ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を48年研究し保全活動をしていますが、趣味で撮影した昆虫や
美しい自然風景写真も掲載しています。

2017年の自己ベスト(風景編)

2017-12-27 22:22:28 | 自己ベスト/風景、昆虫

 風景写真は、美しいと思った場所を美しく表現し、その感動を多くの人々に伝えることができなければならないと思う。ただし、既に発表されている作品と同じ写真では真似でしかない。表現を提案して、人々の潜在意識を呼び覚ますことも必要だろう。写真は絵画ではない。実写において、それらを叶えるのは、撮影者の感性と感動を表す撮影技術の高さに他ならない。実際に他人から評価されるのは、そういう「風景写真」である。
 私は、昆虫写真の合間に、自身の年間計画に基づいて自然風景を狙って撮ってきたが、有名な景勝地においては、思い描く絵を求めるばかりにシチュエーションに拘り、構図等の技術面ばかりにとらわれ感動する心を忘れて撮っていることに気が付いてた年であった。美しい場所を美しく撮っても、自身の「感動」が表現されていなければ「芸術作品」ではなく、その結果は評価されない。評価は別にしても大いに反省している。
 以下に、本年撮影した風景写真から撮影の苦労度、完成度などから10点を選んで掲載したが、いずれも自己満足度は低い。本年の反省を踏まえ、来年も以下のコンセプトで、焦らず、じっくりと、大自然の中で風景と対峙しながら撮っていきたいと思う。

  1. 景勝地では、その最上の美しい瞬間を撮る。
  2. 見る人に感動を与える作品にする。
  3. オンリーワンの写真であること。

本年の当ブログ更新は、これが最後となります。お世話になった方々、ブログにご訪問いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。2018年が皆様にとってよい年でありますよう、お祈り申し上げます。

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの 画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

美ヶ原の霧氷写真

美ヶ原の霧氷林
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 0.8秒 ISO 100 +1/3EV (撮影地:長野県松本市/美ヶ原 2017.11.19)

美ヶ原の霧氷写真

美ヶ原の霧氷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 100 -1/3EV (撮影地:長野県松本市/美ヶ原 2017.11.19)

中綱湖オオヤマザクラの写真

中綱湖/オオヤマザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 0.5秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県大町市 2017.5.04 5:08)

奥四万湖の写真

奥四万湖
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/8秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:群馬県中之条町 2017.4.30)

ゲンジボタルの飛翔の写真

ゲンジボタルの飛翔風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 30分相当多重 ISO 400(撮影地:千葉県 2017.6.09)

美人林の写真

美人林
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F8.0 1/4秒 ISO 100 -1EV(撮影地:新潟県十日町市 2017.10.08)

美人林の紅葉の写真

美人林の紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 0.3秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:新潟県十日町市 2017.11.12)

ヒメボタル乱舞の写真

ヒメボタル
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 14分多重 ISO 1600(撮影地:岩手県二戸市/折爪岳 2017.7.16)

富士と冬の星空の写真

富士と冬の星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 20秒 ISO 1000 ×171カット合成 (撮影地:山梨県南巨摩郡身延町/本栖湖 2017.12.23)

カラマツ林の写真

カラマツ林
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F5.6 1/160秒 ISO 1000 +1/3EV(撮影地:長野県富士見町/入笠湿原 2017.8.13)

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2017年の自己ベスト(昆虫編)

2017-12-26 21:41:18 | 自己ベスト/風景、昆虫

 例年のように一年を振り返って、私自身の反省のために自己満足ベスト10を選んでみた。前編は昆虫、後編は風景をまとめた。

 今年撮りたいと計画した昆虫写真の目標達成率は40%で半分にも満たなかったが、年々難しい被写体や生態のワンシーンを狙っているため、撮影できた喜びは大きい。トンボとチョウの撮影が主となっているが、本年はトンボ類の方が多かった。また、計画になくても初撮影できた昆虫も多いため、全体的には自己満足度が高い年であったように思う。以下に撮影の難易度、学術的貴重度、写真の完成度、苦労度など、私の自己満足度の高い順に10点の写真を選んで掲載した。
 これまで、昆虫写真のブログ等が多く存在していた。デジタルカメラの普及に伴って、かつての昆虫少年が定年後の趣味として撮影していたのであろう。しかしながら、昨今では十分に撮り終えてしまったのか、あるいは体力・気力的な問題なのか、随分と減ってきたように思う。今後は、若い世代の登場を大いに期待したい。私の昆虫写真撮影も趣味であるが、ブログに掲載する写真は、どこどこで今日はこんなものを撮りました的な日誌ではなく、来年も以下の目標をもって、未撮影種や絶滅危惧種を撮っていきたいと思う。

