奇跡への絆

図師ひろき

雑感620

2014年01月08日 23時21分34秒 | Weblog

  大学時代の仲間と富士山登山をしたことがあります。

 今から10年ほど前のことですので、世界遺産登録はされていませんでしたが、多くの登山者で賑わっていました。

 ご来光を見るために、5合目からの出発は21時くらいだったと思います。

 暗い登山道には登山者が数珠繋ぎとなり、まるで頂上から垂らされている紐に手繰り寄せられるように、ゆっくりゆっくり登って行きました。

 その時、富士山に捨てられているゴミのことは全く気になりませんでした…

 昨年、世界遺産に登録された富士山ですが、アルピニストの野口 健さんは

「まだ早過ぎる…富士山を守るためにやるべきことはたくさんある」

という懸念を持たれています。

 世界遺産は6年後に登録の見直し作業があるそうです。

 見直しの際に、登録時の課題がクリアされていなければ、登録抹消も有り得るとのこと…

 さらに富士山の場合は、通常6年後の見直しが、3年後に行われるという特別な条件が課せらているそうです。

 突き付けられてる課題は、ゴミだけではなく、富士山を切り刻むようにジグザグに配置されている登山道や麓の湖でのモーターボートの騒音なども問題視されているようです。

 関係自治体は入山料をゴミ対策やバイオトイレ整備などにあてるとしているが、野口さんいわく

「入山料は5合目以上は5000円ほど、さらにゴミ捨てに対する罰則や公的政策が必要」

と訴えられています。

 国の宝であり、古来から日本人の信仰の対象ともなってきた霊峰である富士山を守るために、官民が一体となった取り組みが、今後さらに重要となります。

 まずまた富士登山をする機会があれば、できる限りゴミを拾いながら登ろうと認識を新たにしました。


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