OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

一作

2016年10月11日 | 書道・筆文字

全紙に二文字、書けば数十秒で終わる。

今回は新しい墨を三本使う。

一番古いのは30年ほど前に買った墨。

一本は弟子に磨らせる。弟子もトシをとったのであまりはかどらない。

弟子とは墨磨り機である。自分で磨った方が早いが猫の手もほしいのだ。

 

書けば数十秒で終わるが、気にいるのがなかなかできない。

枚数をかさねるしかないのだが、墨が間に合わない。

ほかからみればどうでもいいことを書家の多くははこだわって書きこんでいっているのだろう。

今の時代的ではないな、と思いながらも、そこは思考や感性を深めるようになっている書の仕組みでもあるように思う。

 

時に一・二枚書いて仕上げた作品もある。筆法はじめセオリーをはずして。

これはまたの機会に。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゴーギャンの椅子 | トップ | 心をかたちに »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

書道・筆文字」カテゴリの最新記事