  1. 美しい図鑑写真
  2. 生態写真
  3. 芸術写真

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ゴマシジミの写真

ゴマシジミ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 500(撮影地:長野県 2017.8.11)

ウラクロシジミの写真

ウラクロシジミ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/1000秒 ISO 2500(撮影地:東京都 2017.6.17)

ウオオトラフトンボの写真

オオトラフトンボ(オスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 1600 +2/3EV(撮影地:新潟県 2017.5.27)

ミルンヤンマの産卵写真

ミルンヤンマの産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/4秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(撮影地:神奈川県 2017.9.03)

カラカネトンボの写真

カラカネトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/4008秒 ISO 800(撮影地:新潟県 2017.5.20)

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)の写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 250 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:兵庫県 2017.9.23)

アサマシジミの写真

アサマシジミ(中部低地帯亜種)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/250秒 ISO 500(撮影地:長野県 2017.6.24)

ネアカヨシヤンマの産卵写真

ネアカヨシヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.7.09)

カトリヤンマの産卵写真

カトリヤンマの産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.9.24)

ヤブヤンマの産卵写真

ヤブヤンマの産卵
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko / 絞り優先AE F5.0 1/60秒 ISO 200 -1EV ストロボ使用(撮影地:埼玉県 2017.7.02)

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富士と冬の星空(本栖湖)

2017-12-24 15:15:43 | 風景写真/星

 富士と冬の星空を撮りに、本栖湖へ。本栖湖は、2013年に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つとして、世界文化遺産にも登録されている。また、本栖湖から見る富士山は、千円札の裏面に描かれていることでも有名で、富士山写真家の故・岡田紅陽氏(1895年-1972年)が撮影した写真「湖畔の春」をモデルにデザインされているが、今回は、冬の星空がメインで富士は脇役になって頂く。そしてタイムラプスが目的である。
 タイムラプスとは、一定間隔で連続撮影した静止画を、パソコンのソフト上で組み合わせることにより作成した動画で、長時間の事象の変化を短時間で表現できることが特徴である。いわゆる微速度撮影である。普通の動画や肉眼では見ることのできない世界を表現できる。前回の記事「冬の星空」において北極星を中心に回転する日周運動のタイムラプスを掲載したが、タイムラプスを目的に撮影したデータではなかったため、十分な表現にはならなかった。 そこで今回、初挑戦である。

 GPV気象予報では20時以降は快晴。月も20時には西に沈むので、条件としては申し分ない。本栖湖畔に18時半に到着。上空には薄い雲が広がっていたが、ゆっくりと東方向に流れており、西の空は快晴である。カメラをセットし、19時より撮影を開始した。絞りはF2.8の開放。ISO1000で20秒露光。30秒空けて、また20秒露光。この繰り返しで、171カット撮影した。それをすべて1枚の写真に合成したのが、1枚目の写真である。そして、その下がタイムラプスで、1時間22分の動きを11秒にまとめたものである。雲が流れて次第に星空が見えてくるのが分かる。
 次の写真とタイムラプスは、レンズをフィッシュアイに変えて撮影したものである。画質が劣っているが、プレアデス星団とベテルギウスの左側に薄っすらと「冬の天の川」が写っているので掲載した。今後も星空は撮影場所を変えて撮影していきたいと思う。またタイムラプスについては、星空に限らず、様々な風景を撮っていきたいと思う。

 2017年の写真撮影は、これで終了。本ブログでは、今年のベスト(昆虫編)と今年のベスト(風景編)を掲載して、本年を締めくくりたいと思う。

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富士と冬の星空の写真

富士と冬の星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 20秒 ISO 1000 ×171カット合成 (撮影地:山梨県南巨摩郡身延町/本栖湖 2017.12.23)

富士と冬の星空(タイムラプス)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 20秒 ISO 1000 1時間22分 (撮影地:山梨県南巨摩郡身延町/本栖湖 2017.12.23)

富士と冬の星景写真

富士と冬の天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F2.8 15秒 ISO 1600 (撮影地:山梨県南巨摩郡身延町/本栖湖 2017.12.23)

富士と冬の天の川(タイムラプス)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / バルブ撮影 F2.8 20秒 ISO 1600 42分 (撮影地:山梨県南巨摩郡身延町/本栖湖 2017.12.23)

