ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

クロイトトンボ属5種

2017-06-29 22:06:40 | トンボ/イトトンボ科

 クロイトトンボ属(Genus Paracercion)は、国内に以下の5種が生息している。中には、良く似ている種がおり、しかも同じ場所に混在していたり、雌雄で体色が異なっていたり、或いはメスの間でも体色が異なっているものもいる。クロイトトンボにおいては、青白い粉を吹く前の未成熟個体は、他の種に似ていて同定に困るが、各々、肩縫線上の淡色斑の有無及び眼後紋の形状と後頭条の有無等で判別する。
 本記事では、各種写真のみの掲載とし、それぞれの生息環境や生態についての解説はリンク先の記事を参照いただきたい。

クロイトトンボ属

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オオセスジイトトンボの写真

オオセスジイトトンボ(オス)

オオセスジイトトンボの写真

オオセスジイトトンボ(メス)

クロイトトンボの写真

クロイトトンボ(オス)

クロイトトンボの写真

クロイトトンボ(未成熟のオス)

クロイトトンボの写真

クロイトトンボ(連結態)

セスジイトトンボの写真

セスジイトトンボ(オス)

セスジイトトンボの写真

セスジイトトンボ(メス)

オオイトトンボの写真

オオイトトンボ(オス)

オオイトトンボの写真

オオイトトンボ(連結態)

ムスジイトトンボ(オス)

ムスジイトトンボ(メス)

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セスジイトトンボ

2017-06-26 22:45:50 | トンボ/イトトンボ科

 セスジイトトンボ Paracercion hieroglyphicum (Brauer, 1865)は、イトトンボ科(Family Coenagrionidae)クロイトトンボ属(Genus Paracercion)のイトトンボで、北海道・本州・四国・九州・及び周辺の離島に分布している。主に流れの緩やかな河川中流域から下流域に生息しているが、平地~丘陵地の沈水植物群落がある大きなため池等にも生息している。トンボは、生息環境が流水型と止水型と別れているのがほとんどであるが、本種はどちらの環境にも適応し、5月頃から9月下旬頃まで連続的に見ることができる。

 セスジイトトンボは、環境省RDBに記載はないが、東京都、高知県、愛媛県のRDBで絶滅危惧Ⅰ類、長崎県、千葉県で絶滅危惧Ⅱ類、北海道、茨城県で準絶滅危惧種として選定している。東京都内での生息地は極めて限られており、また私的に優先順位の低い種でもあったことから、なかなか撮影できない種であったが、今回、多産する長野県の池に立ち寄り、撮影することができた。
 池に到着し池面上を探すが、1頭も飛んでいない。ほとんどの個体が池から数メートル離れた草むらにおり、羽化したばかりと思われる未成熟個体も多く見受けられた。また、この池には、時期的なこともあるのか、あるいは環境的なものなのか判断できないが、イトトンボ類はセスジイトトンボだけで、他の種はまったく見られなかった。トンボ類では、ギンヤンマとシオカラトンボのオスが1頭ずつだけであった。

 セスジイトトンボは、「今年の撮影目標」のリストには入れてはいなかったが、初見初撮影で、当ブログの昆虫リスト(撮影しブログに掲載した種)「蜻蛉目」で100種類目となる。私の昆虫写真は、まずは特徴が分かる図鑑写真を撮ることであり、次に生態写真を撮ることであるので、追々、交尾態や産卵等の様子を加えていきたいと思う。
 これでクロイトトンボ属5種の写真を揃えることができたので、次の記事でクロイトトンボ属についてまとめたいと思う。

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セスジイトトンボ(オス)の写真

セスジイトトンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/250秒 ISO 400(撮影地:長野県 2017.6.24)

セスジイトトンボ(オス)の写真

セスジイトトンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.5 1/800秒 ISO 200(撮影地:長野県 2017.6.24)

セスジイトトンボ(メス)の写真

セスジイトトンボ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.5 1/800秒 ISO 200 +1/3EV(撮影地:長野県 2017.6.24)

セスジイトトンボ(メス)の写真

セスジイトトンボ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.5 1/1250秒 ISO 200(撮影地:長野県 2017.6.24)

セスジイトトンボ(未成熟)の写真

セスジイトトンボ(未成熟)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/250秒 ISO 320(撮影地:長野県 2017.6.24)

