奇跡への絆

図師ひろき

雑感187

2011年10月17日 23時04分49秒 | Weblog

 東日本大震災の被災時に、ディズニーランドにいた子どもの親御さんと話す機会がありました。

 その時、園内はパニック状態になったのとのことですが、スタッフの方々の冷静な対応で子たちは安全な場所に導かれ、飲食物も適宜提供されたそうです。

 交通機関がストップしていたため、子たちはレストランやパビリオンの中で一夜を過ごすことになったそうですが、スタッフの方々の寝ずの見守りのおかげで、混乱はなかったとのことです。

 無事帰宅できた子どもたちは口々に

 「怖かったけど大丈夫だったよ!それにこのチケットでもう一度ディズニーランドに行けることになるみたい!」

 とトラウマになるどころか、同じチケットで再び来場できることを心から喜んだそうです。

 そして待ちに待った震災後のディズニーランドの営業再開!

 子どもたちは一緒に来場を果たし、楽しい時間を取り戻していきます。

 その時です…“ファストパス”といって時間指定で優先的にアトラクションに入場できるチケットを震災の混乱の中で、無くしてしまった子が一人いました。

 みんな一緒に乗り物に乗りたい子ども達は、入口のスタッフに半ベソになりながら説明をしたそうです…

 するとスタッフの方は

 「ちょっと待っててください。」
 と事務所に入っていき、子ども達には心細い時間が流れました…

 しばらくして少し困った顔をしたスタッフが帰ってきて

 「パスがない人は、ちゃんと並んでもらうことになっています…が…さっきミッキーが魔法をかけてくれてこのパスでみんな一緒に入れることになりまいた!!」

 と新しいファストパスを手渡してくれたそうです。

 この出来事には後ろに並んでいたお客さんからも拍手が起こり、子ども達はおもいっきり喜んで、涙を流しながらファンタジーの中に入って行ったそうです。

 こんな粋なはからいができるスタッフのいるディズニーランドは、本当の素敵な夢の世界だと思いました。

 ただでさえディズニーファンな私ですが、心温まる話を聞いて、ますますうずうずワクワクしてきました。