先日、福岡県で開催されたライオンズクラブ国際協会337複合地区 第59回年次大会に出席してきました。
前夜祭からの参加で、そのスケールの大きさに驚きましたが、この組織力があるからそこそ国際貢献できるているのだと実感もしました。
前夜祭のなかで披露された、精華女子高等学校吹奏楽部のパフォーマンスにも感動しましたが、やはり今回のメインは基調講演でした。
佐賀国際重粒子がん治療財団の十時忠秀理事長の講演を聴くことができました。
佐賀県に“九州国際重粒子線がん治療センター”が整備されつつあります。
このセンターで行われる重粒子がん治療は、今までの放射線治療ではなし得なかった、がん病巣へピンポイント照射が可能となり、このことによりまわりの正常細胞へのダメージを最小限に抑えることができます。
これは副作用を最小限に抑えることに繋がり、治療に伴う痛みがなく体を切らずにすむため、体力に不安がある方でも治療可能です。
さらに重粒子は今までの治療と比較して、 がん細胞を殺傷する能力が2~3倍ほど高く、照射回数が劇的に少なくてすむというメリットもあります。
このことにより今まで長期間の入院を余儀なくされていたがん治療が、通院でもできる可能性が飛躍的に大ききなりました。
このセンター開設は、古川佐賀県知事の2期目のマニフェストである
“がん治療の最先端施設誘致に挑戦する”
がきっかけで、その大きな目標に向かって経済界、医療界、大学、そして行政が一体となったことにより実現できたのだと説明がありました。
そして十時理事長は
「このセンター整備にあたり、国はもちろんのこと隣りの福岡県からも財政支援を受けることができました。
まさにがん治療に行政区は関係ないのです。」
と住民の命を守るために行政の壁を乗り越えることができたことも力説されていました。
簡単なことではありません。
意味のない地域間競争や縦割りの弊害は、さまざまな法制度をクリアしなければたどり着けず、まさに産学官が1つになり、そして政治家が汗をかかなければならない一大プロジェクトです。
でもそれを成すことが行政の役割であるともいえます。
佐賀や北部九州にできて、なんで南九州にできない!
九州は1つといえども、やはり宮崎と佐賀では遠い・・・
ならば南九州にも最先端のがん治療センターがあって然るべきなのです。
道州制も含め、暮らしと命を守る行政サービス構築のため何をすべきか訴えていきます!