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今はコスモスの季節、風になびく優しい花に誘われて「唐古遺跡」に行ってみたくなった。先日、彼が同伴してくれた。
9月24日(日)
正式には「唐古・鍵遺跡」と言って弥生時代の大規模な環濠集落遺跡で、平成11年に国史跡に指定されたらしい。炭化した米や多数の木製農耕具が出土して農耕集落であった一方、青銅器鋳造炉の工房跡地が見つかり、大変重要な遺跡らしい。
私は難しい歴史についての知識は二の次で、兼ねてより聞いていた楼閣(1994年に復元された高さ12.5mの高床式の建物)とコスモス畑を見たかったのである。
昭和期から発掘調査が繰り返され、出土品の諸々は「田原本青垣生涯学習センター」内に併設されている「唐古・鍵考古学ミュージアム」で展示されているそうだ。
江戸時代に造られたという唐古池のほとりに二階建ての楼閣が建てられていた。出土した土器片3つから描かれていた絵を再現して造られた楼閣。説明版に依ると、その屋根は茅葺で渦巻飾り(藤蔓)が取り付けられ、上層階の欄干には木製の鳥が置かれていた。壁については、外面は網代壁(木や竹、草など自然の植物を細く薄く加工して縦横に編んで作った壁)で内面は板壁なのだそうだ。梯子は丸太を削って造られていて、刻み梯子と言うらしい。ズームで撮ってみた、ふぅ~ん・・・
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目下、史跡公園内に「遺構展示情報館」の建設工事中で、来年3月には道の駅「レスティ唐古・鍵」や休憩所等もオープンするとの事。楼閣も老朽化が進んでいるので、直径50cmの柱等骨組みを残して全面的な修理がなされるようである。
結果的には今年はコスモス畑は無くて少々残念であったが、弥生時代の建物を垣間見た思いで満足した。来年春には再度訪れてみたいと思う。
ついでながら、ここ2・3日の早朝散歩で見た日の出直前の空に感動して撮り置いていた画像を残しておこう。
立ち止まってじっと眺めていたら25日、日の出は午前6時5分であった。
グランドキャニオンで見た朝陽と同じ太陽、ココにはここの雰囲気があるんだよな。
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