セスジイトトンボの生息する池の写真

セスジイトトンボの生息する池

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ヒメシジミ属3種

2017-06-25 20:14:43 | チョウ/シジミチョウ科

 ヒメシジミ属には、以下の3種(5亜種)が国内に生息しているが、分類は研究者によって見解が異なっており、ミヤマシジミ、アサマシジミをミヤマシジミ属(Lycaeides属)として分類している場合もある。昆虫の分類は、形態学、生態学、比較発生学など様々な知見を総合して系統分類しており、昨今ではDNAによる系統解析も行われており、3種をヒメシジミ属(Plebejus属)としてまとめる方が多いことから、当ブログでは、3種をヒメシジミ属とし、雌雄それぞれの翅裏と翅表の写真をまとめてみた。
 この3種は、形態的に良く似ており、特に翅裏の模様だけでは、一見、同じように見えて区別が難しいが、オスは翅表の違いから判別は容易である。

ヒメシジミ属(Genus Plebejus

  1. ヒメシジミ Plebejus argus (Linnaeus, 1758)
    • ヒメシジミ 北海道亜種 Plebejus argus pseudaegon (Butler, [1882])
    • ヒメシジミ 本州・九州亜種 Plebejus argus micrargus (Butler, 1878)
  2. ミヤマシジミ Plebejus argyrognomon (Bergstrasser, 1779)
    • ミヤマシジミ Plebejus argyrognomon praeterinsularis Verity, 1921
  3. アサマシジミ Plebejus subsolanus (Eversmann, 1851)
    • アサマシジミ 北海道亜種(別名:イシダシジミ) Plebejus subsolanus iburiensis (Butler, [1882])
    • アサマシジミ 中部低地帯亜種 Plebejus subsolanus yaginus (Strand, 1922)
    • アサマシジミ 中部高地帯亜種(別名:ヤリガタケシジミ)Plebejus subsolanus yarigadakeanus (Matsumura, 1929)

注意:写真は、すべて500*333 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧頂きますと、2枚1組が左右に並んで表示されます。スマートフォン等画面が小さい場合は、左右ではなく、上下で表示されます。

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ヒメシジミの写真 ヒメシジミの写真
ヒメシジミの翅裏(写真左:オス/右:メス)

ヒメシジミの写真 ヒメシジミの写真
ヒメシジミの翅表(写真左:オス/右:メス)

ヒメシジミ

北海道、本州、九州に分布し、食草は、マアザミ、ヤマボクチなどのキク科植物およびタイツリオウギ、イワオウギなどのマメ科植物で、 そのほかバラ科、タデ科、ユキノシタ科、ヤナギ科植物も食草となることがあり、 40種にも及んでいる。
個体の大きさや翅の斑紋と色に地域特性や個体差が見られる。発生地の気象条件、環境条件、食草の種類や発生量、摂食期間、共生アリとの関係、遺伝形質などが要因となり、 また蛹時の鱗粉が形成される際に急激な気温の変化が起きると「斑紋異常」になりやすいと言われている。
長野県等の高原では、個体数がとても多い。
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
都道府県RDB:東京都・神奈川県/絶滅、埼玉県・茨城県・群馬県・愛知県・島根県・山口県/絶滅危惧Ⅰ類、ほか
参照:ヒメシジミ

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ミヤマシジミの写真 ミヤマシジミの写真
ミヤマシジミの翅裏(写真左:オス/右:メス)

ミヤマシジミの写真 ミヤマシジミの写真
ミヤマシジミの翅表(写真左:オス/右:メス)

ミヤマシジミ

翅裏は灰色で、外周に沿ってオレンジの帯が入るが、オレンジ帯の中にある黒斑に水色の構造色がある点が特徴である。
ミヤマシジミの分布域は本州のみで、分布の中心は関東~中部地方で、食樹であるマメ科のコマツナギが生える乾燥した河原や草原などに生息している。
幼虫は特定のアリと共生関係を結んでいることが近年の研究で分かっており、生息域の重要な条件となっているが、昨今の開発等により全国的に激減しており、絶滅した地域も多。
環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠB類(EN) 都道府県RDB:東京都・神奈川県・宮城県・山形県・石川県/絶滅、埼玉県・群馬県/絶滅危惧Ⅰ類、ほか6県にて絶滅危惧Ⅱ類
参照:ミヤマシジミミヤマシジミ(メス)

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アサマシジミの写真 アサマシジミの写真
アサマシジミ(中部低地帯亜種)の翅裏(写真左:オス/右:メス)

アサマシジミの写真 アサマシジミの写真
アサマシジミ(中部低地帯亜種)の翅表(写真左:オス/右:メス)

