家の軒下がにぎやかだと思ったら、ツバメが巣を作っていました。
勝手口あたりに作っていたので、気がつくのが遅れ、にぎやかな原因は、すでにヒナがかえっていたからでした。
もうすっかり大きくなっていいて、2羽の兄弟がやっと巣にしがみついているようにも見えます。
いわゆる二卵性の双子というんですかね??
携帯のカメラを向けると、おびえるというよりも、キッと睨み返された感がありました。
ツバメは、特有の帰巣本能によって、同じ町、同じ軒下の巣に帰ってくるそうですね。
またツバメは、闘うことが苦手な鳥らしく、ネコやヘビなどの天敵を威嚇できる鳴き声もないために、あえて人間の家に巣を作り、軒下などで懸命に子育てをするそうです。
そんな習性があると知ればなおのこと、家の壁が少々汚れようとも、ツバメの子どもたちの成長を温かく見守ってやりたくなります。
親ツバメは、せっせせっせとえさを運んできては、また飛び立ち、何度も何度もそれを繰り返します。
何の迷いもなく、ただただ子どものために働き続けるその姿は、生物としての原点を教えてくれているようでもあります。
ある夜、そっと巣をのぞいてみると、お父さんかお母さんかは分かりませんが、2羽のヒナを覆い隠すようにして、私の方をじっと見ていました。
さすがに写真を撮ることは控え、しばらくその守る強さに見とれていました。
ツバメは東南アジアなどから渡ってきます。
空が繋がっていることを教えてくれます。
はるか遠いところから、またここに帰ってきてくれるのだとするといとおしくもなります。
さぁ!今日もツバメ親子から元気をもらって、仕事に行こうと、出かける前に軒下をのぞいてみると・・・
もう巣立っていました・・・
短い交流でしたが、癒しと原点を教えてくれたツバメ親子でした。
今頃は、不器用に飛び回る子どもを親ツバメが温かく導きながら、南に向かっているのでしょうか・・・
また来年も帰っておいで!