨年末に入院し全摘除術をした。発症から退院までの記録はブログ記事「前立腺全摘手術体験記」に記したが、今回は、退院後の記録をまとめてみた。54歳という若さなのだろう、全摘除術とその後の回復は比較的順調であったが、退院から一か月も経過してから、術後の症例としては極めて稀な精巣上体炎という感染症にかかり、全摘除術の前後よりも苦しい日々を送ることとなった。幸い、2週間ほどで回復し、仕事への復帰も決定した。
 本記事は、あくまで自分自身の記録であるが、同じ前立腺がんで悩む方々、前立腺がんの手術を受けられる方々に、少しでも参考になれば幸いである。尚、退院までの記録は、「前立腺全摘手術」をご覧いただきたい。

平成30年12月4日/入院

平成30年12月6日/ダビンチによる前立腺全摘除術

平成30年12月11日/退院

平成30年12月12日/退院翌日

  • 恥も外聞もなく大人用紙おむつ。
  • 朝起きると尿漏れはなし。
  • なるべく歩けと言われて、近くのコンビニに買い物にいくとかなりの尿漏れ。自然に漏れてしまう。
  • トイレを我慢する限界が分からない。頻尿。
  • 骨盤底筋体操は、日々欠かさず数回行う。1セット(10回)を一日4セット。
  • 鼻をかんでも、腹筋が痛い。
  • 医師からなるべく・・・と言われたが、タバコもワインも旨い。

平成30年12月15日/抜鉤と病理検査の結果

  • 病院までの片道3.5kmを車で行く。久しぶりの運転に少し緊張。
  • 抜鉤は、処置室のベッドに仰向けになり、消毒も何もせず6ケ所から10個ほどの医療用ホチキスを抜く。少しだけチクチク痛。
  • 摘出した前立腺の病理検査の結果、癌の悪性度は10段階で7、右葉のみにあるが、一部が前立腺外部に出ている可能性あり(ステージC)
  • 3月に血液検査を行い、PSA値によっては、放射線治療と1~2年かけてホルモン治療を行うとの事。
  • 尿漏れは、1日を通じても極僅か。
  • 腹筋の痛さは解消。

平成30年12月20日/手術2週間後

  • 毎日規則正しく6時半起床、22時半就寝。
  • 大人用紙おむつの購入分を使いきる。
  • いつものトランクスに、尿とりパッドを張り付けて使う。
  • やばい!朝、少しだけ血尿が出る。血生臭い。(晩酌のワインで血行が良くなった事が原因か?)
  • 尿漏れは、夜中はなし。近くに買い物に行ってもごく僅かになる。
  • ただし、頻尿。
  • 腹部に6ケ所ある手術傷の腫れも治まってきた。
  • 外出は近くのコンビニへ買い物と愛犬の散歩のみ。遠出は、まだ自信がない。
  • 自宅近くのステーキ屋で昼食。知多牛280g。

平成30年12月21日

  • 夕方から2時間ほど、自宅近くの居酒屋で知人と会食。

平成30年12月25日/退院2週間後

  • 相変わらず、朝、少しだけ血尿が出る。
  • 日中の尿漏れは、腹部に力を入れたり、咳の後に少し。
  • 回復度は、2歩進んで1歩下がるような感じ。

平成30年12月31日

  • 退院後、初の長時間(半日)外出。
  • 多摩西部まで車を運転し、お墓参り。
  • 骨盤底筋体操は1日3セット、毎日続けている。
  • 肛門から陰部にかけて痛み。骨盤底筋体操のやりすぎで筋肉痛か?

平成31年1月2日

  • 外出(全日)。
  • 千葉県の実家まで車で往復。
  • 両親、UCLAを卒業し世界中を飛び回る米国(カリフォルニア州)公認会計士の妹、そしてやっと結婚して沖縄に住む妹も揃う。
  • 54年経って、初めてできた「弟」に「お兄さん」と呼ばれて恥ずかしい。
  • 尿漏れは多少あるが、気にならない程度。
  • 血生臭いような尿の匂いもなし。
  • 回復度は、90%以上。

平成31年1月3日~4日

  • 3日昼から知人と車中1泊で、久しぶりに写真撮影遠征。
  • 尿漏れは多少あるが、気にならない程度。
  • 外出リハビリも順調。
  • 全体的に調子は良く、日常生活にも、ほとんど支障はない。
  • 1月16日の仕事復帰を目指す。