アサマシジミ中部低地帯亜種

北海道と本州の関東、中部地方の中山帯の草原のみに分布し、ナンテンハギ、イワオオキなどのマメ科植物が食草である。
3種の中で一番大きい存在感があるが、生息地が極めて局所的である上に、開発による生息地の破壊と採集者による乱獲が絶えず、各地で絶滅に瀕している。
環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠB類(EN) 都道府県RDB:東京都・埼玉県・神奈川県/絶滅、群馬県/絶滅危惧Ⅰ類、ほか4県にて絶滅危惧Ⅱ類
長野県指定の希少野生動植物
参照:アサマシジミ(山梨県)、アサマシジミ(長野県)

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アサマシジミ

2017-06-24 22:12:11 | チョウ/シジミチョウ科

 アサマシジミ Plebejus subsolanus (Eversmann, 1851) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ヒメシジミ属(Genus Plebejus)の属するチョウで、北海道と本州の関東、中部地方の山地の草原のみに分布し、以下の3亜種に分類されている。

  • 中部低地帯亜種 Plebejus subsolanus yaginus (Strand, 1922)
  • 中部高地帯亜種(別名:ヤリガタケシジミ) Plebejus subsolanus yarigadakeanus (Matsumura, 1929)
  • 北海道亜種(別名:イシダシジミ)Plebejus subsolanus iburiensis (Butler, [1882])

 アサマシジミは、エビラフジ、ナンテンハギ、イワオオキなどのマメ科植物が食草であるが、生息地がたいへん局所的である上に、開発による生息地の破壊、そして生息地によって異なる班紋から採集者による乱獲が絶えず、各地で絶滅に瀕している。3亜種ともに環境省RDBでは絶滅危惧種に選定されており、長野県においては、中部高地帯亜種を県の天然記念物に指定し、更には、長野県希少動植物保護条例(2016.4.25)によって中部低地帯亜種を含めたアサマシジミの採集を禁止している。

 アサマシジミは、2014年に山梨県において中部低地帯亜種を撮影しているが、今回は長野県を訪れた。毎年、ハヤシミドリシジミとウラジロミドリシジミの撮影のために立ち寄るポイントに、実はアサマシジミ中部低地帯亜種も生息地していることが分かったのが昨年。ゼフィルスが撮影できず、近くにいたシジミチョウの翅裏だけを撮って帰った(当初、ヒメシジミと思い込んでいた)ところ、それがアサマシジミ中部低地帯亜種(以後、アサマシジミという)であったことから、今年は生息の確認と翅表を撮影することが目的である。
 朝5時。気温17℃。晴れ。ゼフィルスの撮影には良い天候だが、カシワを叩いてもゼロ。例年、7月に入ってからの発生であるから早すぎた。気持を切り替え、昨年、アサマシジミを撮影した辺りで出現を待つ。よく見れば、食草であるエビラフジが生えている。5時48分。朝露に濡れたススキの葉に止まっているアサマシジミを発見。翅を開くと、青い鱗粉が広がった個体である。アサマシジミの青い鱗粉の広がりや色には、地域変異があることが知られているが、同一地域内においても個体変異がある。50mほど離れた草地にも多くのアサマシジミが飛んでいたが、こちらの個体は、山梨県の個体同様に、全て青い鱗粉が少ない個体ばかりで、大きさも小ぶりであった。

 この生息地ではヒメシジミも混在しており、参考までに掲載した。また、山梨県で撮影したアサマシジミも比較のために掲載した。
 尚、アサマシジミの分類は、研究者によって見解が異なっており、ミヤマシジミ属(Lycaeides属)として分類している場合もあるが、ここでは、ヒメシジミ、ミヤマシジミ、アサマシジミ3種をヒメシジミ属としてまとめた。

参照:長野県希少野生動植物保護条例 / 指定希少野生動植物及び特別指定希少野生動植物一覧(昆虫)

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アサマシジミの写真

アサマシジミ(中部低地帯亜種)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 640(撮影地:長野県 2017.6.24)

アサマシジミの写真

アサマシジミ(中部低地帯亜種)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/250秒 ISO 500(撮影地:長野県 2017.6.24)

アサマシジミの写真

アサマシジミ(中部低地帯亜種)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/320秒 ISO 800(撮影地:長野県 2017.6.24)

アサマシジミの写真

アサマシジミ(中部低地帯亜種)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/250秒 ISO 640(撮影地:長野県 2017.6.24)

アサマシジミの写真

アサマシジミ(中部低地帯亜種)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 320 -2/3EV(撮影地:長野県 2017.6.24)

アサマシジミの写真

アサマシジミ(中部低地帯亜種/山梨県産)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO 200(撮影地:山梨県 2014.7.21)

