「できちゃった結婚の国際結婚のようなもの」
県議会会派“新みやざき”の方々と政務調査に行ってきました。
婚活状況を調査してきたのではありません・・・
冒頭の言葉は、何を表したものだと思いますか?
これは全国先駆けて平成14年から幼保一体施設を整備し、質の高い保育、教育を一体的に取り組まれている東京都品川区にある“北品川すこやか園”の園長先生が語られた言葉です。
その言葉から、ここまでも取り組みの険しさがにじみ出ていました。
児童福祉法に基づく保育園と学校教育法に基づく幼稚園とが連携し、就学前教育を進めていくことは、国においてもいまだ方針が固まらないこともあって、現場は苦悩の連続であることが、今回の調査で再認識しました。
北品川すこやか園では、御殿山幼稚園を北品川第二保育園を統合し、保育園と幼稚園のメリットを融合させ、子どもの視点に立った、運営が行われています・・・と書けばとても聞こえはいいのですが、現場職員さんたちの苦労は・・・
「できちゃった結婚の国際結婚のようなもの」
できちゃった結婚とは、現場の準備が整っていないにもかかわらず、制度が専行してしまったことのひずみを表し、国際結婚が表すものは、対象となる子どもは同じでも、保育と教育内容には大きな隔たりがあることを意味しています。
北品川すこやか園では、この困難を乗り越えるため、早期から関連保育園と幼稚園間で派遣教育制度を導入し、障壁の軽減に取り組まれ、多様なニーズに応じた長時間保育や短時間就労支援、幼稚園での預かり保育などを実施することにあたり綿密な準備をされての開園を迎えられました。
さらに北品川すこやか園では、隣接する小中一貫校“品川学園”と連携し、0歳から15歳までの、幼・保・小・中を通じたジョイント期独自カリキュラムを導入し、交流活動を推進しています。
子どもの笑顔を守る裏で、職員さんたちの様々な汗が流されていることを目の当たりにし、今後の政策提案に大いに役立つ調査となりました。