奇跡への絆

図師ひろき

物差し

2007年12月17日 18時14分33秒 | Weblog
 今、「盲学校」「聾学校」および「養護学校」という校名が、「視覚支援学校」「聴覚支援学校」および「特別支援学校」へ変更される議案審議がされています。
 さらにその学校がある地名など由縁のある「明星」「さくら」「ととろ」などの名称も含まれる案が示されています。
 
 県としては、保護者にアンケートを実施し、一般県民からの校名案を参考に、県内全15校のバランスも考慮しながら県教育委員会が最終決定を行うとし、今回上記の議案が上程されています。

 先日、聾学校の保護者代表の方から意見を聴く機会がありました。
「“盲”“聾”という言葉は、我々の存在を表す言葉なんです。できることなら残して欲しい。」
とのことでした。目から鱗でした。
 “盲”“聾”という言葉は、社会的に差別用語として認知されつつあると思っていましたが、当事者にとっては存在意義を見出すほど大切な言葉であることを初めて認識しました。
 
「県民に広く親しまれるような明るく、優しい名称とする。」
と県側は説明しますが、当事者、保護者との思いには溝があります。
 障がい者への政策は、健常者の認識という物差しで押し付けてはいけない。当事者、保護者の声に耳を傾け、その声を反映させたものにしなければ政策に血が通っているとは言い難いと考えます。

 “養護”“盲”“聾”学校の校名変更については、国がガイドラインを出してはいますが、裁量権は地方自治体に委ねられています。
 神奈川県ではそのままの校名を引き続き使用することを決定している学校もあります。

 今会期中に、この議案の採決がされます。
 最後まで当事者、保護者の代弁者として働きます。


 



 

 

 

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