OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

幽と顕

2020年01月15日 | 気になる展覧会
この階段を昇ってくと神々が…!?

日本書紀成立から1300年。
東京国立博物館で本日1月15日から3月8日まで、『出雲と大和』の特別展となった。

日本書紀冒頭。
出雲大社に鎮座するオオクニヌシは神々の世界をつかさどる「幽」。
大和の地にいる天皇見柱現実世界をつかさどる「顕」。
と。
そんな日本書紀の一文をみて、平成12年に発掘された心御柱、宇豆柱という杉の巨木を使った柱材遺構をみるだけでも、時空を超えられるような気分になった。
日本書紀成立の経緯が気になって、そこは今後の課題だが…。

ご存知の埴輪も、「見返り鹿」は忘れられない。
四世紀、奈良は石上神宮の奇跡の刀「七支刀」も。

仏教の力で国造りをするようになっての、
仏像展も人気だったみたいだが、飛鳥、奈良時代の仏像の名品もここで会える。

古墳からお寺へ、祈願対象の変化も、じっくりみえてくるのかもしれない。

われわれの思考のはじまりはどこから?
そんなことが気になった。

1月24日、25日には、国博の担当研究員さんの講座が、国博平成館大講堂で開催されると。
どんなお話があるのか気になりますが、2日間全部聴講できる方対象みたいです。
詳しくは公式サイトをどうぞ。

10分の1の大きさの平安時代想定の出雲大社本殿模型をみるだけでも、神々が近くに思えた。


コメント
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