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みやま文庫の取扱い店になりました。

2008年04月24日 | 渋川の本屋「正林堂」
地元の本、郷土史関係の本を得意分野にしていながら、
長年ネックになっていたところがふたつありました。

ひとつは県の刊行物。
群馬百名山の地図や各種観光案内などで需要も多い売れる本があるのに、
なかなか書店で扱うことができない本がたくさんあります。

もうひとつは、県立図書館にその事務所がある「みやま文庫」です。
こちらは、会員制の本で、年4回の刊行。
群馬県の歴史、文化、産業などを紹介したすぐれた本を昔からたくさん出しています。


これまで、この「みやま文庫」はお客さんから問い合わせがあったとき、
これは会員配布のみの本なので、書店では扱えません。
県立図書館内の事務所に直接申し込んでくださいと案内してました。

ところが、
ちょっとしたきっかけで、「みやま文庫」の事務局の方とお会いすることができ、
このたび当店が、実験的にアンテナショップとして取り扱うことができるようになりました。

あくまでも「みやま文庫」は会員配布を前提にした本なので、
安易に一般販売をすることは難しく、その辺の説明がきちんとつく販売方式を考えなければということで、
入会の呼びかけをするアンテナショップとして、当店がなり、
まずは試しにスタートしてみてはどうかということになったのです。

会員だと1000円で買えるのですが、そのかわり1年間4冊、興味のない本も買わなければならない、
ということが多くの人にネックになっていたのですが、
それを会員以外の場合、1500円(高い?)でよければ、単品購入ができるというしくみ。

どんな分野の出版社でも、必ず売れるものと売れないものがある。
それを売れるものは、それにふさわしい場所に売れるだけおく、
というのが商売の原則。

なんでも一律均等、平等の発想から脱却した販売体制に近づく
大きな一歩を踏み出してもらえたような「超うれしい」お話しでした。

27日から店頭におきはじめたら、
早速、三人ほどのお客さんが買っていってくれました。

古書ではかなりの額になっているものも
まだ意外と在庫があり、入手できます。
「みやま文庫 在庫一覧」
http://www.library.pref.gunma.jp/kyoudo/index.html

どうぞみなさん、
じゃんじゃんお申込みください。




     正林堂店長の雑記帖 2007/11/30(金)より転載
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自分史 (中嶌進)
2010-12-02 09:40:37
県内の特定区域について、調べをしています。
先日、富岡市図書館にて、
みやま文庫の存在を知りました。
さらに深く理解を望む者です。

Unknown (かみ)
2011-01-21 21:48:15
県下の歴史を語る上では欠かせない大事な資料なのですが、図書館や古書店でしか見ることができないのが残念です。
是非、普及宣伝にもご協力ください。

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