県立産業技術専門校に行ってきました。
ここは職業能力開発促進法の基づき、職業に必要な労働力の能力を開発・向上させ、職業の安定と労働者の地位向上を図ると共に、経済及び社会発展に寄与することが目的とされ、技能技術者を養成するための機関です。
私たちが訪問したときには、ちょうどホークリフトの運転試験が行われており、生徒の方々が真剣な表情で取り組まれていました。
感心させられたのは、その試験最中にも関わらず、私たちが傍らを通るときにはきちっと挨拶をしていただき、さすが技術も大切ですが、社会人としても心構えもしっかり習得されていることが伝わってきました。
ここ産業技術専門校には、木造建築科、構造物鉄工科、電気設備科、建築設備科の4学科があり、それぞれ定員は20名となっています。
しかし近年の少子かも相まって、電気設備科以外は定員割れが続いている現状があります。
生徒の皆さんがひた向きに黙々と作業される姿に、これこそが未来の建築現場を支える原動力なのだと感じ、作業中の張り詰めた空気の中でしたが、何故か私の心はワクワクしていました。
面白い物を見つけました。
何か違和感を感じませんか?
かなり低い電柱です。
そう!これは電線の配線技術を学ぶための、訓練用電柱です。
ここ専門校への入校条件は、高校卒業者(予定者)またはこれと同等以上の学力を有すると認められるもので、特に年齢制限はありません。
また適性に応じた個別の就職指導により、毎年ほぼ100%の就職率を維持しています。
日本の高度経済成長を支えてきたのは、まさに技術であり、これからの経済や地域の暮らしを守るためには欠かせない技術継承の拠点でもあるこの産業技術専門校にもっと関心を持って欲しいと感じました。