作品はいいと思う時があるが、その中に落款が入ると、いただけない場合が多い。
その理由の一つに、本名がなかなか作品に馴染まないと思う時がある。
腕のせいというのもあるけれど、ここは雅号をつければいいではないか、と話しになる。
雅号はなかなか決まらない。
故郷の名前をヒントに、古典から、いやいや、先生の一文字とって。
そもそも勝手につけてはいけなくて、先生から頂くもの、なんていう話も巷にはあったりする。
ならば、そこにも雅号に認可料をいただきます、ってのもある世界だが、本来ではない。
なかなか急には決まらない。
「そういえば、三渓園のとき、面白い雅号の方がいましたよね」と。
正確には俳号だが、世界を駆け巡るビジネスマン「伊井塩梅」さんである。
「そうそう」となって、俳味のあるノリになって、
長崎出身の彼女の家は、果物を作る、ミカンも作っているというので、蜜柑ならぬ美柑にしよう! と私。
本名よりも書きやすい。
それじゃ、みなさんも果物で。
「私は桃が好き」というので、青がなぜついたか忘れたが、青桃に。
わたしは…。
じゃ、香蕉にしよう、と私。たしかバナナの漢名である。
これで作品のグレードはアップするに違いない!?