ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

初体験

2014-11-07 | ~ 育児 ~
生後二ヶ月が過ぎると、役所から娘に新たな試練が届く。
「予防接種の予診票…」である。これから何本も何本もその試練に立ち向かわねばら成らない。チックン痛くて、可哀そう…と思うが、それもこれも、彼女の、将来のためである。
実家近く、クマさんマークで評判の小児科に予約を入れ、いざ、出陣。
続々と集まってくるお注射仲間。みんな大人しく、チンと母のお膝でねんねしている。
ただ、うちの子だけが愚図っている。こういう場で愚図ると…母として、とても焦る。
「はい、お友達ねんねしているから、さぁちゃんも静かにしようね」
友達になった覚えはないッとばかりに愚図る。困った…。早く順番が来ないかな…。
「金田さん、どうぞ」
来たッ、と思ったら違った。検温である。これがまた困る。
「ぎゃぁー、やぁぁー」
脇に異物を挟まれることを極端に嫌う。じっとしない、検温できない。異物の侵入を全身で防御する…と、体温急上昇する。頼むから冷静になってくれ、お熱上がるから…と思うが、
知ったこっちゃない。通常家庭では耳式体温計を使っている。一秒“ピッ”で測定完了する、あれである。とても便利だ。しかし、脇式体温計に慣れないというデメリットがある。
ぴぴ、ぴぴ、ぴぴ…
「よし、なんとか測れた…」37.1°、乳児の平均体温だ。
ホッとするも束の間、肌蹴た服のまま、異物に対して、大いに激怒、そして、さらに愚図る。
まだか、まだか、紗花の順番は!?
「金田 紗花ちゃん、こちらへ」
よし来たッ、さぁちゃんの番だ。診察台にねんねさせて、うりゃッさらに胸を曝け出す。
クマ先生は「………」終始無言で聴診器を当てている。大丈夫か、クマさん?
受付、看護婦さんたちはとても愛想が良いが、クマさんはクマさんまま、無表情だ。
「それじゃ、左の腕から」
異常なし、とか何とか言って、お願いだから…。
さて、ムチッとした左腕に、チックンと針を刺し「うぎゃぁぁーーーッ」
はいはい、クルリと娘を回転させて、チックン、ムチッとした右腕にもお注射完了。
「うぎゃぁぁー、あ、あ、あーーーーッ」
おぉよしよし。待合室で娘をあやして、チラリと、さっきまでお膝でねんねしていたお友達を見る。皆ぎゃん泣きだった。それを見て、ちょっとだけ、ほっとした母でした。


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