奇跡への絆

図師ひろき

雑感548

2013年07月27日 23時19分45秒 | Weblog


 “100マイル・ダイエット”という言葉に出会いました。

 これは“100マイル走って、痩せましょう!”という意味ではなく、自宅から100マイル(約160㎞)の範囲で採れたものだけを食べて生活しようという活動のことです。

 日本の“地産地消”に近い表現でしょうか。

 身近なところで採れる食材を食べて生活をするということは、新鮮なものが食べられることであり、地元の生産者にとっても喜ばしいことであります。

 また農作物を遠くから運べば、当然ガソリンを消費して、多くの二酸化炭素を排出することになります。

 近くで採れたものを食べる、それだけで“環境に負荷をかけない生活”を実践することになります。

 この取り組みをさらに進化させたのが“サスティナブルな暮らし”だそうです。

 “サスティナブル”とは“持続可能な”と訳されるようで、このサスティナブルな暮らしを実践し、世界から注目されている街が、カナダのバンクーバーです。

 バンクーバーは、「グリーンな街」というスローガンを掲げ、行政と民間が連携し、人と環境に優しい環境を創りだしています。

 ダウンタウンにある有名ホテルでも、100マイル・ダイエットを実践するために、ホテルのテラスに畑を作り、野菜やハーブを育て、ホテルのレストランで使用したり、テラスではミツバチも飼っていて、はちみつも自家製にこだわっているとのこと。

 行政は、保有する遊休地を“コミュニティ・ガーデン”として積極的に地域に開放し、活用してもらうことで、サスティナブルな環境整備を行っています。

 さらに工場の密集地であった地域が、ゴーストタウン化してしまったことを逆手に取り、工場や倉庫の建物はそのままに内部をリニューアルして、ショップやレストランをテナントとして入居させ、最小限のコストで、全く違った雰囲気の観光スポットを作り上げています。

 そしてこのスポットにパブリック・マーケットを創設し、ここで100マイル・ダイエットを実践している店舗を優先的に入居させ、新鮮な野菜から乳製品、肉や魚、パンまでそろうファーマーズ・マーケットにしたところ、年間1000万人もの利用者でごった返しているようです。

 ここで売られている品物は、ちょっと高い・・・

 でもここを訪れる人たちは、安心安全、そして優しい食材をホクホクを買われ、また食されているのです。

 確かに安いものにはひかれます・・・

 でも魅力的な食材は、私たちの周りにあふれています。

 宮崎は、日本の食糧基地です。

 100マイルとは言わず、宮崎なら50マイル・ダイエットも十分に可能です。

 サスティナブルな暮らしで、心も体も豊かになりましょう!


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