奇跡への絆

図師ひろき

いつ最後の1球、最後の登板になってもいい。という覚悟で臨むということ

2015年02月20日 23時14分33秒 | Weblog

 今年のプロ野球で関心事の1つに、広島の黒田投手の日本球界復帰があげられています。

 個人的には、黒田投手の名前が『博樹(ひろき)』なので、かなり親近感がありますが、そんなことより20億円ともいわれる契約をけって、古巣広島に帰ってくる“男気”がさらにファンの心をわしづかみにしているようです。

 先日、帰国後初めて広島での記者会見で、黒田投手が胸の内を明かしていましたが、これがまたカッコよかったですね!

 まずはファンに対してのメッセージで

 「8年ぶりに広島に帰ってきまして、ファンの人たちの熱気というか、広島に帰ってきて一段と強いなあというのを一番感じました」

 と、ファンから浴びせられる“帰って来てくれてありがとう!”の歓びを肌で感じていることを言葉にされました。

 次のコメントは

  「実際広島に来るまではモヤモヤしたものはあったし、本当に自分の決断はこれで良かったのかと考えることも沢山あったんですけど、広島に来ていろんなファンの人の声を聞いて、これで良かったかなと」

 やはりすんなり古巣復帰ではなく、米リーグと日本球界の狭間で揺れ動いた時期があったものの、やはり最後はファンの声援で気持ちの整理ができたんですね。

  インタビュアーから

 「あらためてカープ復帰を決めた要因、理由を。」

 尋ねられると

 「球団の熱意というのも当然ありましたけど、2006年に僕がFA権を最初に取った時にファンの人に心を動かしてもらったんで、逆に今度は自分がファンの人たちの気持ちを動かせられるか。そういう気持ちが大きかった」

 まさに“男気”あふれる言葉が!

 さらに

 「最初にメジャーに挑戦した時から、もしか日本に帰るのならカープに帰ってきたいと口にはしてきた。

 その気持ちがブレないためにも何とかメジャーで結果を出し続けたい。

 それは一つのモチベーションになっていた。

 ましてや今回、僕と出て行った新井がね、カープに帰って来る。

 球団としての懐の大きさというか、度量の大きさというのをまたあらためて感じて、それもカープに復帰する大きな要因だった」

 “カープ愛”あふれる言葉が続きます。

 そして極め付けが

 「ヤンキースに移籍してから毎年1年ずつ契約させてもらったし、年齢的な部分を考えても先はホントに長くない。

 いつ最後の1球、最後の登板になってもいい。

 そういう気持ちでやってきたので、その1球のためにどれだけ気持ちを込めて投げられるかと考えた時に、日本でカープのユニホームを着て投げる方が、最後の1球になったとしても後悔は少ないんじゃないかと、自分自身で判断しました」

 私は巨人ファンですが、この黒田投手の言葉にはプロの神髄を見せてもらった思いがしました。

 黒田投手は、200勝まであと18勝・・・

 年齢は40歳・・・

 それでも広島ファンのみならず、黒田投手の200勝達成の姿を見たいと切望しているでしょうし、もしかしたらその時の敗戦チームの選手からも祝福の拍手が贈られるかもしれません。
 
 
 「どこまでできるか分からないですが、マウンドに上がる気持ちは何歳になっても変わらない。

 勝ちたいという気持ちも変わらないので、それを出していきたいし、そういう気持ち数多くの人に見てもらえたらいいかなと思います」

 今シーズンの黒田投手の活躍に注目し、自らの糧とさせてもらいます!

 


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