川崎市で中学1年生の男の子が殺害されたニュースは、あまりにも理不尽です…
少年は、明るく人気者で、家を引っ越す時には多くの友達が見送りに来てくれたようです。
ところが都会では、友達関係に恵まれず、年上の仲間から万引きを強要され、それを断ってから暴力を振るわれるようにようになったようです…
詳しい経緯は、これから徐々に明らかにされていくと思われますが、ニュースでは不登校状態になっている少年に学校側から何度か連絡は取っていたようですが、直接会って状況改善はできなかったとも伝えられています…
少年が仲間から殴られ、顔は腫れ上がり、目の周りには大きなあざができている写真も公表されています。
その写真は、痛々しいものではありますが、少年は少し微笑んでいるようにも見えます…
もしかすると少年が唯一心許せる友達に、“変な顔になってしまった”と写真付きメールを送った時のものなのかもしれません…
ニュースの中で信じ難い情報が届けられられました…
「少年が不登校で、不良仲間といるところが何度も見かけられているにもかかわらず、学校からスクールソーシャルワーカーに援助依頼をしていなかった」
というものです。
学校内だけではなく、家庭や地域環境に働きかけ、児童生徒が健全な生活を送ることをサポートする専門職がスクールソーシャルワーカーです。
川崎市教育委員会にも、スクールソーシャルワーカーは配属されていたようですが、その専門家へ学校から情報提供がないまま、少年の命は奪われてしましました。
もちろん、スクールソーシャルワーカーの介入により、すべての問題が解決できるというものではないでしょうが、最善の連携をしていれば、最悪の結末に至ることは防ぐことができていたのではないか…と思うと、学校側の対応と教育事務所機能に大きな不満を抱きことを禁じ得ません。
学校は、あの大きなあざの写真をいつの段階で確認していたのか…
不良グループとの関係を教育事務所には、どの程度報告していたのか…
考えれば考えるほど、理不尽です。
このような悲惨な事件が繰り返されないためにも、本県の教育現場と教育事務所の連携実態を把握し、助言していきます。