新聞記事にこんな内容を見つけました。
「来日研修生、漢字に苦戦! 国家試験、合格者ゼロ!
・・・日本とインドネシアが結んだ経済連携協定(EPA)に基づき、同国から看護師・介護福祉士の研修生が来日し、職場には溶け込みつつあるが、日本語の壁は依然として高い。
看護士国家試験は82人が受験したが、合格者はゼロだった。試験問題の漢字に苦戦したとみられる・・・」
経済連携協定(EPA)とは、インドネシアから2年間で約1000人の看護師・介護福祉士候補者を受け入れ、日本国内で約半年間日本語研修を受けたあと、全国100ヶ所の介護施設や病院で看護助手や介護助手として働く制度のことです。
看護師候補者の滞在許可期間は3年間。
介護福祉士候補者の滞在許可期間は4年間でこの間に日本語による国家試験に合格しなければ帰国しなければなりません。
私はてっきり、日本語教育を受けてきた方が、日本で看護・介護技術を習得するために研修期間が設けられているかと思っていましたが、日本語研修は日本に来てから半年だけ、おまけにその後の日本語教育は配置される医療・介護施設に任されるようです。
これでは受け入れる側の施設でも、技術を教える以前にコミュニケーション教育の段階で手間隙とられ、このような状況ではマンパワーの拡充にはなるとは到底言えません。
さらに官僚の天下り先にもなっているであろうと考えられる財団法人・海外技術者研修協会ではインドネシア語に翻訳した看護師国家試験問題を作成することを検討しているとのこと・・・
もしそれで試験に合格しても、現場でカルテは読めませんよね!!
何よりこの制度推進に、多額の税金が投入されているという事実をしっかり注視しなければなりません。
国内では看護師として、介護福祉士として働きたくても、労働環境が劣悪だったり、低賃金のせいで志半ばで転退職を余儀なくされている方がたくさんいるのに、現場の労働環境を見直すことなく、海外から労働力を輸入しようとしている・・・
私はこの矛盾した現状を改善するためにも、現地に行き制度運用を徹底的に調査してきます。
8月に予定していた東南アジア研修でしたが、衆議院選挙の関係で11月に延期しました。
しっかり見て、肌で感じたことを報告します!
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それとも他国のためか。
他国のためとは言え、
自国が身を削ることはないか。
ボランティアとはそこまでするものなのか、
境界が難しいです。