「ひろっくん、今日は二人新しい人に声かけちょったからね!」
「ひろっくん、今日は息子たちが遊びに来たかい、頼んじょったかいね!」
私が町議会議員のときから、一生懸命応援してくれた同じ地区のウメおばさん(仮名)が亡くなられました。
ウメおばさんは、腰が90度ほど曲がってたため、歩くときは手押し車が離せませんでした。
それでも自宅から私の選挙事務所まで約500㍍、途中坂をのぼり、県道を横切るという危険をかえりみず毎日のように通ってくれまいした。
せめてもの恩返しと、お茶を入れ差し出すと
「まあーもったいない、今夜は目がさえて眠れんかもしれん。」
とユーモアたっぷりに場を和ましてくれていました。
棺桶の中のウメおばさんは、綺麗に化粧されており、いつも日に焼けて健康的だった面影は見て取れませんでしたが、愛嬌のある目元はそのままでした…
途端に声がこぼれそうなくらいに涙が込み上げてきたので、早々に手を合わせ短いお別れとなってしまいました。
まだまだ恩返しができていませんでした…ウメおばさんの期待に応えるためにも歩を進めることを止めません。
ここ2日、うちのばあちゃんの状態が再び悪くなりました…
食欲がなくなり、往診の結果、心臓機能が低下しているとのこと…
ウメおばさん、まだばあちゃんを連れていかんでね…
私がどれだけ頑張れるか、見守っていてください。