人間はどのくらいあるけるか?
『散歩学のすすめ(古川愛哲著)』(中公新書ラクレ)に「人間はどのくらい歩けるか」という文章を古川氏は紹介しておられます。
今日の散歩に参考になりませんが、参考にしていただきたい。
「歩く」ということに関して、昔の人は、現代人とあまりにも違いすぎます。
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「遠足」という言葉は江戸時代からあった。
もちろん子供の行事ではない。幕府の御家人や無役の旗本の義務で・普段は両刀差しの武士が一年に一回は「遠足」を義務づけられていた。
行き先は自由に選択できたわけではない。宿泊も許されない・江戸から鎌倉の八幡宮まで歩いて、八幡宮で「遠足」に来た証明をもらって、その日のうちに帰る。江戸・鎌倉間は往復で96キロから100キロあるが、それを一日で往復した。
御家人の場合、一日に100キロ程度は歩けたようで、もの足りないからと素足で歩いて、帰途の品川辺りで足が腫れて動けなくなった人物もいた、と幕末の八丁堀同心の記録にはある。
武士のみならず、商人でも大店(おおだな)の商人は一万歩、庶民は三万歩は歩いたと言われる。
当時の歩幅は着物の関係で、商人で50センチ、庶民でも60から70センチ程度と思われる。
となる大店の商人で5キロ、庶民にいたっては18から21キロは毎日歩いていたことになる。
*以上『散歩学のすすめ(古川愛哲著)』(中公新書ラクレ)より
◇きのう(7/20)の散歩(11.773歩)
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