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冬の星空

2017-12-19 22:40:46 | 風景写真/星

 冬の星空と題して、過去に撮影した写真を再現像して掲載した。過去に掲載した写真は、現像時に細かな調整をほどんど行わなかったので不鮮明な仕上がりであったが、今回は時間をかけて調整した。すると、たいへん薄いが、どの写真にも「冬の天の川」が写っていた。美ヶ原高原の写真では、すばるの上を横たわっており、西臼塚の写真では、北極星の右上に斜めに写っていた。
 今回は、タイムラプス動画も作成してみた。タイムラプス動画とは、一定間隔で連続撮影した静止画を、パソコンのソフト上で組み合わせることにより作成した動画で、長時間の事象の変化を短時間で表現できることが特徴である。富士の麓にて、北極星を中心に回転する日周運動を撮影した時のもので作成した。25分間の星の動きを8秒にした。

  冬は、明るい一等星が多く、様座な色の星やオリオン座やすばる等の星雲や星団もあり、空気も澄んでいるため、一年中でもっとも星空がきれいな季節である。これまで、星空はあまり撮影していなかったので、この冬は、「風景」としての星空を本格的に挑戦したいと思う。

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美ヶ原より星空の写真

美ヶ原より星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 15秒 ISO 1600 (撮影地:長野県松本市/美ヶ原高原 2011.11.25)

美ヶ原より星空の写真

美ヶ原より星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 15秒 ISO 1600 (撮影地:長野県松本市/美ヶ原高原 2011.11.25)

富士山と星空の写真

富士山と星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1000 (撮影地:静岡県富士宮市/西臼塚 2014.11.24)

富士山と日周運動(タイムラプス)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1000 50カット多重(撮影地:静岡県富士宮市 2014.11.23)

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富士と冬の星空(精進湖)

2017-12-17 16:42:31 | 風景写真/富士山

 富士と星空を撮ろうと新月、またはそれに近い月齢の週末を選んで夏から待っていたが、毎月のように雲が多く、ようやく12月にチャンスが訪れた。撮影地に選んだのは、富士山を最も美しく眺められる地として知られる精進湖である。今年1月29日の早朝に、朝焼けを狙って撮影に訪れ、不満足な結果を「精進湖より富士」としてブログに掲載しているが、今回は星空とのコラボレーションである。

 16日の17時に自宅を出発し、途中で夕食を済ませ19時前に到着。GPV気象予報では快晴であったが、富士の上空と静岡県の方向に雲。空もまだ完全には暗くはなっていない。ただし、ほとんど風がなく、湖面が水鏡になって見事な「逆さ富士」である。きっと、輝く星々も湖面に映るに違いないと期待しながら、雲が切れるのを待った。気温は0℃であったが、撮影場所の水際まで車で行けるので、車の前にセッティングしたら、後は車内で待機できるので楽である。
 20時。幾分、雲がなくなってきたので撮影開始。微かに期待した「ふたご座流星群」は、肉眼では数個確認したがカメラ方向には流れず、代わりに上空を通過する旅客機の光や富士の麓を走る車のライトが横切る。それらをやり過ごしながらシャッターを切るが、一番の邪魔者である雲がなくならないため、21時半で撮影を終了した。

 風景撮影では、いつも横位置で撮っているが、今回はすべて縦構図で撮影。満足できる結果ではないが、3枚をセレクトして掲載した。
 星空風景は、ブログ記事「星のある風景」に数枚を掲載しているように、撮る頻度が非常に少ない風景であり、技術的に未熟であるため、今後撮影回数を増やしていきたい。天の川のタイムラプス撮影にも挑戦したいと思う。

精進湖から撮影した富士山と星空の写真

富士と冬の星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 4秒 ISO 5000 (撮影地:山梨県富士河口湖町/精進湖 2017.12.16 21:13)

精進湖から撮影した富士山と星空の写真

富士と冬の星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 6秒 ISO 3200 (撮影地:山梨県富士河口湖町/精進湖 2017.12.16 20:47)

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霧氷を撮る

2017-12-10 21:36:18 | 風景写真/霧氷

 霧氷を撮るために、毎冬、様々な場所を訪れてきたが、前記事の「美ヶ原の霧氷」に掲載したように、念願であった長野県松本市の「美ヶ原」において霧氷を撮ることができ、一先ず、目標としてきた「高原霧氷」に区切りをつけることができた。そこで、それらをまとめたいと思う。

