RAWデータとは、デジタル一眼レフ等の高品位な写真編集を行うためのファイル形式で、画像データの素材である。筆者は、デジタル一眼レフでの撮影時は、すべてRAWデータだけでカメラ内のコンパクトフラッシュに記録し、帰宅後にPCに取り込んでLightroomで現像しているのだが、27日から28日にかけて撮影した風景写真およそ200枚を現像しようと、いつものようにコンパクトフラッシュをカードリーダーに付けてPCにつないだところ、「デバイスに異常がある」とかで取り込めず、結局、撮影したRAWデータすべてが消えてしまったのである。
27日17時に自宅を出発。向かった先は信州・開田高原。まずは、気温マイナス13℃の深夜に「木曽馬の里」で星空を2時間半かけて撮影し、日の出時刻には、2014年に噴火した御嶽山のモルゲンロートを撮影。その後、末川に移動して気温マイナス15℃の中、1時間かけて川霧と霧氷を撮影した。これらすべての写真データが失われてしまったのである。
こんな事は初めてである。その後に点検したところ、カメラとコンパクトフラッシュ、データ保存にも異常は見られなかった。極寒に中で酷使した影響なのかは分からないが、気象状況を見ながら綿密に計画し、思い通りの光景に出会えた結果がすべて失われたショックは大きい。失ってしまったことは悔やんでも悔やみきれないが、今後は同じ事が起きないよう原因を突き止め対策を立てたい。
出会うことができた素晴らしい光景は、筆者の脳裏にあるのみでお見せすることはできないが、今回の遠征はロケハンと割り切り、気象状況を見ながら再度挑戦したいと思う。そして、今回見た光景を上回るその場の最上に美しい光景をしっかりと収め、作品にしたいと思う。
掲載写真は、本記事内容とも関係がなく今回撮影したものでもない。霧氷を追い求め始めた2010年。毎週のように挫折しながら撮影した「八千穂レイクの冬景色」と、その翌年にようやく霧氷らしい写真を撮ることができた「山中湖畔のカラマツ霧氷」を再現像して記載した。この写真を見ることで当時を思い出し、次への決戦に向けて気持ちを奮い立たせようと思う。
お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。
八千穂レイクの冬景色
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1/4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県南佐久郡八千穂高原 2010.12.12)
山中湖畔のカラマツ霧氷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/5秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:山梨県山中湖村 2011.1.3)
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