ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

強制退去

2014-09-03 | ~ 出 産 ~
義母様が優しく撫でる、分かるかな?これが基本で見本だよ。
しかし、この手本をただぼんやり見ていたのでは意味もない。
ごしごしごしごし…、力の限り、私の背中を垢すりしてくる。
「イ…イタぃ…テッ」
これを陣痛の痛みと勘違いしているから、世話ない。
なぜだろう?お産当事者の私よりも、先に息んでる。
集中力分散で、あっちをごしごし、こっちをごしごし、
ポイントを絞ってくれと思うが、彼は落ち着きがない。
陣痛で口を利けない私とハイテンション主人は、まぁ元々意思疎通の計れない、阿吽の呼吸のまったく無い夫婦である。ゆっくり解説、説明した所で無駄である。
出産時、「男ってみんなそうよ」と、聞いてはいたが、
まさか、これほどひどいとは、思ってもみなかったよ。
「ふ…ぅ、う」
来た、促進剤の二段階目の波だ。
「う゛、あッ!」もうダメもう…、
横向きの体勢から仰向けになった。
11時、本格的なお産の開始である。
「立ち会いの方以外、退室して下さいッ」
さっさと主人が退去すると、
「あ、旦那さんッ、立ち合い…」
呼び止める人物がいた。
「立ち会いは、いませんッ!!」
力の限り、声を絞り出して、主人を追い出した。
ウィー…ン、例の如く、カエルがひっくり返ったようなお産体勢となった。
ジャック先生やスタッフの方々にお股の中を覗かれるのは、恥ずかしい…。
はずなのだが、自ら股を広げ、お股を全開にする。
この時点で頭がもうすぐそこであると分かった。
閉じていられないのだ。股を、パカッと開いて、
「あ、もう全開だ」
本来なら完全に開くまで、時間をかけてゆっくり陣痛を味わうはずが…、早すぎた。


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