 霧氷とは、着氷現象の一種で、氷点下の環境で樹木に付着して発達する白色や半透明の結晶構造が顕著な氷層の総称である。蔵王や北八ヶ岳等で見られる樹木が完全に氷や雪によって覆われた樹氷とは違って、過冷却にある霧や雲、空気中の水蒸気が昇華によって樹木に付着した小さな氷である。
 霧氷は、11月頃になると高原や高層湿原、湖沼などで見られるようになるが、高原と湿原・湖沼では霧氷が付く条件が異なる。気温は、どちらも氷点下でなければならないのは同じだが、高原では、前線を伴った低気圧が通過した翌朝が良い。天候が荒れた日は、過冷却の霧や雲が高原の木々を流れて霧氷が付着するからである。一方、湿原・湖沼においては、前線を伴った低気圧が通過した翌々日の方が良い。湿原や湖沼は窪地にあることが多いため、天候が荒れた日でも過冷却の霧や雲は湿原や湖沼を流れない。しかし、西高東低の冬型の気圧配置が崩れて、移動性高気圧に広く覆われた朝は快晴無風で、放射冷却によって湿原や湖沼上の湿った空気が昇華によって樹木に付着し霧氷となるのである。霜が降りるのに似ている。
 週末しか撮影に行くことができない私には、天候とのタイミングがマッチする確率は極めて低いが、行ってみなければ分からないという期待から、何度も空振りの遠征が続いたりもした。数年かけて湿原や湖沼の霧氷は、これまでに「上高地の田代池」「白樺湖」において撮影し、今後は「奥日光の小田代原」が目標であるが、高原霧氷は、「美ヶ原」「高ボッチ」「霧ヶ峰」で撮影してきた。これ以外にも「八千穂高原」「軽井沢」「清里」「八ヶ岳」「忍野八海」「山中湖」でも撮影したが、後記二か所は、富士山との組み合わせが目的であるから別にして、前記四か所は、どうしても絵にすることができなかった。霧氷は、他の地域でも見ることができるが、私にとっての霧氷の魅力は、「白く輝く繊細な美しさ」と、特にカラマツ霧氷の「整列しているようでも微妙な自然の揺らぎを感じる幾何学的光景」にある。それを表現する高原霧氷の写真は、「美ヶ原」「高ボッチ」「霧ヶ峰」でなければ撮れないと思っている。

 霧氷の魅力を最大限に表現するためには

  1. 広大さ
  2. 光と影
  3. 繊細さと柔らかさ
の3つを要素とし背景との組み合わせが重要だと思っている。また、各々の地区において撮影ポイントを押さえていくことも必要だ。勿論、霧氷は人によって見方や感じ方が違い、撮影する人の表現の仕方も違う。これが正解という撮り方はない。
 以下に、「美ヶ原」「高ボッチ」「霧ヶ峰」において撮影した霧氷を、未掲載の写真を含めてセレクトし掲載した。霧氷を撮ろうと思っている方々に少しでも参考になれば幸いである。尚、霧ヶ峰においては、「ダイヤモンドダストとサンピラー」も撮影できるので挑戦していただきたいと思う。

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1.霧氷風景の広大さを写す

霧氷(美ヶ原)の写真

霧氷/美ヶ原
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 20秒 ISO 100 -2/3EV (撮影地:長野県松本市/美ヶ原 2017.11.19 6:03)

霧氷(高ボッチ)の写真

霧氷/高ボッチ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/4秒 ISO 100 +1EV (撮影地:長野県塩尻市/高ボッチ 2012.12.02 7:41)

霧氷(霧ヶ峰)の写真

霧氷/霧ヶ峰
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 5秒 ISO 400 +1EV (撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰 2013.1.27 6:33)

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2.霧氷の光と影を写す

霧氷(美ヶ原)の写真

霧氷/美ヶ原
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/50秒 ISO 100 -1/3EV (撮影地:長野県松本市/美ヶ原 2017.11.19 8:16)

霧氷(高ボッチ)の写真

霧氷/高ボッチ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/4秒 ISO 100 +1/3EV (撮影地:長野県塩尻市/高ボッチ 2012.12.02 7:03)

霧氷(霧ヶ峰)の写真

霧氷/霧ヶ峰
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 1/5秒 ISO 100 +1EV (撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰 2013.1.27 6:39)

霧氷(高ボッチ)の写真

霧氷/高ボッチ高原
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/5秒 ISO 100 +2/3EV (撮影地:長野県塩尻市/高ボッチ高原 2012.12.02 7:12)

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3.霧氷の繊細さと柔らかさを写す

霧氷(美ヶ原)の写真

霧氷/美ヶ原
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/50秒 ISO 100 +2/3EV (撮影地:長野県松本市/美ヶ原 2017.11.19 7:17)

霧氷(高ボッチ)の写真

霧氷/高ボッチ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/4秒 ISO 100 +2EV (撮影地:長野県塩尻市/高ボッチ 2012.12.02 8:03)

霧氷(霧ヶ峰)の写真

霧氷/霧ヶ峰
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 1/40秒 ISO 640 +1EV (撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰 2014.12.07 8:44)

霧氷(高ボッチ)の写真

霧氷/高ボッチ高原
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/6秒 ISO 100 +1 1/3EV (撮影地:長野県塩尻市/高ボッチ高原 2012.12.02 8:01)

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