ヒメシジミの写真

ヒメシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/320秒 ISO 800(撮影地:長野県 2017.6.24)

アサマシジミ、ハヤシミドリシジミ、ウラジロミドリシジミの生息地
私が単独で見つけた場所で、採集者は勿論、撮影者も来ないのが良い。

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東山魁夷に学ぶ

2017-06-21 22:22:03 | 風景写真

 東山魁夷(1908年~1999年)は、昭和を代表する日本画家の一人で、作品の多くに青い絵の具を使うことから「青の画家」とも呼ばれた。平明な描写のなかに深い精神性と豊かな叙情を湛えた風景画は、日本人の自然観や心情を普遍的に表現したものとして高く評価され、私の好きな画家の一人である。お会いしたことはないが、戦後から千葉県市川市に住んでおられ、やはり画家であった私の叔父に親友でもあった。

 私は、会社員であるがホタルを長年研究しており、写真撮影を趣味としている。ホタルをはじめ、多くに昆虫類の図鑑写真や生態写真を撮ることを楽しんでいるが、美しい自然の風景写真の撮影にも信念を持って取り組んでいる。
 私が撮影した自然風景写真のいくつかは、多くの方々から「東山魁夷」の日本画のようだと評価を頂く。画伯が描いた日本画のモデルとなった場所にて撮影することもあるが、勿論、画伯の作品を真似るつもりはなく、当然、画伯の芸術性や精神性に及ぶはずもない。しかしながら、画伯の自然風景との対峙を無意識の内に学び、影響を受けているのかも知れない。
 「写真」は写実であり「絵」とは違う。しかしながら、自然風景写真は、自然という芸術に対して、ただ闇雲に感覚だけに頼ってシャッターを切っていたのでは、皆が美しいと感じ、それぞれ色々な思いを馳せて頂ける「作品」にはならず、単なる「記録」で終わってしまう。自然風景写真は、美しい光景を目の前にした時に、「美しい」という抽象的で漠然とした感覚を「1枚の写真」というものに具体化することであり、それには、自分は一体、何に感動し、何を美しいと感じているのかを明確に認識し、そしてそれをどう表現すればよいのかを考え、構図、露出を決定して、シャッター・チャンスを狙って撮ることだと思っている。

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御射鹿池の写真

御射鹿池
Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM / 絞り優先AE F11 4秒 ISO 200 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2010.6.20 4:26)

美人林の写真

美人林
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F10 1/5秒 ISO 100 +1EV(撮影地:新潟県十日町市 2015.4.25)

カラマツとソウシカンバの写真

カラマツとソウシカンバ
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F14 0.5秒 ISO 100(撮影地:栃木県日光市 2012.5.19)

駒つなぎの桜の写真

駒つなぎの桜
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F1.4 1/1600秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県下伊那郡阿智村 2014.4.19)

龍珠院の桜の写真

龍珠院の桜
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F5.6 1/4秒 ISO 100 +1 1/3EV(撮影地:東京都あきる野市 2012.4.14)

九十九谷の写真

九十九谷
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AEF11 1/5秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.2.21)

九十九谷の写真

九十九谷
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 1/100秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.2.21)

城ヶ崎海岸の写真

城ヶ崎海岸
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 20秒 ISO 1600 -1/3EV(撮影地:静岡県伊東市 2015.1.03)

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ウラクロシジミ

2017-06-18 18:18:57 | チョウ/ゼフィルス

 ウラクロシジミ Iratsume orsedice orsedice (Butler, [1882]) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)/ミドリシジミ族(Tribe Theclini)/ウラクロシジミ属(Genus Iratsume)のゼフィルス。北海道の南部の一部、本州、四国、九州に分布し、食樹であるマンサク科のマンサク、マルバマンサクの生える山間部の渓谷等に、局所的に生息している。
 環境省RDBに記載はないが、12の府県におけるRDBで準絶滅危惧種に選定されている。

