長編小説が好きです。
時々、自己啓発本も読みます。
今回は友人からすすめられたこともあり、山口智司著「経営者100の言葉」を読みました。
松下幸之助さん、稲盛和夫さん、本田宗一郎さん、などなど名経営者が語られた言葉に、山口さんが解説を加えられているもので、重みのある名言がスーッと心にしみてくる本でした。
いくつか紹介しますと…
「先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。」
これはアップルの創業者スティーブ・ジョブズさんの言葉で、ジョブズさんは大学中退後、ピッピー同然の生活をしながらも哲学や文字芸術の分野は学びつづけたそうです。
それが誰も思いつかなかった視点によりマッキントッシュの設計から開発に生かされたそうです。
自分の経験が人生のどのタイミングでどのように結実するかわからないということを示唆してくれています。
また
「“ごきぶりホイホイ”というのがええやないか」
との言葉を残されたのは、大塚製薬創業者の大塚正士さんです。
大塚さんは、ある日工場の技術部長から、フラスコに80匹ものゴキブリが入り込んでいたという報告を受けます。
原因は職員が、フラスコ洗浄を怠ったためであったのですが、大塚さんはミスを責めることなく
「そりゃ面白い!フラスコに残っていた抗生物質がゴキブリを誘引したに違いない」
とすぐさま技術部に商品化を命じ、そのネーミングについて先ほどのように語られたようです。
まさに会社を愛する発想の転換が生んだヒット商品ですね。
そして私が最も印象的だった言葉はこちら…
「成功が努力より先に来るのは、辞書の中だけだ」
これはヘアアーティストのヴィダル・サスーンさんの言葉です。
解説は必要ないと思いますが、英語の成功は“success”、努力は“work”で、サスーンさんの言葉は直訳でもあてはまる名言となってます。
何事も地道な努力の積み重ねが大切ということですね。
頑張るしかない!