奇跡への絆

図師ひろき

ツバメの教え

2012年05月06日 22時50分01秒 | Weblog


 家の軒下がにぎやかだと思ったら、ツバメが巣を作っていました。

 

 勝手口あたりに作っていたので、気がつくのが遅れ、にぎやかな原因は、すでにヒナがかえっていたからでした。

 

 もうすっかり大きくなっていいて、2羽の兄弟がやっと巣にしがみついているようにも見えます。

 いわゆる二卵性の双子というんですかね??

 携帯のカメラを向けると、おびえるというよりも、キッと睨み返された感がありました。

 ツバメは、特有の帰巣本能によって、同じ町、同じ軒下の巣に帰ってくるそうですね。

 またツバメは、闘うことが苦手な鳥らしく、ネコやヘビなどの天敵を威嚇できる鳴き声もないために、あえて人間の家に巣を作り、軒下などで懸命に子育てをするそうです。

 そんな習性があると知ればなおのこと、家の壁が少々汚れようとも、ツバメの子どもたちの成長を温かく見守ってやりたくなります。

 親ツバメは、せっせせっせとえさを運んできては、また飛び立ち、何度も何度もそれを繰り返します。

 何の迷いもなく、ただただ子どものために働き続けるその姿は、生物としての原点を教えてくれているようでもあります。

 ある夜、そっと巣をのぞいてみると、お父さんかお母さんかは分かりませんが、2羽のヒナを覆い隠すようにして、私の方をじっと見ていました。

 

 さすがに写真を撮ることは控え、しばらくその守る強さに見とれていました。

 ツバメは東南アジアなどから渡ってきます。

 空が繋がっていることを教えてくれます。

 はるか遠いところから、またここに帰ってきてくれるのだとするといとおしくもなります。

 さぁ!今日もツバメ親子から元気をもらって、仕事に行こうと、出かける前に軒下をのぞいてみると・・・

  

 もう巣立っていました・・・

 短い交流でしたが、癒しと原点を教えてくれたツバメ親子でした。 

 今頃は、不器用に飛び回る子どもを親ツバメが温かく導きながら、南に向かっているのでしょうか・・・

 また来年も帰っておいで! 


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