 ウラクロシジミのメスの翅表は、基半部が光沢のない青白色で幅広く黒色で縁取られるが、オスの翅表は、光沢のある銀白色で真珠のような輝きを持っており、その開翅写真を撮影するべく、毎年、生息地を訪れて撮影してきたが、オスの開翅は10m先の葉上であり、証拠程度の写真ばかりであった。ゼフィルスの撮影を行っておられる方々はお分かりだと思うが、翅表が美しいのになかなか撮影できない種は、キリシマミドリシジミと本種である。それは、葉上に止まって開翅はするのだが、その距離があまりに遠すぎることが理由として挙げられる。今年は、画質の高いオスの開翅写真を撮ることを大きな目標とし、生息地における基本的な生態と行動パターンを観察し、羽化して間もない翅の痛んでいない時期を見定めて挑戦した。その結果、過去よりも画質の高い図鑑写真を撮影することができ、目標を達成することができた。(参照:今年の撮影目標
 参考までに本種の行動パターンを記しておくと、地域によって多少の差はあるものの、活動時間は夕方のみで、概ね15時頃から飛翔を開始する。それまでは、食樹や下草等で休んでいるようである。飛翔するのはほとんどがオスで、活動開始後は、しばらく飛翔した後、食樹に限らず開けた場所の葉上に止まり、西日が当たっていると開翅する。テリトリーを見張る行動はない。16時を過ぎ、西日が陰ると活動が活性化し、盛んに飛び回る。その頃になると葉に止まることは少なくなり、止まっても開翅はしない。飛翔しながらオス同士が近づくと卍飛翔をするが、それは僅かな時間だけで、すぐに分かれて様々な方向へと飛び回るのである。
 一方、メスはオスが時期的にほとんど見られなくなてからも見ることができる。その頃は、日中から食樹であるマンサクの周囲を飛び回り、止まると翅を開くという行動をとり、盛んに産卵を行う。参考までに、昨年、撮影したメスの半開翅写真も掲載しておきたいと思う。

 ウラクロシジミは、翅表が真珠のような美しさであるがゆえに、採集者による乱獲が絶えない。本記事においても撮影地域・場所は一切公表をしないのでご了承願いたい。

参照

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ウラクロシジミの写真

ウラクロシジミ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 2000(2017.6.17)

ウラクロシジミの写真

ウラクロシジミ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 3200(2017.6.17)

ウラクロシジミの写真

ウラクロシジミ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/500秒 ISO 3200(2017.6.17)

ウラクロシジミの写真

ウラクロシジミ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/1000秒 ISO 2000(2017.6.17)

ウラクロシジミの写真

ウラクロシジミ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/1000秒 ISO 2500(2017.6.17)

ウラクロシジミの写真

ウラクロシジミ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE FF9.0 1/1000秒 ISO 2000 +1/3EV(2016.6.26)

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ムラサキシジミ(6月の開翅)

2017-06-15 22:24:19 | チョウ/シジミチョウ科

 ムラサキシジミ Arhopala rama (Kollar, [1844]) は、チョウ目シジミチョウ科(Family Theclini)ムラサキシジミ属(Genus Arhopala)属するチョウで国内では、本州、四国、九州、南西諸島に分布する普通種である。翅表が、黒色の広い帯で縁どられた濃い青紫色が特徴である。
 成虫で越冬し、越年した母チョウから生まれた卵が成虫になるのは、5月下旬頃からで、以後は連続的に秋まで数回の世代を繰り返す。幼虫の食草はアラカシ、イチイガシ、スダジイなどのブナ科常緑樹で、これらが少ない場所ではクヌギ、コナラなどのブナ科落葉樹も食べるようである。幼虫は、蜜を分泌して数種のアリを誘引する。アミメアリでは脳内ドーパミン量が低下して攻撃的になり巣に帰らず、本種の幼虫を護衛すると言われている。

 ムラサキシジミの越冬個体は、秋から陽だまりでよく開翅し、その様子過去に掲載しているが(ムラサキシジミ(オス))、初夏に羽化した個体は、止まっても翅を開くことがほとんどないため、これまで見たことも撮影したことも無かった。しかしながら、今回、偶然にオスの開翅を目撃し写真に収めることができた。掲載写真は羽化したばかりの新鮮な個体のようだ。光の当たり具合による差もあると思うが、越冬個体に比べて翅表の色が濃いように思われる。

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ムラサキシジミの写真

ムラサキシジミ(オス開翅)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 1250(撮影日:2017.6.11)

ムラサキシジミの写真

ムラサキシジミ(越冬個体の開翅)
Canon EOS 7D / T TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/4000秒 ISO 400 -1/3EV(撮影日:2010.12.04)

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平地性ゼフィルス

2017-06-12 20:07:22 | チョウ/ゼフィルス

 平地性ゼフィルスとは、樹上性のシジミチョウの一群(ミドリシジミ族)25種に内、平地や丘陵地等に生息する以下の6種を言う。一方、山地に生息する19種は「山地性ゼフィルス」と呼んでいる。

 いずれの種も過去に図鑑写真は撮影済であるが、先日訪れた谷戸において、平地性ゼフィルス6種すべてが狭い範囲内で発生していたので紹介したい。尚、開翅などの図鑑写真は、上記リストのリンク先を参照いただきたい。

