『ほのぼのマイタウン』気まま通信

『ほのぼのマイタウン』のブログ版~見たこと、聞いたこと、伝えたいことを自由に気ままに綴ります。

多文化共生時代の国際交流(Ⅱ)在日外国人が語る日本での体験

2019-12-15 13:33:16 | 講演会・催し

     今年も多摩交流センターと私が所属する東京TAMAタウン誌会の共催で12月8日シンポジウムを開催しました。

     「多文化共生時代の国際交流」をテーマに昨年は多摩地域の外国人留学生を主に話してもらいました。

     今回はその第2弾として、来日して5年から20年余りの外国の方に、日本での仕事、子育て、教育について
     語っていただきました。


     
     会場は多摩交流センター、コーディネーターの西本晃二先生(元東京大学文学部長)が挨拶。

     登壇者の発表の後に、インタビューをやっていただきました。



     <第1部> 4名の外国人が日本での体験と今、未来を語る

     

     最初は中国出身の畢煜(ビ・リー)さん。

     来日22年、現在は福生で大きな日本語学校の理事長を務めるビ・リーさんですが、来日当初は新宿の日本語学校で
     日本語を学びながら、皿洗いのアルバイトをしていたこと。

     その後東大に入ったことが、自分の人生を決定づけ、日本語学校の運営と専門学校の設立につながった。

     日本と諸外国の架け橋となる人材を育てたいと、就職やアルバイトまで面倒をみる専門学校をつくっている。


 
     

     2番目はウズベキスタンのディラフルズさん。

     2014年に来日、タシュケント大学では日本語を専攻。

     ウズベキスタン語で読んだ「竹取物語」に惹かれ、日本の中世文学に興味を持った。

     法政大学大学院修了後、来年は博士課程に進む予定。

     日本で知り合った同郷のウズベキスタン男性と結婚し、2歳男児の子育てにも励んでいる。

     日本の病院が専門に分かれているので、どう対応していいのか難しい。

     日本人では若い人より、年配の人の方が接しやすいと思う。


     
     
     

     3番目はルーマニア人の山田エリーザさん。

     ご主人が日本人で、武蔵野市に移住。

     武蔵野市がルーマニアのブラショフ市と姉妹都市で交流があるので、、ルーマニア語の通訳・翻訳を手がけている。

     定期的にルーマニア料理の教室も開いている。

     ブラショフ市には「日本武蔵野センター」があるので、武蔵野市にもルーマニアに触れられる場所を作るのが夢。



     

     4番目は中国上海出身の孫洛依さん。

     1994年来日。上海では高校の英語教師をやっていたので、日本の英語教育に関心がある。

     男の子を日本で育てた経験から、勉強だけでなく、仲間や社会と協力することを教える
     日本の初等教育は優れていると思う。

     


     <第2部> 交流会と発表

     AからEまでの5グループに分かれ、4人の登壇者を囲んで今日のスピーチに関して意見交換。

     ディラフルズさんのご主人にも参加してもらいました。

     
     お子さんも一緒に参加した、ディラフルズさんのご主人、ルスタムさん。


     


     
     

     多摩地域から集まった参加のみなさんが和やかに交流する中から、仕事、教育、子育てについて活発な意見がでました。


     1時間の話し合いの後に各グループの発表です。


     

     

     日本は便利過ぎて、ハングリー精神がない。

     安心、安全な国なのに人々に余裕がないのはなぜ?

     日本はオジサンに都合のいい国ではないのか。

     学校も家庭も多様性を認めることが大切。 

     など、各グループならではの、いろいろな意見が代表者から発表され、熱心に聞き入りました。


     終了後は参加者全員で記念撮影。

     その後もさまざまな交歓風景が繰り広げられました。


     外国の方々がしっかりと日本の社会に根を下ろし、たくましく生活していること。

     そのバイタリティに感心するとともに、彼らの力がこれからの多摩地域に必要不可欠のものに
     なっていくことが予想されました。

     参加のみなさんから今年も「楽しかった」と感謝され、こちらも感謝の念でいっぱい。

     交流センターの所長さんはじめスタッフの方々のサポートに心から感謝します。





     

     


     
     


     
  
     
 
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