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平成31年1月9日/退院約一ヶ月後

  • 日中、股間を蹴られた時のような激痛が、突然、襲ってくる。しかも四六時中続く。
  • 激痛で、歩行も困難。
  • 27年前に苦しんだ「尿路結石」に次ぐ痛さ!
  • 家内も息子も娘も仕事で家に一人。
  • とりあえず、家にあったロキソニンを飲んで横になって我慢。
  • 猫が心配そうに枕元に来て、頭を撫でてくれた。
  • 夜は、激痛で一睡もできない。

平成31年1月10日/精巣上体炎

  • とにかく激痛。
  • 朝一でかかりつけの病院に電話し、タクシーで病院へ向かう。
  • 感染症である急性精巣上体炎と診断される。
  • 何らかの原因で、ばい菌が精巣上体に感染し炎症しているらしい。
  • 抗生剤と痛み止めを5日分処方される。
  • 熱があれば入院と言われたが、熱がないので帰宅。
  • 安静及び抗生物質による治療。
  • 処方された痛み止め(ロキソニン)を飲んでも、効くのは数時間ほど。
  • 膀胱付近から左睾丸にかけて激痛。
  • 歩行困難。椅子にも座れない。寝ていても痛い。
  • 夜中に痛くて何度も起きる。

平成31年1月15日

  • 再受診
  • 前立腺全摘手術の時に精管を焼いて切ったので、精巣に菌が感染することはあり得ないと言われた。
  • 熱が出れば入院。最悪は手術で精巣をとるとも言われる。
  • 10日に採血した検査の結果、白血球数は18,900(基準値3,300~9,000)
  • 炎症反応を示すCRPは、18.32(基準値0.3以下)
  • 同じ抗生剤と痛み止めを処方され、今月中は自宅安静との診断。
  • 抗生剤を飲み始めて6日目。痛みの度合いが変わり、やっと抗生剤が効いてきたという印象。
  • ただし、痛くて椅子に座るのもキツイ。歩くのもやっと。
  • 患部は冷やした方がよいとの事。つまり湯舟には浸かれず、寒いのに連日シャワー。

平成31年1月22日(発症から2週間)

  • 再受診
  • 痛みもなくなり、チクチクと痒い感じに。
  • 「腫れも引いてきたので、もう大丈夫でしょう。」と診断され、ほっとする。
  • ただし、「しこりは残る。」と言われる。
  • 精管は膀胱につながっていないので、どうやら、血流によってばい菌が侵入した模様?
  • 精巣上体炎そのものは珍しい病気ではないが、前立腺全摘手術後では、極めて症例が少ないらしい。
  • とりあえず、同じ抗生剤だけを一週間分処方してもらう。
  • 骨盤底筋体操は2週間以上行っていないが、頻尿、尿漏れ、無し。
  • 日常生活に支障がないまで回復。やっと「生き返った」感じ。
  • ただし、運動不足、体力不足。
  • 次回の診察は3月。血液検査でPSA値が0を願うばかりである。
  • 1月28日から仕事に復帰。

平成31年1月28日~

  • 3月には尿漏れはほとんどなくなり、尿とりパッドは付けていない。
  • 3月。血液検査の結果、高感度PSAの測定値0.008。前立腺がんの再発なし。
  • 以後、普通の生活をし、今まで通りに仕事(激務)をしている。
  • 尚、定期的に通院して血液検査は行っている。

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ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲

 以下に掲載した曲は、高校生の時に登校前に「元気が出る曲」としてよく聴いていた。現在の「元気が出る曲」は他にたくさんあるが、自前で演奏していたので、録音を編集し掲載することにした。
 玉川大学に在学中(1983年4月~1987年3月)、オーケストラ部に所属し、多くのクラシック音楽を演奏した。前記事「玉川大学「第九」演奏会/指揮 石丸 寛」にも掲載したようにその内何曲かは本ブログに掲載し、Youtubeでも聴くことができる。この「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲は、当時、玉川大学芸術学科の教授で、管弦楽団の常任指揮者であった藤本晃先生が定年退職することになり、その記念演奏会のために結成したOBOGオーケストラによる演奏。2003年3月22日 玉川学園講堂におけるライブ録音である。

ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲/玉川大学OBOGオーケストラ(2003年3月22日 玉川学園講堂におけるライブ録音)

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