 6月4日に飛翔と静止を撮影したサラサヤンマ。今度は、産卵のシーンを撮影するべく、同じ生息地を訪れた。しかしながら、たった一週間で、あれぼどいたサラサヤンマがオスメス共に1頭も姿を見ない状況に変わっていた。その代わりに、平地性ゼフィルスの楽園と化していた。
 10時半に谷戸の湿地に到着すると、下草でミドリシジミのオスが開翅しており、次々に樹上へと飛び立つ。どうやら2日ほど前から羽化し出したらしい。ミドリシジミの発生が分かっていたら、もっと早くに来たのだが、この日は、サラサヤンマの産卵しか頭になかったため遅い出動。ミドリシジミの開翅は撮れなかった。(過去には撮影済)
 一週間には、大発生していたアカシジミとウラナミアカシジミだが、数は減ったものの至るところにその存在は確認できるし、新たにオオミドリシジミとミズイロオナガシジミ、そしてウラゴマダラシジミも同じ谷戸で確認できた。この谷戸には、かつて何度も訪れていたが、平地性ゼフィルス6種が30mも移動しない範囲で観察できるとは驚きであった。
 サラサヤンマの産卵撮影は、本年の主目的ではなかったので、来年この多産地でリベンジしようと思う。

 今年は、様々な昆虫の発生が遅いように思う。と言うより、ここ数年が早すぎたのであり、今年は平年通りの時期に発生のようである。
 9日は、朝4時半に起床して会社に出勤し、夜は千葉県でゲンジボタルの観察と撮影。一週間に訪れていたが発生初期のため、この日が2度目。撮影後、そのまま寝ずに東名高速で関西まで行き、 早朝から西日本に生息するゼフィルスを狙ったが、なんと未発生。行きは10tトラックとの攻防で帰りは睡魔との闘い。往復1,300km走っただけ。その翌日に、この谷戸を訪れた訳であるが、平地性ゼフィルスを撮影後、山地性のゼフィルスの発生を確認しに山間部へ行ったが、やはり未発生。「写真」という成果はないが、未発生という観察結果だけは得られた。
 「今年の撮影目標」は、前倒し気味で計画していたので、すべて一週間ほど遅く修正して練り直す必要がある。天候とのタイミングもあるので、計画通りに進まないかも知れないし、訪れても撮れないかも知れない。しかしながら、これは趣味であり、自己満足を満たす範疇であるから、その都度心が折れても、くよくよせずに自然から多くの事を学ぼうと思う。

ミドリシジミの写真

ミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 1000(撮影日:2017.6.11)

オオミドリシジミの写真

オオミドリシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 800(撮影日:2017.6.11)

ミズイロオナガシジミの写真

ミズイロオナガシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 2500(撮影日:2017.6.11)

アカシジミの写真

アカシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 2000(撮影日:2017.6.11)

ウラナミアカシジミの写真

ウラナミアカシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 2500(撮影日:2017.6.11)

ウラゴマダラシジミの写真

ウラゴマダラシジミ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 1250(撮影日:2017.6.11)

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ゲンジボタルの飛翔風景(2017)

2017-06-10 20:19:00 | ゲンジボタル

 ゲンジボタルの飛翔風景を撮影してきた。2017年は、これまで訪れたことがない場所を選んだ。近隣には、いくつか観察と撮影を行っているゲンジボタルの生息地があるが、今回訪れた場所は発生数がとても多く、また「ホタルが舞う景観の美しさ」という点では、関東随一であると思う。

 初訪は6月2日。昨年は、この頃が発生のピークだったらしいが、今年は、まだオスのみ数頭の発生で、快晴の夜空に半月が明るく照っていたため、飛翔も極僅かで川岸の藪から出てこないという状況であった。
 ここ数年、ゲンジボタルの発生時期が全国的に早い傾向にあった。発生時期は、幼虫の上陸日とその後の気温によって決まるので、それぞれ地域によって差はあり、同じ地域でも、数キロ離れるだけで時期は一週間から10日ほど違う。今回の場所はどうであろうか。幼虫の上陸日とその後の気温、更にはオスが発生し始めて5日~1週間後にメスが発生してきて個体数がピークに達することから、今年は、6月10日前後が発生のピークであると計算した。
 そこで、6月9日。2回目の訪問。どの場所に多く飛翔しどの位置から撮るのが良いかは、前回にロケハン済である。広角レンズで撮りたくなる景観なのだが、どうしても人工物や邪魔な明りが入ってしまうので、ここは愛用の Carl Zeiss Planar 50mm で撮ることにした。

