ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

儀明の棚田

2018-04-22 19:08:15 | 風景写真/桜

 儀明の棚田は、新潟県十日町市に点在する棚田の1つで「桜の棚田」として知られており、畦の山桜が棚田の水鏡に映り込む景色が美しい。その山桜が満開の時期に訪れたいが、これまで中々タイミングが合わなかった。情報では、19日の朝で二~三分咲き。しかし夕方には八分咲き。21日は、おそらく満開になっているに違いない。
 儀明の棚田が一番美しく見えるのは、オレンジ色の夕日が逆光気味の斜光で差し込む「日の入り前」である。金曜日は、仕事が午前中で終わりであったため、 14時半に都内の会社を出発し、自宅へは戻らずそのまま新潟へ向かった。夕暮れに間に合う計画であったが、早朝に起きたトレーラー横転事故で関越自動車道の下り本庄児玉から藤岡ジャンクションまでが通行止め。午後になっても解消しなかったため大幅に迂回することになり、撮りたかった夕暮れ時には間に合わなかった。仕方なく予定を早朝に切り替え、前記事で掲載した「星峠よりの天の川」を撮影後、午前3時半に儀明の棚田の駐車して待機。空が明るくなって棚田と桜が目視できるようになった4時半から撮影を開始した。

 儀明の棚田は、国道253号線沿いに設けられた幅30mほどの見学スペースから撮る。天気は快晴で風もほとんどなく、満開の山桜が棚田の水鏡に綺麗に映り込んでいる。早朝から30人ほどのカメラマンと三脚が立ち並ぶ。
 さて、どう撮れば良いのだろうか。皆の眼にはどう映っているのだろうか。そしてどのような構図で撮ろうとしているのだろうか?こうした場所では、皆と同じような写真になってしまうのだが、重要なのは、私自身が目の前の光景の何に感動し、何を写したいかである。夕暮れ時のシャッターチャンスを逃した悔しさの中で、色々と自問を繰り返す。今日は土曜日だが、あちこち巡って、また午後に来る体力と根性も無し。最早、自然との対峙ではなく、自分との闘いである。結局、朝の光景だけを撮影して、この場を後にした。

 この山桜は、かなりの老木で延命治療中との事。いつかは無くなってしまうだろう。今日、この時の光景は二度と見られないかも知れない・・・

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儀明の棚田の写真

儀明の棚田
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.0 30秒 ISO 100 -1EV(撮影地:新潟県十日町市 2018.4.21 4:34)

儀明の棚田の写真

儀明の棚田
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/50秒 ISO 100 -1EV (撮影地:新潟県十日町市 2018.4.21 6:38)

儀明の棚田の写真

儀明の棚田
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/40秒 ISO 100 -1/3EV (撮影地:新潟県十日町市 2018.4.21 6:40)

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