ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

特殊能力者

2014-10-17 | ~ 育児 ~
二ヶ月余り、彼女らエーリアンと寝食を共にしている。
なんと、このエーリアン、特殊能力を有しているのだ。第一に嗅覚がすごい。
生まれながらにして母の匂い…、いや、香りにしよう、母の香りを嗅ぎ分けることが出来る。
乳からほとばしる香りを、くんくん、嗅ぎ取る。
良い香りとか、臭いとかではなく…、エーリアンの好きな香りか否かを判断するらしい。
いわゆる、エーリアンは匂いフェチなのだ。
フェチはその突飛な嗅覚のあまり、己から発する臭いにも敏感となる。
赤子エーリアンのその肢体は、ぷにぷにと柔らかな肉で覆われている。
すわっていないその首の周辺や歩行困難で足の付け根辺りはお肉とお肉で挟まれている。
よっ、とお肉とお肉の間を開いてみると「げッ!」何か詰まっている。
添い寝していて「なんかくせぇ…」と思ったのは、これが原因だった。
垢と思われる白いモノが肉と肉との割れ目に付いているのだ。
沐浴ではなかなか洗い落せない垢で、ガーゼなどを用いて優しく取り除いてあげる。
「どう?さぁちゃん?」
にやぁ~とエーリアンは笑う。
どうやら、原因臭が取り除かれて満足したようだが、ちょっと待てよ。
匂いに敏感な、フェチが嫌がる匂い…これら全部取り除けば、快眠に繋がるかも…と、私はせっせと、せっせといやぁな臭いを取り除いた。
寝室にはゴミ箱を置かない。もちろん、オムツは別の部屋に捨てる。
人為的な香りは使わない。主人の部屋はピッチリ締めておく、などなど、エーリアンの不機嫌になりそうな原因臭の根絶に努めた。功を奏してか、夜のぎゃん泣きは少なくなった。
ただ、ぎゃん泣きさえなくなれば良いというモノではない。夜、健やかに眠って下さることがベスト。だがしかし、彼女のさらなる特殊能力はそれを妨げていた。
彼女は遠く離れた変化に敏感で、私はそれを、予知能力、と呼んでいる。
遠くのデッカイ地震や台風その他気象の変化をいち早く察知、地球のエネルギー変化をその体で受ける。先日の台風はきつかった。特にぎゃん泣きしたわけでは無いが、雨風が鎮まるまで、目をキラキラ、キトキト(富山弁・生き生きしている)させて、相手して、相手して、としつこい。入眠儀式を何度やっても、睡魔が訪れないらしい。この儀式の司祭者は眠いので、居眠りする…と、トントンと腕を小突かれ起こされる。それの繰り返しAM3時頃まで続いた。続いたが…エーリアンに特別な変化はなく、とても元気で、私だけが一日中眠かった。


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