 ゲンジボタルの飛翔風景を撮るのに心配なのは、まずゲンジボタルが多く発生しているかどうか。通常、最初の発生から一週間もするとピークになるが、6月2日以降にまとまった雨が降っていない。雨が降らなければ、土が乾いて硬くなり、羽化した成虫が地上に出にくくなる。次は、今の気温と風。変温動物であるから気温が低ければ活動は鈍るし、風が強ければ、飛翔しない。そして一番気になるのが、月明りである。6月9日は、2017年で最も小さな満月である。最も大きな満月の時と比べて、その明るさは70%というが、一週間前の半月でさえ、自分の影が映るほどの明るさであった。オスとメスが互いの「光」で何らかのコミュニケーションを図っているホタルには、月明かりは大敵である。(街灯、車のライト、懐中電灯は、ご法度である。)
 色々と心配をしながら待っていると、19時半、ゲンジボタルの発光が始まった。気温は24度で無風。蒸し暑い。空には薄雲がかかり、満月は、まだ昇って来ない。次第に発光するゲンジボタルの数が増え始め、飛翔も始まった。何とか、多くのゲンジボタルの成虫が羽化して出てこれたようである。

 以下に、飛び始めた19時半頃から飛翔ピークの20時半頃までに撮影した3枚の写真を掲載した。次第に飛翔する数が増えているのが分かるが、いずれの写真も、デジタルの合成写真である。かつてはフィルムで撮影していたが、見栄えの良いホタルの飛翔風景写真は、デジタル合成の方が一般的に評価される。当然1秒ほどのタイムラグがあるので、連続した時間を一枚にする本来の写真の芸術性は欠けるし、ホタルの発光飛翔の様子も途切れるため、生態学的価値もない。また、合成の枚数を多くすれば、3枚目の写真のように、品を欠く程いくらでも発光の軌跡を増やすことができる。勿論、見た様子とは全く違う。実際の光景は、写真では表現できないほど感動的であることは、言うまでもない。これら写真は、撮影者が作り上げた現実とは違う世界に他ならない。かつては、デジタル合成に批判的であった筆者も、今では、割り切って、その手法で撮影している。

 最後に、ゲンジボタルの生態に関して、これまでの定説とは違うことが色々と分かってきたので、ここに幾つか記しておきたいと思う。 これは東日本型のゲンジボタルにおいてであり、また地域特性ということもあるかと思われる。全国のゲンジボタルに当てはまることではない事を承知いただきたい。

  • カワニナではなく、ミミズだけを食して成虫になる。
  • 土繭は作らないで蛹化する。
  • 産卵は、コケだけではなく、草の根元や木の皮等にも行う。
  • 幼虫は、流れのない湿地にも生息する。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ゲンジボタルの飛翔風景写真

ゲンジボタルの飛翔風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 2分相当多重 ISO 250(撮影日:2017.6.09)

ゲンジボタルの飛翔風景写真

ゲンジボタルの飛翔風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 11分相当多重 ISO 320(撮影日:2017.6.09)

ゲンジボタルの飛翔風景写真

ゲンジボタルの飛翔風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 30分相当多重 ISO 400(撮影日:2017.6.09)

ゲンジボタルの生息地風景

ゲンジボタルの生息地風景

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エゾイトトンボ

2017-06-06 21:39:01 | トンボ/イトトンボ科

 エゾイトトンボ Coenagrion lanceolatum (Selys, 1872) は、イトトンボ科(Family Coenagrionidae)エゾイトトンボ属(Genus Coenagrion)のイトトンボで、岐阜県を南限として福井県から上信越地方、東北、北海道に分布し、山地の池や沼、高層湿原の開けた明るい池に生息。分布及び生息環境ともに先述のカラカネトンボと同じである。
 形態は、同属で北海道、および新潟、長野、群馬、栃木、茨城県以北に分布するオゼイトトンボ Coenagrion terue (Asahina, 1949)と酷似しているが、腹部第2節背面の黒斑の形を見ると、エゾイトトンボのオスはスペード形、オゼイトトンボのオスはワイングラス形の模様をしているので区別できる。また、エゾイトトンボのメスには、青色型と緑色型があるようである。
 環境省RDBに記載はないが、山間の池沼や湿原の減少や、湿原周辺の樹林伐採による土砂流入、水源の枯渇や水温上昇などの生息環境悪化によって、栃木県及び岐阜県では、準絶滅危惧種として選定している。

