ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

お詫び

2020-05-03 16:38:09 | その他

 国の緊急事態宣言を受けた各自治体の措置に反し、社会通念上も不適切と個人的に思った不特定多数に対し、当ブログ及びFacebookで差別的な発言、感情的・暴力的な言い回しで投稿した事により不快な思いをされた方に対し、謝罪をしたい。
 今般の不特定多数への批判は、根拠があるもので、決して個人を傷つける悪意がある誹謗中傷ではないものだが、誤解を生む内容も含んだため私自身反省をしている。長期にわたる自宅待機とその後の仕事復帰から受けた過度のストレス、友人の訃報等の心の痛みを払拭するための感情のはけ口に、SNSを利用した事実は否めない。心よりお詫び申し上げたい。
 尚、不特定多数ではなく特定の個人に対する批判をネット上に公開し、社会的評価を下げる記述を含み名誉毀損と受け取られる可能性がある内容であれば、侮辱罪や名誉毀損罪が成立する場合がある。個人名を出さなくても、その人物が想像され噂が拡散されてしまうと、想像できないくらい大きな範囲に影響が及ぶ。そうなれば刑事罰の他、精神的損害の慰謝料を払う民事責任も負うことになる。かつて、写真の著作権侵害で個人を刑事告訴したこともあるが、個人の発言に対する批判も十分に注意しなければならない。
 2015年に「白樺湖の霧氷」を撮影し投稿した記事に「撮影を終えて、車に戻って帰る支度をしていると、4台の他県ナンバーの車がやってきて、写真を撮り始めた。白樺湖の霧氷に歓喜の声を上げながら、高級なデジタル一眼レフで手持ち撮影。」という一文を入れた。するとご丁寧にコメントを頂いた。「多分後から来た県外ナンバーというのは私達の事かと思います。白樺湖に私が到着した頃はすっかり陽が上がっていたため、シャッタースピードも十分にとれると判断して手持ちで撮影しました。人それぞれの撮影スタイルがあると思います。他の人がどのような写真を撮っているのかも知らずに、あまり他人を馬鹿にするような事をブログに書かれない方がよろしいかと思います。」
 誹謗中傷ではない憲法上保障されている表現の自由の範囲の一文に対し、反論することで足りたようだが、人々の考え方、意味の捉え方は様々であり、配慮が必要だ。

 亡くなった友人にお線香をあげ合掌し、冷静さを取り戻したので、今後は個人は勿論の事、不特定多数への批判は一切しないが、ここで一つだけ考えておきたい。「自己責任」についてである。
 自粛要請が続く中、企業や店舗の経営者は休業要請も重なり、大きな痛手を受けている。倒産するケースも今後増えるかもしれない。そんな中、仮に要請を無視して感染者を出した場合は、感染拡大が懸念されるという予見が可能であることから「回避すべき義務を怠った」事で過失が認められ、民事上の責任を負う事になる。休業要請がない業種においても同様だ。
 では要請を無視して感染した個人の責任はどうなのか?責任とは、行為自体や行為の結果に関して法的または道徳的に対処する義務の事であり、自己責任とは、自分の行動には自分に責任があり、自身の行動による過失の場合にのみ自身が責任を負うことである。
 例えば、立ち入り禁止にも関わらず侵入して釣りをする人々、休業要請を無視して営業するパチンコ店に入り浸る人々。これら人々の行動は自己責任であるとか、感染しても自己責任であると言われるが、果たして最悪の結果に対して自身が責任を負う事ができるのであろうか?
 ちなみに車で人身事故を起こした場合は、業務上過失が明確であり、3つの責任が問われ負う事になる。免停等の行政責任、罰金懲役等の刑事責任、相手への保障等の民事責任である。自動車の運転は自己責任であり、事故を起こさないように安全運転しなければならない。私は今から30年ほど前に苦い経験をしている。六か月の免許停止処分、略式裁判で30万円の罰金刑、民事は保険会社に助けて頂いた。それ以来、毎日運転しているが、事故は起こしていない。
 では、自身の過失で新型コロナウイルスに感染した場合の責任は何なのだろうか?感染すれば、他人にも移すかもしれない。知らずに殺人者になる場合もある。感染した本人は、献身的に治療してくれる 医療関係者のお世話になる。自分のために医療崩壊し、重傷患者が入院できないかもしれない。ホテル隔離の軽症の場合でも、多額の税金が使われる。偏見等の社会的制裁を受けるかもしれないが、責任は問われない。つまり「無責任」なのである。
 国や自治体からの要請は「お願い」であるから、最終的な判断は、各個人に委ねられている。法的責任はないが、道義的責任を感じ、各々が行動しなければならないと思う。

 このGWは、とても静かだ。とても多くの方々が我慢しているのだと実感する。これだけ皆が頑張っているので、きっと良い結果が出るものと信じたい。後は薬が開発されて、インフルエンザ同様に付き合って行けば良いのではないだろうか。
 私も、外出自粛には我慢の限界がある。仕事以外で家に閉じこもっているのは嫌だ。3密どころか人のいない野山で写真を撮るのは、医学的にも安全だと思う。移動も車なら大丈夫だと思われるが、平日は都内で仕事をしている以上、その業務内容からすでに感染しており、無症状の保菌者である可能性もあるから、人に感染させてしまうかも知れない。従って、道義的責任を感じ、友人、知人、家族の為に、GWは外出自粛する。

 あるプロの写真家の方が「過去の風景写真も掲載すると、行きたくなってしまう人がいるので出さないで欲しい」と仰っていたが、私の写真を楽しみにして下さっている方々もいらっしゃるので、家で撮った1枚を添えておきたいと思う。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。ウェブブラウザの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorer等ウェブブラウザの画面サイズを大きくしてご覧ください。

タンポポの綿毛写真

タンポポの綿毛
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 640 +2/3EV

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