まだまだ調査活動は続きます。
次に訪れたのは、地元川南町です。
川南町では、平成20年から通常のコミュニティバスを運行していましたが、年々利用者が減少していたため、平成24年12月から新たな交通システムに取り組まれています。
それは“オンデマンド型交通システム”といって、利用者が事前に予約した乗車区間や時間に応じて、バスを運行するシステムのことで、徐々にではありますが、全国的にも取り組む自治体が増えてきています。
もともとは民間のバス路線があったところでも、赤字路線となると民間は撤退していきます・・・
そこに自治体がコミュニティバスを走らせるのですが、人口減少や過疎化もあって、従来の路線や時間帯ではどうしても利用者が増えず、経費の負担が大きくなってしまうことも珍しくありません。
しかし、地域には高齢者や学生、自家用車が運転できないいわゆる交通弱者がおられ、乗車数が少ないバスでも、貴重な住民の足であることには間違いありません。
そこでこのオンデマンド型のコミュニティバスが登場ということになったのです。
このバスの特徴は、民間バスの停留所よりもきめの細かい“地域乗降所”を設置し、民家からより近いところでバスの乗降ができ、役場や病院などの公共機関の玄関先を“拠点乗降所”とし、かなり利便性の良いものになっています。
さらに1回の乗車につき運賃は300円で、小学生以下は150円、未就学児は無料で利用できます。
そして事前に利用登録をすれば、乗車の電話予約ができ、自分が好きなときにタクシー感覚で利用することができます。
今後さらに、町内運行に限らず、隣接自治体の公共機関への乗り入れた、隣接自治体が運航するコミュニティバスとの接続ができるようになれば、利用者は増えていくことが予想されます。
地域の足を守る取り組みとして、これからも注視していきます。