ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~本当の泰平とは…~

2014-07-14 | 散華の如く~天下出世の蝶~
ヤスケの古巣は、嘘の居城。
にこにこ、朗らかに笑って、
我らを歓迎するこの者たち。
崇拝するのは天主デウスか、
イエスか、マリアか、殿か。
ただ、もし殿が失脚したら、
掌をコロッと返すであろう。
一時だけの脆い信頼である。
人は義に動かず、利に動く。
短く薄い歴史の関係である。
篤い信仰とは、何であろう?
私は、教え込まれて感化された宗教心より、
異国の智慧や世の美しくモノが好きである。
デウスがどうしたこうしたという話よりも、
古来の宗教感覚を払拭した話が好きである。
“日ノ本の神々は、まだまだ小さい…のう”
初めて知った西洋の味、丸ボーロのような西洋菓子に、
味を足す事でより深くなる宝石の琥珀のような飲み物。
足す、引きを繰り返し磨かれる文化に魅了されていた。
ただ、どちらかと言えば、何も足さない方が馴染み易い。
私は殿のように常に変化、革新に邁進する性格ではない。
何を足して、何を引けば、調和するのかが、分からない。
私は殿のようにごくごく、異国文化をぐいぐい吸水する、
そんな器用な性格でも、舌でも、心でも、頭でも、ない。
人を足したり、首を切ったり…、それで良いのだろうか?
それで、
世の泰平天下布武が来るのか?
いつか、
坊主と伴天連が和合するのか?
私には、分からない。