先日、西都市役所に行く機会があり、待ち時間にカウンターに置いてあるチラシや冊子を手に取り、目を通していました。
目の留まった冊子がありました・・・
「簡単みそチャーシューの作り方」
実は最近、料理に目覚めまして・・・
と言うのは冗談で・・・よく見てください!
普通の料理本と何かが違います・・・分りますか?
ヒントは凸凹・・・バリアフリー・・・自立支援・・・
もっと近づいて見てみましょう!
分りますか!透明のポツポツ!
そうなんです、これは視覚障がい者の方も使える料理本です。
視覚障がい者に限らず、障がいがあられる方々が地域で生活するには様々な障壁があります。
その障壁となっているものは、階段や段差などの物理的障壁、法律や資格などの社会的障壁、そして偏見や差別などの心の障壁があります。
これらの1つ1つを取り除いていくことがバリアフリーであり、バリアフリー化された地域のなかで普通の暮らしをできることがノーマライゼーションの実現といえるでしょう。
残念ながら日本においては、まだまだ施設型福祉が中心で、ノーマライゼーションの理念は導入されているものの、まだまだ絵に描いた餅状態であると言わざるを得ません。
そんな中、この料理本に光を見ました。
もちろんこの本だけで、視覚障がい者の方が自ら料理できることにならないことはお分かりの通りです。
この本を宝の持ち腐れにしないためにも、視覚障がい者も利用できる居住施設を整備し、必要に応じてのヘルパー派遣体制を構築しなければ、この本はいつまでたってもカウンターに飾られる餅にすぎません。
分りやすい事実があります。
障がい者が利用可能な公共施設やサービスなどは、健常者でも利用できるということ。
しかし逆も可なりとはならないということ。
本当に強くて優しい社会とは、社会的弱者を地域に包み込み、場所、時間、機会を共有できる環境が整っていることです。
夢に向かって突き進みます!