 エゾイトトンボは関東では見ることができないので、生息地域に遠征した際に撮るイトトンボであるが、今のところエゾイトトンボの生態を撮るために生息地を訪れるというよりも、たまたま生息していたから撮るという種である。撮影した池ではエゾイトトンボとオゼイトトンボの両種が生息するが、エゾイトトンボの方が先に発生し、産卵のピークを過ぎた頃にオゼイトトンボが羽化してくるようである。
 訪れた日には、多くのエゾイトトンボの交尾態が産卵している様子を目の当たりにしながら、撮影をしなかったことを後悔している。今後は、羽化や産卵シーン等の撮影もしながら、生態や生息環境の知見を深めていきたいと思う。

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エゾイトトンボの写真

エゾイトトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F10 1/160秒 ISO 200(撮影日:2013.5.18)

エゾイトトンボの写真

エゾイトトンボ(青色型メスとの連結態)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 250(撮影日:2017.5.20)

エゾイトトンボの写真

エゾイトトンボ(緑色型メスとの連結態)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 400 +2/3EV(撮影日:2017.5.20)

オゼイトトンボの写真

オゼイトトンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200(撮影日:2011.7.09)

オゼイトトンボの写真

オゼイトトンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 3200 +1/3EV(撮影日:2017.5.27)

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サラサヤンマ(飛翔と静止)

2017-06-04 20:26:57 | トンボ/ヤンマ科

 サラサヤンマ Sarasaeschna pryeri (Martin, 1901)は、ヤンマ科(Family Aeshnidae)サラサヤンマ属(Genus Sarasaeschna)で、北海道から屋久島にまで分布し、丘陵地や低山地のほとんど水のない小さな湿地や休耕田などに生息している。環境省RDBに記載はないが、22の都道府県で絶滅危惧種に選定しているヤンマである。
 2日の金曜日は、仕事の後にゲンジボタルの生息地に行き、観察と撮影することもできた。(掲載は少し先にしたいと思う。)また昨日は、日本ホタルの会主催の「ホタル観察会」に役員として出席したため、少々、疲れ気味ということもあり、本日は、ゆっくりと出動しても間に合うサラサヤンマの産卵シーンの撮影に予定を変更して、かつて良く訪れていたミドリシジミも生息する谷戸を訪れた。

 谷戸に到着すると、驚いたことにアカシジミとウラナミアカシジミが大発生しており、あちこち飛び回っていたり、葉上に止まっていたりした。また、ウラゴマダラシジミやミズイロオナガシジミも発生しており、平地の樹林性ゼフィルスの季節になったが、ミドリシジミには、まだ少し早いようである。
 谷戸の奥は湿地になっており、半水生のスジグロボタルが多く生息するが、サラサヤンマも多く生息している。午前11時頃では、湿地内で少し開けて陽が当たり、土も見えるような窪地で、オスのサラサヤンマがホバリングを行っていた。こまめに移動しながらの探雌行動に、毎年撮っていながらも、ついカメラを向けてしまう。正午になると、いよいよメスの到来時間であるが、なかなかやってこない。全部で6頭ほどいたオスも消えてしまった。オスは、干上がった細流の両脇に生えている草の茎や枯れ枝の地面近くに、皆止まっていた。刺激を与えると飛び立つが、近くでホバリングした後、また同じ葉や枝に止まった。13時頃にようやく1頭のメスが飛来したが、結局、産卵はせずに姿を消してしまった。

 サラサヤンマの産卵シーン撮影は、今年の目標にはしていなかったが、生息数が多い谷戸だけに撮れなかったことが残念である。来週も挑戦したいところであるが、しばらくは山地性ゼフィルスの撮り直し予定で埋まっているので、来年に持ち越しである。
 尚、当ブログ記事は、目標の種とテーマにした題材をもとに撮影を行ったものを掲載しており、今日は、どこどこに行って「こんな種を撮影しました」というような日記的なものではないので、 過去に撮影済の種は、掲載しない場合がほとんどである。
 本記事の「サラサヤンマ(飛翔と静止)」は、過去にも撮影し掲載もしているが、過去に撮影した写真よりも、自己満足的によく撮れたとの印象から掲載している。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

サラサヤンマの写真

サラサヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 320(撮影日:2017.6.04)

サラサヤンマの写真

サラサヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 500(撮影日:2017.6.04)

サラサヤンマの写真

サラサヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/60秒 ISO 400 ストロボ使用(撮影日:2017.6.04)

サラサヤンマの写真

サラサヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/60秒 ISO 400 ストロボ使用(撮影日:2017.6.04)

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